月収のいくらを「健康のため」に使っていますか?もしも健康を自己投資と捉えたら
あなたにとって「健康」とはどういうものですか?
日々、健康を考えた生活をしている人もいれば、健康を湯水のごとく、そこにあって当たり前のものとして特に考えていない人もいると思います。
今回は「健康とお金」というテーマで記事を書いていきます。
健康とお金
わたしたちを取り囲む現状
健康を保つ上では、お金がかかります。もちろん、お金をかければ健康が手に入るというわけではありませんが、お金をかけずして健康は手に入らないのです。
これは現代人の宿命です。都会で忙しく働き、とてもじゃないけど毎食自炊することができない、安価で質の良い食材が手に入らない、不自然な食べ物が街中に溢れている現代においては、健康は当たり前ではありません。
毎年、3人に2人が「食べ物」に関係する病気で亡くなっていっています。3人に2人です。想像できますか?
天寿を全うし、老衰で死んでゆく人はわずか3%。100人中、たった3人です。
僕も以前病院で働いていましたが、大多数の人は最後は何かしらの病気で入院し、
ベッドの上で少しずつ弱っていって、食事が食べられなくなり、チューブで栄養を流し込まれ、苦しみ、病院のベッドの上で最期を迎える。
つまり、ちょっと極端ないい方をすると、現代の日本人は”普通にしていたら”最後は何かの病気になり、病院のベッドの上で白い天井を見つめながら苦しみの中、死んでいっているということです。
それが、今の時代の現状なのです。
あなたは健康ではないかもしれない
「健康」とは概念的な言葉なので、人によって解釈が違います。
「私は今どこも悪くないし、病気じゃないから健康!」と考えている人もいるかと思いますが、僕はそれは本当の健康ではないと考えます。
どういうことか。
その人に質問をしてみましょう。
「では、最近疲れやすくありませんか?」
「考えは前向きで、未来に希望を持って生きていますか?」
「肌、爪、髪の状態はキレイですか?」
「ハツラツとしていて、創造性に満ちていますか?」
いかがでしょう。
「病気ではないけれど、上記には当てはまらない・・・」という人がいるはずです。
ただ「病気ではない」というのは”守りの健康”です。
しかし、健康はそんなもんじゃない。
本当の健康とは、疲れにくくて見た目も美しく若々しく、心の状態も良好で考え方が前向きで、元気ハツラツとしていて仕事の創造性も高い状態。
それこそが本当の健康です。
どうでしょう。自分が健康だと自信を持って言えますか?
ちょっと手を止めて、あなたが今感じているよりも、もっともっと体の良い状態が存在すると想像してみてください。
その良好な状態は、自分が実際に体験しないと実感しにくいですが、確かに存在します。
あなたの体は、あなたが思うよりも、もっとも〜っとパフォーマンスを発揮できる余地があるのです。
それを余すことなく発揮できる状態。これこそが、”攻めの健康”です。
それを引き出すためにお金を使う。こう考えると、健康のためにお金を投じることに対しての捉え方も変わってくるのではないでしょうか。
その食事、安い?高い?
では、その”攻めの健康”を作っていく上で、どのように食事というものを考えればよいのでしょうか。
たとえば、ワンコインで食べられるランチやコンビニ食は健康的ですか?
安くて美味しいものがどんどん流通するようになっていますが、それらは本当に”美味しい”ものでしょうか。
もし、そういった食事を美味しいと感じているのであれば、それは味覚が正常ではない可能性があります。
安いものには安いなりの理由があります。
提供者、製造者がボランティア精神旺盛で、儲けを考えない食事を提供しているのであれば話は別ですが、
コストを下げ、価格を安くし、かつ利益を取るために、当たり前のことですが、必ず何かしらの裏があるのです。
500円でお釣りの来る牛丼を思い浮かべてみてください。
この牛丼数百円の中には、会社の宣伝費、店舗の維持費、光熱費、人件費などが入った上でさらに食材の原価が込まれています。
その牛肉の原価はいくらでしょう。考えてみてください。
その牛はどんな飼育環境で、どんなエサを食べて、どんな飼い主のもとで育った牛でしょうか。
どんな状態で輸送され、どんな状態で保管され、どんなふうに加工され、調理されているのでしょうか。
味付けに使われている醤油の原価は?
その醤油の原材料の大豆はどこの大豆で、どんなふうに作られていますか?小麦は?塩は?
そして、その質の悪い食材の味を補うために、いったいどんな人工的な添加物が使われているのでしょうか。
同じ牛丼でも、倍以上する値段のものもあります。
質のいい牛肉は、広々とした土地で、上質のエサを与えられ、ストレスのない環境で、牛を愛する生産者のもとで育っていることでしょう。
そしてプロの目利きが長い期間をかけて培った目を通って市場で競り落とされ、飲食店の料理人のもとに届けられています。
醤油の原料の大豆も同じこと。
安価な醤油は大豆の油を絞った後の搾りかすで作りますが、本物の醤油は大豆をまるまる使います。
熟成の方法、絞り方まで、コストと時間はかかるけれど、昔の日本人から脈々と受け継がれてきた叡智の結晶である製法を守って作られた本物の醤油です。
こうやって一つひとつ考えると、きちんと作ったものは当然、お金がかかるのです。
勘違いしてほしくないのは、決して贅沢をしろと言っているわけではなく、安すぎるものにはそれなりのワケがあるというわけです。
ワンコインだから安い、1000円以上するから高い、ではなく、払う対象が持っている価値に対して高いか安いかを考える必要があります。
健康を自己投資と捉える
「健康を保つにはお金がかかる」と聞くと「そんなお金ないよ」と思うかもしれませんが、余分にお金をかけるのではなく、使う配分を変えればいいだけのことです。
仕事も遊びも恋愛も家庭を築くことも、自分が病気ではできないし、”本当の意味で”健康な方が120%楽しめます。
今、何か学んでいることがあるのであれば、そのうちいくらかを健康にシフトさせましょう。
健康に関する本を読む。専門家のセミナーや講座で勉強する。どれも手軽にできて、一生役に立ちます。
生産性のない飲み会を減らせば、健康的な食べ物の方にお金を回せます。
日々忙しくてなかなか時間が取れず、栄養のある食べ物が減っている現代ではサプリメントも必須だと僕は捉えています。
そのサプリメントも安価なものは質が粗悪なものが多く、むしろ飲まないほうがいいのではないかというものまであります。
これもとるなら本物を選ぶ必要があります。
先ほどの牛丼の話の繰り返しになりますが、質のいいものはそれなりの原価がするものなのです。
健康を自己投資の科目の一つと捉え、一生役に立つ知識を得ることに若いうちから取り組んでおくことは、人生を分けます。
まとめ
まずは「健康」の捉え方を変えることが第一。
ただ病気にならないための健康ではなく、自分の体が潜在的に持っているポテンシャルを最大限発揮するための”攻めの健康”。
そして、その健康を最大化するためには、ある程度のお金とそれを学ぶための時間や労力を惜しまないことが大切です。
結局、自分の健康をどれぐらい真剣に考えることができるかというのは、その人の生き方が出ます。
目の前の快楽や短期的な物事ばかりにとらわれ、将来を建設的に見据えられない人は自分の健康をないがしろにします。
しかし、そのつけは必ず将来払わなければならない時がやってきます。
現代の大半の日本人がそうであるように。僕は病院勤務時代、いやというほどそういった人たちを見てきました。
現代は、
パソコンができなくても生きていける。
英語が話せなくても死にはしない。
ブランド物を持っていなくてもオシャレを楽しめます。
でも、健康は誰しもが避けては通れないテーマです。
そして現状を見る限り、ほとんどの人たちは健康で困っている、もしくは困ることになります。
当たり前だったことが、当たり前じゃなくなっていることを知ってください。
“自ら”考えて行動することが求められていると、強く感じます。