“This is a pen.”しかしゃべれなかった僕がTOEICで940点を取るまでにやったことを書きます

今回は食事や栄養とまったく関係なく、英語の学習法についての記事です。

 

いま僕は中国語を勉強していて、自分が英語を勉強していた頃のことを思い出し、備忘録も兼ねて書き残しておこうと思いました。

 

僕は元々はまったく英語を話すことができませんでした。何の誇張もなく、話せて”This is a pen.”のレベルでした。

 

ですが勉強した結果、最終的にTOEICで940点を取ることができました

 

自信を持って断言します。

言語は正しい努力をすれば誰でも身に付けることが可能です。

 

この記事では、まったく英語ができない僕がどうやって英語を身に付けたのかをすべて公開していきます。

いま頑張って英語を勉強されている方の参考になれば幸いです。

管理栄養士 圓尾のプロフィールはこちらから

“This is a pen.”しかしゃべれなかった僕がTOEICで940点を取るまでにやったことを話します

 

英語がまったく話せないところからのスタート

まずは僕がTOEIC940までに至った道のりをざっと話します。

 

僕が英語の勉強を本格的に始めたのは大学二年生の春。それまでの英語知識は学校の義務教育のみでした。

日本人によくいる、単語と文法はある程度分かるけど、リスニングとスピーキングはちんぷんかんという完全に”受験英語“の世界でした。

(大学一年のときの英語の授業はリスニングが分からなさすぎて、途中でサボるようになった)。

 

勉強を始めたきっかけは留学しようと決めたからで、

奨学金をもらって留学するにはTOEFLという英語テストである程度の成績が必要でした。

 

結果的にはTOEFLで210点を取ることができ(当時は300点満点)、60万円の奨学金をもらって留学することができました

 

留学前に授業をしてくれたイギリス人の先生も

私は他にも社会人の人をたくさん教えているけど、あなたぐらい英語ができる日本人に初めて会った」と言われるまでになっていました。留学せずに、です。

 

で、英語の勉強を初めてから一年半後に留学(10ヶ月間)し、帰国後すぐにTOEIC対策の勉強をせずに受けたTOEICでは810、

一年後に一ヶ月間だけTOEIC対策の勉強をして再度受講し、そのときのスコアが940という具合でした。

 

ここでのポイントは、僕は留学はしているのですが、留学をする前にすでにある程度の英語力を身に付けていたということです。

留学するべきかどうか迷っている人もいると思いますので、留学のメリットについても後ほど触れたいと思います。

 

英語の勉強を始めるその前に……

具体的な英語の勉強法に入る前に、もっとも大事なことを先にお伝えします。

 

それは、英語を勉強する目的についてです。

 

僕が短期間で英語を身に付けることができた大きな理由は、「留学する」という目的があったからです。

しかも、留学するために受けないといけないTOEFLの試験までに残された時間は、半年しかありませんでした。

 

この「圧倒的目的」と、「限られた期間」が掛け合わされることで英語を勉強することに対するモチベーションを継続的に維持することができました。

 

なんとなく英語を勉強しているけれどなかなか英語力を身に付かないという人は、おそらくこの「目的」と「期限」のどちらか、または両方が欠けているからだと思われます。

 

なので、勉強を始める前に急がば回れで、まず自分の中でこの二つの要素を省みてみましょう。

もし今ないのであれば、作ってしまえばいいです。

 

たとえば、「TOEICの受験日を決めて手帳に書き込む」「次の長期休みにニューヨークに旅行に行く」などです。

そして、その際は必ず日付にまで落とし込んで決めるようにしてください。

 

これまでの常識は一旦忘れる

さて、それではいよいよ具体的な勉強法の話をしたいと思います。

 

まず、あなたがこれまでに学校で受けてきた英語の勉強法はすべて忘れてください

 

それはなぜか。

考えてみてください。

中学、高校と6年間も英語を何百時間と学んできたのにも関わらず、日常会話すらままならないなんて、何かおかしいと思いませんか?

 

そう、おかしいんです。

学校の英語の授業は「試験で点を取るための勉強」であり、「英語が話せるようになる/使えるようになるための勉強」ではないのです。

 

僕は英語を本気で学ぼうと思ったときにそのことに気付き、取り掛かる前に「どうやって英語を勉強しようか」という勉強法を検討することから始めました

後々考えれば、このことが命運を分けたポイントでした。

 

それでは、いよいよいろんな勉強法を試した結果、僕がたどり着いた最強の勉強法を3つ紹介したいと思います。

 

1、最低限の文法は基礎体力になる

まずは文法について。

おそらく「文法が好き」という人よりも嫌いな人のほうが多いと思います。

 

ですが、最低限の文法は絶対に必要です。

TOEICなどのちゃんとした英語でもそうですし、日常会話でも文法が分かっていないと結局カタコトになってしまいます。

 

最初にこの文法をやっておかないと、必ずどこかで伸び悩むときが来ます

なので、最初に文法を押さえておくことが大事です。

 

しかし、だからといって分厚い文法書を一ページ目からくまなくやる必要はありません

 

ここは日本の義務教育の英語の強みなのですが、文法に関してはわりとしっかりやっています。

ただ問題は、それが会話や実戦の中で使えるものになっていないことです。

 

文法に関しては全力でオススメしたい良書があります。

それが大西泰斗先生の書籍です。

 

 

もし僕が偶然夜中のNHK放送を見ていて大西先生を知ることがなかったら、どれだけ英語の習得が遅れていたかと思います。それぐらい目からウロコでした

文法を理屈ではなく、感覚で理解する」という教え方が非常に新鮮で、助動詞や前置詞を使うときの息遣い、勘のようなものが養われます。

 

文法に関してはとりあえず大西先生の書籍だけで十分です。

あとの細かい構文(クジラ構文みたいなもの)は詳しい文法書を一冊持っておき、遭遇したときに参照するようにすれば良いでしょう。

 

 

文法の勉強は基礎体力みたいなものなので、最低限サッと済ませて、残りの二つの勉強法を重点的にやりましょう。

 

2、子ども向けの洋書で英語のリズムをつかむ

学校の勉強でなぜ英語ができるようにならないか。

それは、教科書に出てくる英語が死んでいるからです。

 

死んでいるとはちょっと言いすぎかもしれませんが、教科書などで僕たちが目にしてきた文章は、

あくまでも日本人が英語を学ぶための教材として文章であり、英語圏の人たちが日常で接している文章とは違います

 

私は英字新聞を読んでいる」という人もいるかもしれませんが、新聞はわりと無味乾燥な文体が多いですし、初心者にとって英字新聞はハードルが高すぎます。

 

大事なのは、生きた英語にとにかく多く触れまくる(多読)ことです。

そのために最適なのが、アメリカ人の子どもが読むような本です。

 

オススメの書籍をいくつか紹介します。

 

ご存知「チャーリーとチョコレート工場」。英語の音のリズムが楽しめる一冊です。

 

「子どもが読むもの」とバカにすることなかれ。謎解きもので、つい続きが読みたくなって読み進めてしまいます。

 

ハリポタは少し上級者向け。ただ、原著のおもしろさは格別です。僕は断然翻訳版より英語の原著のほうがハリポタはおもしろいと思います。

 

 

僕も最初驚いたのですが、こういった本で目にする英語は躍動感に満ち溢れ、とっても自由です。

英語という言語のおもしろさに気付かせてくれたのが、この生きた英語でした。

 

とにかく大量の英語に触れることで、英語という言語が自分の頭に馴染んできます。

これまでの教科書で読んできた文章では、てんで量が少なすぎます

 

ここでの目的は難しい文章をうんうん言いながら読む「精読」ではなく、平易な文章を読みまくる「多読」です。

 

オススメの読み方としては、分からない単語が出てきてもいちいち辞書は引かず、数ページなどある程度ザッと読んでから最初に戻って辞書を引くというやり方です。

同時に声に出して音読も並行したほうがいいですね。

 

単語帳はとりあえずいりません

文章で遭遇する未知の単語を辞書を引いて覚えていきましょう。何度も引いていると自然に覚えます。

 

TOEICを受ける方は直前の一ヶ月とかだけ、TOEIC用の単語帳を眺めれば事足りると思います。

 

3、アメリカドラマの台詞を暗記する

最後の3つ目。

この勉強法が英語がペラペラになるためにはもっとも効果的です。必ず試してほしい勉強法です。

この勉強法をすることでリスニングとスピーキングの能力がググーンと飛躍的に向上します

 

それが、「シャドーイング」という方法です。

シャドーイングの説明はググればたくさん出てくると思うので、ここでは簡単にしか説明しませんが、簡単に言うと「聴こえてきた言葉をすぐに口に出して発する」という練習法です。

 

英語は日本語と違ってアクセントがあったり、日本語の会話が比較的平易な音程なのに大して、英語はよりリズミカルな言語です。

この自然なリズムがシャドーイングによって身に付きます

 

そこで重要になるのが、シャドーイングをする対象の教材なのですが、

僕は「Friends」という、アメリカで大人気だったドラマで練習しました。

 

 

このドラマはとにかくおもしろい!登場人物も個性豊かで演技も最高におもしろくて笑えます。

なので、苦なく繰り返し繰り返し何度も楽しみながら見ることができます

 

そしてここからが普通のシャドーイングと違うところで、僕がやった勉強法の中での一番のポイントなのですが、

それがこのドラマのセリフを一話丸ごと、全部覚えて空で言えるようにするという方法です。

 

つまり、手元にドラマがなくても、道を歩きながら一話丸ごとぶつぶつセリフがすべて言えるようになってください

 

分かってます。これメチャメチャ大変です。

泥臭いです。面倒です。だからみんなやりたがりません。でもやると本当に英語力がつきます。

 

僕はこれまでにこの方法を「英語を勉強したい」という何人かの人に伝えたことがありますが、誰からも実際にやったという報告を受けていません

それぐらい難易度が高いこの方法なのですが、でもこれなんです。一番英語力をつけるために有効だった方法は。

 

で、いまの時代はありがたいことに、この練習法をする上で必要なものというのがいろいろ揃っています

 

たとえばドラマのセリフですが、DVDを購入すれば字幕設定で英語字幕を表示させることができます

これを書きとってもいいですし、これは著作権関係で合法なのかどうか分かりませんのでリンクは載せませんが、「friends script」とかで検索すると、すべてのエピソードのセリフを書き記したウェブサイトなんかもあったりします。

 

シャドーイングする上で、ドラマ選びは非常に重要です

Friendsは一話30分弱なので映画などに比べると短いのも良い点ですし、刑事モノや医療モノと違って日常会話が中心なので専門用語も少なくとっつきやすいです。

しかもコメディなので、ボソボソ話さずにハッキリ話してくれます(吉本新喜劇みたいな)。

 

オススメのやり方としては、

 

①まず字幕なしでそのまま見る

②日本語字幕で見て意味を理解する

③英語字幕で見る

④台本を印刷し、ホチキスで止めて頭に叩き込む。声に出して読む。一枚ずつ覚える。

一枚覚えたら台本なしで言えるか確認。次の一枚を覚える。確認。一枚目から通しで言えるか確認。

⑤どこに行くにも台本と一緒。時間があれば見る。

台本が見られないときは空で言えるか確認。言えなかったところを台本で確認。

 

とにかくぶつぶつぶつぶつ…。役者になった気分で練習しまくりましょう。

 

留学はできたらしたほうがいい

最後に、留学についても少し触れておきます

 

英語を習得する上で留学したほうがいいかどうかで言うと、するにこしたことはありません

ただ、留学をせずとも、かなりの程度で英語を身に付けることは可能です

 

逆に留学したからといって、英語が身に付くとは限りません

お金、そして何より時間は限られていますので、せっかく留学するならその効果は最大限にしたいものです。

 

そのためには、留学する前に日本で簡単な日常会話ができるぐらいまでは身に付けてから留学したほうが、絶対にいいと思います。

 

一年も留学すると、TOEICレベルのリスニングは屁みたいに簡単になります

これまで目にも留まらぬ速さに見えていたパンチがスローモーションで見えるような感覚です。

 

僕も帰国後すぐに受けたTOEICではリスニングはほぼ満点でした。

リーディングのほうはやはりビジネスの英単語が出てきますので、対策が必要ですけどね。

 

まとめ

ということで今回は英語の学習法についてまとめてみました。

かなりのボリュームになりましたが、大事なことはすべて詰め込んだので、ぜひブックマークなどしてまた勉強を進める中で見直してみてください

 

また、英語の学習法に関してメールでの質問はお答えできませんが、コメントでしたらできる限りお答えしたいと思いますので、何か英語の学習で困っていることがありましたら、お気軽にお寄せください。

 

あなたの英語学習を応援しています!

Finger crossed.

ファスティングサポート
おすすめ酵素ドリンク
食生活相談所

スポンサー