和ごはんがほっとするのはGABA(ギャバ)のおかげ? イタリア人と日本人の意外な共通点

こんにちは。

管理栄養士の圓尾(まるお)です。

初めての方は、こちらからどうぞ

 

それにしても、関東一帯はものすごい雪でしたね。

思わず小学生ぶりに雪だるまを作ってしまいました

 

雪を見ると胸が高まるのは、雪国でない場所で生まれ育った性でしょうか。

 

 

さて、今回なのですが、

 

去年ワニブックスより出版させていただいた僕の本

一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方

 

おかげさまでAmazonでロングセラーとして、長きに渡り息の長い本になっております。

ありがとうございます!

 

この本のタイトルにもなっている”ほっとする“という言葉。

 

一杯の味噌汁をすすると、どこかほっとするというのは

日本人が持つ共通感覚ではないでしょうか。

 

今日は、和ごはんを食べるとなぜほっとするのか

といったあたりを科学的な観点からご紹介したいと思います。

 

 

和ごはんがほっとするのはGABA(ギャバ)のおかげ? イタリア人と日本人の意外な共通点

GABAについて

GABA(ギャバ)という物質があります。

 

正式名称はγ(ガンマ)アミノ酪酸と言う、

アミノ酸の一種です。

 

この物質は人体の中の中枢神経や消化管で働く

情報伝達物質です。

 

で、このGABAで広く知られている効果が

リラックス効果です。

 

GABAは心身をリラックスさせる

少し前にGABAを入れたチョコレートが流行ったので、

それで知っている方も多いかもしれません。

 

GABAにはアドレナリンという神経を興奮させる物質の分泌を抑えて、

気持ちの高まりを鎮める作用があります

 

多くの大学や研究機関で研究されており、

 

脳波を測定するとGABAの摂取によってα波という

リラックス時に出る脳波が増えたり、

 

ストレスを感じると唾液中に増える

クロモグラニンAという物質が

ストレス時に減少したり、

 

これまたストレスを感じると出てくるホルモンである

コルチゾールの分泌が抑えられたりと、

 

いろいろな形でGABAにストレスを和らげ

リラックス効果があることが証明されているのです。

 

和ごはんにするとGABAがたくさんとれる

そしてこのGABAは

和食をとると多く摂取できます。

 

たとえば発酵食品。

 

漬物や味噌、醤油などの発酵食品には

GABAが多く含まれています

 

また、お米(特に発芽玄米)の中にも

このGABAが含まれています。

 

つまり、ごはんと味噌汁、そして漬物という

究極にシンプルな一汁一菜和ごはんを食べることで

GABAがたっぷりと摂取できてしまうのです。

 

和ごはんを食べてほっとする。

その理由の一つはこのGABAの作用にあるのかもしれません。

 

 

ちなみに、GABAは野菜などにも含まれていて、

その一つがトマト

 

トマトを多く食べる国といえば

ギリシャやイタリアなどの地中海に面した国が思い浮かびますが、

 

あの細かいことを気にしないおおらかさは

もしかしたらGABAのおかげ?なのかもしれませんね。

ファスティングサポート
おすすめ酵素ドリンク
食生活相談所

スポンサー