関東でも流行入り!今からでも間に合うインフルエンザから身を守る方法とは
こんにちは。管理栄養士の圓尾です。
この冬は暖冬かと思いきや、昨日は関東でも積雪を記録するほど一気に気温が下がりました。
その影響で、インフルエンザのウイルスも強さを増し、流行入りの様相を呈しています。
今回はそんなインフルエンザの魔の手から身を守る知識をお伝えしていきましょう。
インフルエンザから身を守る手段とは
ワクチン
まず、よく議論の的になるインフルエンザのワクチンについて軽く触れておきましょう。
厚生労働省のHPでは、ワクチンの効果について次のように説明されています。
インフルエンザにかかる時はインフルエンザウイルスが口や鼻から体の中に入ってくることから始まります。体の中に入ったウイルスは次に細胞に侵入して増殖します。この状態を「感染」といいますが、ワクチンはこれを完全に抑える働きはありません。
ウイルスが増えると、数日の潜伏期間を経て、発熱やのどの痛み等のインフルエンザの症状が起こります。この状態を「発症」といいます。ワクチンには、この発症を抑える効果が一定程度認められています。
発症後、多くの方は1週間程度で回復しますが、中には肺炎や脳症等の重い合併症が現れ、入院治療を必要とする方や死亡される方もいます。(中略)…ワクチンの最も大きな効果は、この重症化を予防する効果です。
以上のように、インフルエンザワクチンは、接種すればインフルエンザに絶対にかからない、というものではありませんが、ある程度の発病を阻止する効果があり、また、たとえかかっても症状が重くなることを阻止する効果があります。
ただし、この効果も100%ではないことに御留意ください。
まとめると、インフルエンザワクチンの最も大きな効果は重症化の予防だが、その効果も100%ではないということです。
費用と時間がかかり、軽いものから重いものまで副作用も起きる危険性もあるので、それらの点を考慮した上で摂取を検討する必要があります。
大切なのは、「みんな受けてるから」「職場で勧められたから」という理由ではなく、自分の頭で考えて行動することです。
手洗い
非常に古典的な手法ですが、効果があり、バカにできません。
「外から帰ったら手洗い」「食事の前には手洗い」を徹底しましょう。
ちなみに、よく「手洗い、うがい」と合わせて言われますが、うがいの効果に関しては微妙なところで、海外では行う人は稀だという話もありますし、厚労省のインフルエンザ対策のページにも有効な方法として紹介されていません。
食事
管理栄養士としても、ぜひしっかり行っていただきたいのが食事です。
インフルエンザも風邪と同じでウイルスが感染して発症しますが、風邪をひきやすい人と全然ひかない人がいますよね。
これは免疫力の差です。
手洗いなどで、まずはなるべく身体の中にウイルスを入れないことですが、入ってしまったウイルスは免疫細胞に戦ってもらって退治してもらうしかありません。
その免疫力の要の臓器が腸なのです。
腸には体内の免疫細胞の約六割が集まっていると言われます。
この腸内環境を良好に保つことがインフルエンザの予防にもつながると考えられます。
では、どういう点を意識して食事をとれば良いのでしょうか。
ビタミン、ミネラル
免疫細胞が作られる過程で欠かせないのが代謝酵素です。
代謝酵素は、いわば木材と木材を組み合わせて家を作る大工のような存在。
そしてビタミンやミネラルはその大工にとってののこぎりや釘、金槌にあたります。
一口にビタミンやミネラルといっても複数の種類があり、いろいろな食材に含まれているのですが、特に意識してとりたいのは野菜、果物、海藻、大豆製品、きのこなどです。
これらを組み合わせることで、各種のビタミン・ミネラルのバランスが自然と整います。
また、白米を分づき米や玄米にしたり、雑穀を混ぜることでも摂取量の向上が達成できます。
食物繊維
食物繊維が不足すると便秘がちになり、腸内環境が悪化してしまいます。
また、食物繊維は善玉菌のエサになるといわれているので、積極的にとるようにしましょう。
こちらも前述の野菜や果物、海藻、きのこなどからとれます。
炭水化物を気にしてお米などの穀物の量を極端に制限すると食物繊維も不足しやすくなるので注意が必要です。
植物性乳酸菌
腸内の善玉菌が優位になる環境を手伝ってくれるのが乳酸菌です。
乳酸菌というと、ヨーグルトをイメージする人が多いですが、ヨーグルトに含まれる動物性乳酸菌よりも、植物性の乳酸菌の方が効果が高いことがわかっています。
植物性乳酸菌は糠漬けなどの漬物(発酵処理がされているもの)や味噌、甘酒などに含まれています。
ちなみに、ファスティングに用いるMANA酵素という酵素ドリンクの中にはなんと50種類の植物性乳酸菌が入っていて、僕は毎朝これを飲んでいます。
普段の食生活で、一日一杯は野菜や海藻、きのこなどの具がたくさん入った味噌汁を飲み、小皿で漬物を食べ、朝に甘酒を飲むなどの習慣をつけると自然と免疫力は高まってくることでしょう。
腸内環境が整うと、疲れにくくなったり、肌が綺麗になったり、心の状態が安定したりといった副次効果も期待できますよ。
まとめ
インフルエンザといっても、言ってみればタチの悪い風邪のようなものだと思います。
しっかり手洗いをして、睡眠をとり、栄養を摂取することでこの冬も快適に過ごしましょう。
【 他によく読まれている記事をご紹介 】
米 一体どれが正しいの?ネット上の情報を見極める3つのポイントとは
米 便秘に困ってませんか? 今日からすぐできる便秘解消法を公開!