栄養士の僕が自炊する時に「難しい料理はしない」と決めている理由 手抜き料理「それがしごはん」のススメ

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皆さん、こんにちは。管理栄養士の圓尾(まるお)です。

(はじめての方は、こちらからどうぞ

 

今日は、食の考え方のお話を少ししたいと思います。

 

僕は一人暮らしなのですが、料理が好きで、良く自炊をしています

その時に、心がけているというか、やらないようにしていることが一つあります。

 

それが、「手の込んだ料理はやらない」ということ。

 

ありがたいことに、FacebookやTwitterに作った料理をアップすると、お褒めの言葉をいただくこともあるのですが、

よ〜く見ると、全然手間がかかっていない手抜き料理だということがわかります笑。

 

それは、僕が今からお話するような思いで自炊をしているからです。

 

 

栄養士の僕が自炊する時に「難しい料理はしない」と決めている理由 手抜き料理のススメ

家での食事は、”守りの食事”という意識

家で自炊をするのには、いろいろな理由があると思いますが、

僕の中での一番の理由は、「身体を整えるため」です。

 

もちろん、料理という行為自体も楽しいですし、美味しいものが出来た時の喜びなどもあるのですが、

優先度としては、身体と心を作る栄養素を摂取することが一番の目的にしています

 

普段、美味しいものを食べたいなと思った時や、気の置けない友人、何かの集まりなどで外食をする機会も、ままあります。

 

日本は世界有数の美食の国で、和食だけでなく海外の料理も本国をしのぐほどの質の高いものが食べられますし、

楽しいコミュニケーションの場には、食事やお酒は欠かせません。

 

しかし、それらが”栄養摂取”という観点で見ると、必ずしも好ましいものではない場合もあります

食事の栄養バランスはさることながら、食材や調味料の質においても、どんなものが使われているかもわかりません。

 

でも、それを憂慮していても仕方ないです。

僕たちは健康になるために生きているわけではないですし、

毎度毎度、健康的な食事にかじりついて社会生活を送ることは逆に不健全とも言えるでしょう。

 

であるならば、せめて家でとる食事ぐらいは身体のことを第一に考えて選びたい

それはさしずめ、多少の不摂生を打ち消すための”守りの食事“とも言えます。

 

でも、肝心の調理に毎回手を煩わせていると、継続させるのが難しくなってしまいます。

 

だからこそ、日常的に続けていくためにあえて簡素化しているのです。

 

でも、さはさりながら、ただ手を抜くのではなく、いくつか意識していることもあります。

 

 

素材にはこだわる

それが、食材をしっかり選ぶということです。

 

手を抜くということは、調理の過程や味付けが簡素になるということ。

しかも健康を考えると化学調味料が入ったものは使いたくありませんから、

「これ一発で美味しくなる」といったような調味料は使わなくなります。

 

つまりは、素材の味がモロに出て、誤魔化しが効かなくなるということ。

だから、良い素材、本物の食材を選んで使わないと美味しくなくなってしまいます

 

いくら「健康第一」とは言っても、美味しくないと心は満たされません。

中でも特に重要なのが、「さしすせそ」に代表される調味料です。

 

これらは、料理の味を決める生命線。

是が非でも本物を選びたいところです。

 

また、野菜や魚などの食材、そして豆腐や納豆のような加工品も、

オーガニックや無添加のもの(要は丹精込めて作られているもの)は身体に良いだけでなく、結局のところ、美味しいのです。

 

こうしてできたsoregashiごはん

僕はこうした食事を勝手に「soregashiごはん」と名づけています。

“soregashi(某・それがし)”とは、昔武士が自らのことをへりくだって呼んだ一人称

 

最近の料理教室では、見た目も華やかで写真映えのする料理が人気を読んでいますし、

レシピ本を開けば、テーブルコーディネートから器、盛り付けも魅惑的な写真が並んでいます。

 

それだけではありません。

FacebookやInstagramを立ち上げると、一般の人が作ったとは思えないような出来栄えの写真がイイねを集めています

 

断っておきますが、僕は決してそういった料理を否定したいわけではありません。

 

料理をする理由は人それぞれ。見た目にこだわって手の込んだ料理をすることも、胸躍る素晴らしい行為だと思います。

 

でも、僕が料理をする理由の第一は、お話してきたように元気な身体づくりに必要となる滋養です

 

そのためであれば、多少見た目がダサくても、手が込んでいなくても、同じ食材や料理が続いても構わない

 

とても人様にお見せするような代物ではございません。これはそれがしがそれがしの健康を思って作った料理にございます

 

そんな意味を込めて”soregashiごはん”と名付けました。

 

 

僕のFacebookやTwitter、Instagramをフォローしてくださっている方は

じゃあ何でそんなものをアップするんだ」と思われるかもしれませんが、

 

それは、栄養士である僕がそういう料理をアップすることで、

「え?こんなんで良いの?」と安心してもらい、見た人の自炊に対する障壁をなくすためです笑。

 

あなたもsoregashiごはん、始めませんか?

畢竟(ひっきょう)、自分の目で選び、自分の手でこしらえた食事が一番安心できます

 

不自然な食事で溢れかえっている世界で、日々をイキイキと過ごすためには、自炊は必須の能力と言えるかもしれません。

 

 

さあ、あなたも自分の身体のことを考えて、soregashiごはん、始めてみませんか?

 

これから、少しずつ”soregashiごはん術“ということで、

僕なりに行っている工夫を記事で上げていきますので、参考にしていただけると嬉しいです。

 

 

最後に。

 

手抜き手抜きと言いましたが、

 

僕が手抜きをしていても美味しい料理が楽しめるのは、

僕の代わりに手間ひまをかけてくださっている生産者、加工者の方々の努力の賜物です。

 

多少値が張ったとしても、僕が楽をする陰で「本当に良いものを消費者のもとへ届けたい」と

心血を注いでくださっている方たちの頑張りへの当然の対価だと思うと、決して”高い”などとは感じません

 

僕たちの払ったお金で誠実な生産者が潤い、また良い食べものを届けてくれる

そんな循環の中に自分もいるのだと実感しながら食事をすることも、また何とも言えず幸せを感じるものなのです。

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