管理栄養士の僕が普段の食生活でしている工夫 その二
こんにちは。管理栄養士の圓尾(まるお)です。
前回、「管理栄養士の僕が普段の食生活でしている工夫」という記事を書き、
たくさんのアクセスをいただきました。
これを勝手に好評だと捉えて、第二弾いきたいと思います!
考え始めると、
いろいろと意識していることがありますが、
大きなところから取り上げていきます。
僕が普段の食生活で心がけていること、
それは、
和食を食べるということ。
これは和食中心という生易しいものではなくて、
食生活のほとんどが和食という感じです(おそらく九割ぐらい?)。
といっても、和食以外は食べないというわけでもなく、
誘われれば洋食でも中華でも喜んでいきますし、
外食でたまに洋食が食べたくなったら洋食のお店に入ることもあります。
洋菓子だって好きなので、カフェに入ったらケーキやスコーンを食べることもあります。
ただ、
家で作る時は、100%和食です。
というか、
洋食を作るための調味料がありません。
油も米ぬか油と胡麻油しかなく、
ケチャップもなければバターやチーズ、牛乳もない。
ドレッシングやコンソメも、ない。
なので、
作ろうと思っても作れないのです笑。
主食はほぼ100%ごはん。
今は五分搗き米を食べています。
炊飯器は押入れに封印してて、土鍋で炊きます。
一度に三合炊いて四つに分けて、余りは冷蔵保存しています。
味噌汁は毎日飲みます。
主食の割合は、魚:大豆製品:肉:卵が3:3:2:1ぐらいの割合の頻度でしょうか。
食材はまごわやさしいを配分良くとれるように買い物をしています。
買い物はほぼ「大地を守る会」。
不足分のみスーパーで買います。
油はあまり使わないので、減りがものすごく遅いです(酸化が心配ですが…)。
ただ、亜麻仁油は常に冷蔵庫に入っていて、納豆や菜のお浸しにかけたりして用います。
そして、
味噌、砂糖、みりん、酒などの調味料の減りが、
一人暮らしなのにメッチャ早いです。
塩は使う量が少ないのでなかなか減りません。
出汁の素は置いてありません。
出汁をとる時は昆布と鰹節、いりこ。
時間がない時は鰹節のみで出汁をとり、
こさずにそのまま鰹節もろとも食べちゃいます。
あと忘れてはならないのが、発酵食品。
糠漬けなどの漬物、麹、納豆など。
とまあつらつら書きましたが、
こんな感じ、です。
じゃあなぜ和食なのか
ということですが、
それは、これまでいろいろと栄養学を勉強してきて、
結局行き着いた結論が、
日本人にとって和食がもっとも健康的だ
というものだったからです。
二千年以上前に日本という国が生まれてから、
いや、それより前から
この地に暮らす人々は、この地でとれる食べもので生活をしてきました。
長年培ってきた食生活の中で、
日本人の身体はこの地でとれる食べもので生きていけるように進化してきた。
そしてそれは今も私たちのDNAに刻み込まれています。
それを明治維新、さらに戦後、急速に欧米化させてしまった。
これがいけなかった。
その結果が今の生活習慣病をはじめ、あらゆる健康問題に悩む人が増えている一つの要因です。
もちろん、すべて昔に戻した方が良いわけではありません。
昔の食生活は決して豊かとはいえず、
栄養不足に起因する病で命を落とす人も多くいました。
だからこそ、僕の提唱する和食はいわば”新しい和食“。
「ネオ和食」「和食 2.0」「和食Z」
…全然いいネーミングが浮かびませんが…、要するに、
和食の良さを残しつつ、現代栄養学の知恵もとりいれた食事。
この食生活こそが、日本人にとっての最善の健康食だと確信しています。
最後に、
和食を食べる人が増えると、国内の農業や加工業が潤います。
日本の食料自給率だって、もっと上がるはず。
そういった意味でも、
僕は日本人が和食を食べる割合を高めていきたいなと考えています。
「管理栄養士が普段の食事で心がけていることシリーズ」
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