一度使うと愛用しちゃう!和食にも活用できる米油の良さとは
こんにちは。管理栄養士の圓尾(まるお)です。
皆さんは、普段どんな植物油を使っていますか?
サラダ油、キャノーラ油、菜種油、ごま油、オリーブオイル、亜麻仁油、えごま油、ココナッツオイル。
いろんな油があって違いがよくわからない、どれを使っていいのか迷うという方も多いのではないでしょうか。
そこで僕が今回オススメしたい油が、米油です。
米油ってどんな油?
米油とは、玄米を精米する過程でできる副産物の米糠(ぬか)から作られる油です。
米油の良いところ、まず一つ目は、米油を消費することで、食料自給率の向上につながるということ。
というのも、実は日本の植物性油脂の国内自給率は、なんとわずか4%.
主要な植物油の減量である菜種やごまは自給率が1%以下、大豆でさえ6%程度です。
そんな中、米油だけは自給率がほぼ100%の米から作られるため、
原材料を国産で賄うことができる唯一の植物油なのです。
遺伝子組み換えの原料を使っていても、植物油にしてしまうと表示しなくても良くなっていますが、
米油であればもちろん遺伝子組み換えの心配もゼロです。
米油は身体にも良い
健康に良い油としてオリーブオイルがよく知られています。
その理由として、日本人がとりすぎているオメガ6脂肪酸が少なく、代わりに悪玉コレステロール値を下げるなどの効果があるオメガ9脂肪酸が多いことがあげられます。
そして実は、米油はオリーブオイルほどではないにしろ、オメガ9脂肪酸を多く含んでいるのです。
それだけではありません。
米油にはγ- オリザノールという、他の植物油には含まれない成分が含まれており、これが抗酸化作用を持っていて病気や老化の予防に役立ってくれます。
口当たりもサラッとして素材の味を引き立てる
米油のもう一つの特徴は、あっさりとした風味です。
サラッとしていて、油の重みが少なく、料理が口当たり良く仕上がります。
香りも少ないため、油臭さがなく、素材の味を殺さず、逆に引き立ててくれるので、
和食の炒め物や揚げ物にも最適の油と言えます。
我が家で使っている米油。
僕自身も米油を使い始めてからは、すっかり手放せなくなりました。
普段の加熱料理に活用できて、和食にも合い、健康にも良くて日本の食料自給率向上にも貢献する。
こんなに使っていて気持ちの良い油はないですね。
一つ問題なのが、ここのところの米の消費量の減少で、米油の原料である糠の量も減り、生産量が少なくなっていること。
もっともっと米を食べる日本人を増やしていかないといけませんね。
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