書評 そのサラダ油が脳と体を壊してる 山嶋哲盛

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炒める、揚げるなどの調理法が広がったこと、ドレッシングやマヨネーズなどの調味料が定着したことなどにより、日本人は今や戦後に比べて3倍以上の油を摂取していますが、一言に”油”といってもその種類はさまざま。

もちろん、量を摂り過ぎることは肥満をはじめとして問題を引き起こしますが、実は油の”質”も僕たちの健康状態に大きな影響を与えます。

 

どの家庭にも一本はある「サラダ油」。今回ご紹介するこの本を読めば、思わず戸棚を開けてその油を確認したくなること間違いなしです。

 

それでは早速紹介していきましょう。

 


 

そのサラダ油が脳と体を壊してる

脳は体の中で一番油っぽい臓器

あぶら(脂肪酸)は人体での効率の良いエネルギー源としてだけでなく、全身の細胞の形成や、特に脳内で大活躍する重要な食品となっているのです。

本書P.15より

 

僕たちの体の司令塔、脳。

その脳は水分を除くと約60%が油で構成されており、これは人間の体の中で一番油っぽい臓器です。

 

しかも、通常の細胞は人間が赤ちゃんとして生まれてから死ぬまで新陳代謝を繰り返すので、古い細胞は死に、代わりに新しい細胞が作られますが、脳の神経細胞は生まれた時の状態からずっと同じ細胞が使われ続けます

これは、脳がその人のアイデンティティ、性格、人格を作り出している場所で、代わりがきかないからです。なので、脳の神経細胞は絶えず部品交換を行っています。

 

“You are what you eat.” (食べたものがあなた自身)という英語の格言がありますが、まさに脳も同じで、食べたもの、特に脳の場合は食べた油によって作られているので、油の質が頭脳の働きの良さを変えるということを自覚する必要があります。

 

「最近、暗記力が落ちた」「どうもイライラする」「やる気がわいてこない」

そんな症状を感じている人は、もしかしたらとっている油の質が良くないのかもしれません。

 

現代人の悩みのタネ 活性酸素

酸化ストレスとは健康で正常な状態から、老化や病気などの酸化(錆びる)状態に向かわせる、細胞レベルでの化学的ストレスなのです。

本書 P.78より

人間が生きていくためには酸素が絶対に必要ですが、その酸素の一部は体内で”活性酸素“という凶暴な酸素に変化します。

活性酸素は体の細胞を酸化させる(サビさせる)ため、細胞が本来の機能を失い、これが老化や病気につながるということがわかっています。

 

では、どういったものが引き金でこの活性酸素が発生するかというと、次のようなものです。

 

■被曝

・宇宙からの微量の放射線

・レントゲン、CT検査、紫外線

・電磁波(携帯電話、パソコン、IHコンロなど)

■生活習慣、環境汚染

・タバコの煙、排ガス、農薬、毒物、発癌物質、化学物質、加工食品(保存料、防腐剤)

本書 P.87より

 

この中には宇宙からの放射線など、昔から存在したものもありますが、目立つのが“現代人ならでは”の要因です。

 

特に僕が怖いと思ったのは電磁波です。

本書には、新宿にある東京都庁の建物は高層のため、東京タワーやスカイツリーからの電磁波をまともに受けることに備えてコンクリートにシールド材が入れられ、窓には電磁波シールドガラスが張られているということが書かれていました。

一般市民が住むタワーマンションにはこういった対策はされているのでしょうか。

 

携帯電話の電磁波も心配です。特に子どもへは影響が大きいと思うので、子どもに携帯を持たせるかどうかは慎重に検討した方がいいかもしれません。

僕もお尻のポケットにiPhoneを入れていることが多かったのですが、この本を読んで念のためカバンに入れるなど体から離すことを意識しようと思いました。

 

また身近なところではIHクッキングヒーターや電子レンジも心配です。本当に人体に悪影響があるのかの真偽はインターネット上でも議論が分かれているところですが、疑わしきは使わず。少なくとも個人的にはなるべく使いたくないと考えています。

 

油の種類ごとの解説

大豆油、紅花油、米油、コーン油、オリーブ油、菜種油と、植物油にもいろいろなものがありますが、本書ではそれぞれの特徴について解説されています。

 

1970年に沖縄が本土に復帰するまで、沖縄の人はラード(豚脂)を愛用していました。しかし、復帰後、本土の影響を受けた若者を中心にサラダ油(リノール酸)の摂取量が急激に増えました。

本書 P.120より

 

昭和60年ごろまで長寿ナンバーワンだった沖縄ですが、今では2人に1人が肥満という全国一位の肥満県になっています。

 

日本では、動物性の脂を摂り過ぎると心疾患などの病気や肥満の原因になるということで、「動物性の脂の摂取を減らして植物性の油(サラダ油)の摂取を増やそう」という指導がなされてきました。

しかし、それによって摂り過ぎたのがオメガ6系の脂肪酸。

オメガ6はオメガ3という種類の油とのバランスがとても大事になります。なぜなら、オメガ6は細胞膜を固くし、オメガ3は柔らかくするなど、それぞれ違う働きをしているからです。

 

現代人は明らかにオメガ6系の脂肪酸を摂り過ぎており、そしてオメガ3が不足しています。

オメガ3をとるために、青背の魚、エゴマ油、しそ油、亜麻仁油(フラックスオイル)などが本書で勧められています。

 

 

僕は家にサラダ油は置いてありません。亜麻仁を冷蔵庫に常備しており、そのまま飲んだり納豆や豆腐にかけたりして食べています。

外食、加工品に使わている油はなかなかコントロールできませんが、せめて家で料理に使う油はこだわりたいものです。

 

なんせ、脳の60%は油。普段どんな油をとっているかが自分の頭脳、心に影響を与えるのは小学生でもわかるぐらい簡単な理屈です。

やはり、安く手に入るものにはそれなりの理由があることを理解しておく必要があると再認識しました。

 

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