サプリメントは必要?食事だけで栄養をとることは可能か
こんにちは。管理栄養士の圓尾です。
サプリメントは必要かどうかというのはよく議論になるトピックですが、僕の立場はサプリメント賛成です。
かといって、サプリメントをとれば必ずしも健康に近づけるわけではありません。
今回は僕のサプリメントに対する考え方を書いてみたいと思います。
サプリメントをとることは必要?
どのレベルの健康を目指すのか
まず大前提として、サプリメントをとらないと健康になれないということではありません。
ただ、サプリメントをとった方がより健康になれるということを伝えたいのです。
サプリメントはいわば、”安全なドーピング”と言えます。
たとえば、100m走を10秒台で走ろうというのは(もちろん誰しもが可能なことではありませんが)、トレーニングを重ねれば人類にとって到達することは不可能ではありません。
しかし、9秒を切ろうとなると、これは努力の問題ではなく、能力的に普通の手段を取っていたのでは到底不可能。それを可能にするのがドーピングです。
サプリメントもこれと同じで、一般的な健康のレベルであれば食事だけで可能ですが、それ以上の健康、若々しいアンチエイジングも含めた高いレベルの健康となるとサプリメントなしではなかなか難しくなります。
野菜中の栄養素が減っている
その理由としてまず一つ目は、一昔前に比べて、野菜中の栄養素が減っていることが指摘されています。
化学的な農法の広がりにより、土壌中のミネラルが減少し、効率的な農業の追求で、早く作物を成長させるために野菜が十分に栄養を吸収できる時間がないのです。
いくら意識して野菜を多くとるようにしても、野菜の中の栄養素そのものが減ってしまっているため、十分な栄養をとろうと思ったら大変な量の野菜を食べる必要が生じてしまいます。
理想論を振りかざしても限界がある
「食事でしっかり必要な栄養素をとりましょう」
もちろん、それができればそれに越したことはないのですが、忙しい現代社会を生きる人たち全員にそれを強いるのは、どだい無理があります。
自炊派の人は栄養バランスを考えた献立を立て、買い物をして食材を入手し、時間をかけて毎日料理ができる人ばかりではないですし、
外食・中食派の人も、今の日本に日々の必要な栄養素をまかなえるような外食環境が整っているかというとはなはだ疑問です。
栄養士として、日々の食生活を良好な状態に保つ努力の必要性は声を大にして伝えたいところですが、それに固執してサプリメントを頭ごなしに否定するのは本質からズレると思っています。
サプリメントを取り入れる際の注意点
このように、僕の立場としてはサプリメント大賛成ですし、僕もサプリメントは利用しています。
しかし、同時に考えないといけないのはその活用法。これが非常に難しい。
サプリメントの品質は本当にピンきりですし、使い方を間違うと逆効果になってしまいます。
品質を見極める上でまずわかりやすいのが価格で、残念ながら安くて良いものはないと思ったほうが妥当です。
効果を試す目安としては、2〜3ヶ月続けてみて効果を実感できないようでしたら飲み続ける価値はないかもしれません。
まとめ
僕が言いたかったのは、別に「食事だけで健康に」って考えに固執しなくてもいいんじゃない?サプリメントの利点も取り入れて健康を考えればいいじゃんってことです。
ただし、当然ですが、食生活面の問題が大きい場合にはサプリメントをとることより今の食生活を改善することのほうが健康に寄与する度合いは大きいので、何をするべきかの優先順位をまず考えることが大切です。
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