傷跡がキレイサッパリ消える!常識破りの消毒しない「ラップ療法」とは
「傷は消毒するもの」
そんな常識が、医療の世界ではもはや
時代遅れになっているのをご存知ですか?
こんにちは。管理栄養士の圓尾(まるお)です。
(初めての方は自己紹介をご覧ください)
“傷は消毒せず治す”
「ラップ療法(正式名称は湿潤療法)」の実践者である筆者が
体験レポートとともにご紹介します。
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ラップ療法(湿潤療法)とは?
一般的な傷の治療法
子供の頃に転んで擦りむいた時の手当てといえば、
まずは傷口を洗い、消毒液で傷口を消毒して絆創膏を貼る。
そのうち傷口が乾燥し、かさぶたができて、治っていく
という記憶を持っている人が多いかと思います。
僕の家の救急箱にも◯キロンといった消毒液が
常備されていましたし、
学校の保健室でも同じような処置が行われていました。
しかし、このかさぶたが曲者で、
我慢できずについつい剥がしてしまい、
治るころには傷跡が残ってしまいました。
皆さんも腕や足を観察してみると、
子供の頃できた擦り傷の跡が一つ二つぐらいは
残っているのではないでしょうか。
自転車の事故で負った傷
そんな僕が”ラップ療法“を知ったのは24歳の時。
夜、自転車をこいでいた僕は暗くて目の前の段差に気づかず、
思いっきり乗り上げたショックで自転車から投げ出され、
アスファルトにヘッドスライディングしました。
左の手の平から着地したため、
手のひらの付け根が摩り下ろされたような状態です・・・。
流血を押さえるため、
近くのツタヤのトイレへ駆け込み、
トイレットペーパーをぐるぐる巻きにして
帰宅したのを覚えています。
傷口は左手の手の平の小指の延長線上の手首に近く、
少し出っ張っているあたりで、ちょうど500円玉の大きさです。
傷口がかなり深かったので、しばらく間の不便と、
残りの人生で永久に残るであろう傷跡を覚悟しました。
ラップ療法との出会い
普通であれば、これまでしていたように消毒して
絆創膏などで傷口を覆って治そうとするのですが、
目立つ場所で傷を残したくなかったので、
改めてインターネットで良い治療法が
ないか探してみることにしました。
すると、驚くべき事実を知ります。
すでに医療の世界では傷口を消毒して治すというのは時代遅れで、
まったく消毒をしない(湿潤療法)というのが
最先端の治療だということがわかったのです。
あまりに今までの常識とかけ離れた治療法に最初は
「これはいわゆるトンデモ医学ではないのか?」
とかなり眉唾でしたが、
好奇心旺盛な僕は自分の体で
実験してみようと思いました。
ラップ療法(湿潤療法)のやり方
ラップ療法の特徴は二つで、
一つ目が消毒液を使わないこと。
そして二つ目が傷口を乾かさないこと、です。
具体的なやり方は、
まず傷口をよく水道水で洗い、異物を取り除きます。
そしてサランラップを傷口より少し大きい大きさに切り、
傷口にあて、最後に周りをテープで止めて完成。
ものすごく簡単です。
ただ、傷口がラップ越しに丸見えでグロテスクなため、
僕は手のひらの患部を包帯で
ぐるぐる巻きにして外から見えないようにしました。
ラップ療法を開始した後の経過
ラップ療法を始めて数日。
大量の膿が発生し始めました。
傷口からびっしりと白い、少し緑がかった膿が大量に出ていて
傷口を覆っているのを見て、正直ゾッとして背筋が寒くなりました。
しかも、ツ〜ンと鼻をつくような臭いがしました。
そして日ごとに膿の量は増え、
ラップ内におさまりきらずに包帯にまで
染み出してあふれるようになりました。
その状態で過ごすわけにもいかないので、
バッグにラップとテープを持参し、
一日に何回もトイレで傷口を洗い、
ラップを取り替える日々が続きました。
手に巻いていた包帯が目立ったため、
周りの人から「その手どうしたの?!」と聞かれました。
「ラップ療法というものを試しているんだよ〜」
と答えると、
「そうなんだ?傷口見せてよ」と言われたので、
見せるとその膿がたまっている様子に驚かれ、
「うわっ!それヤバいよ、腐ってるじゃん!
やめなよ!ちゃんと消毒した方がいいよ!」
と引きつった顔で心配されました。
傷口を見た人からの噂を聞きつけ、
いろんな人が僕のもとを訪れては
「その膿はヤバいよ〜!絶対キチンと消毒した方がいい」
とことごとくラップ療法に反対されました。
それだけ周りに反対されて僕自身も
だんだん不安になってきましたが、
せっかく始めたこの治療を途中で諦めたくなかったので、
耐えてラップ療法を継続することにしました。
その後改善の兆しが
面倒なラップ交換と強烈な匂いと
周りの視線に耐えながら続けていると、
ある時を境に膿の量が明らかに減ってきました。
そして傷口を見ると、
赤っぽい新しい皮膚の細胞が
盛り上がってきているのが観察されました。
その後もみるみるうちに状態が良くなり、
ラップ療法を開始してから一ヶ月と少し経った頃、
とうとうラップがいらなくなりました。
そしてさらに時間を経て傷口は見事にキレイに治り、
傷跡がまったくわからないぐらいに見た目が
すっかりキレイになりました。
こちらが現在の(怪我をしてから5年経ちます)手のひらの写真です。
◯で囲ったところが傷口のあったところですが、
少し赤みを帯びてはいますが、
周りの皮膚とまったく見分けがつきません。
ラップ療法の完全勝利です。
実践する前に!ラップ療法の注意点
素晴らしい結果を生んだラップ療法ですが、
行う際にはいくつか注意が必要です。
まず、深い傷には使えないということ。
傷が深く、深部に達している場合は
細菌の侵入を防ぐために消毒が必要な場合もあります。
また、食品用のラップを使うのは衛生的ではないので、
推奨されていません(後から知りました・・・)。
この治療法は膿が発生するため、
一日に何回かラップを交換する必要があります。
それを考えたらそもそも
ラップを持ち歩いて外で交換するのは手間です。
じゃあどうすればいいんだと思っていろいろ調べていたら、
なんと今ではこのラップ療法と同じ状況を作り出せる
バンドエイドが売られています。
これだと衛生的で、手軽に持ち運びもできて交換も簡単です。
家庭で行う時はこういった商品を
利用するのがベストだと思います。
まとめ
最初は眉唾だったラップ療法も、
実際に自分で試してみてその良さを実感しました。
何より「傷跡が残らない」ことがとてもいいですね。
将来自分の子どもが擦りむいた時には
この方法で手当てしてあげようと思います。
医学の常識を覆したラップ療法。
あなたもぜひ試してみてはいかがでしょうか
(あくまで自己責任でお願いします。心配であれば医師に相談しましょう)。
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