藤井四段29連勝!その勝負メシが話題に 本当に違いを生むの?管理栄養士が考えてみた

こんにちは。

管理栄養士の圓尾(まるお)です。

初めての方は、こちらからどうぞ

 

いま「勝負メシ」が注目を集めています。

 

きっかけは連勝記録を29に伸ばし、

日本記録を更新した将棋の藤井四段

 

その神童ぶりに、

彼の食べているものまでが世間の耳目を集めているようです。

 

Twitterなどを見ていると

別に何を食べているかなんてどうでもいい

勝負メシなんて、結果に影響ないでしょ

 

といったツイートも散見されますが、

あなどることなかれ。

 

対局中に何をとるかは

結果に無関係ではありません。

 

今回は勝負メシについて考えてみたいと思います。

 

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藤井四段29連勝!その勝負メシが話題に 本当に違いを生むの?管理栄養士が考えてみた

脳の働きを妨げないための食事

皆さんもこんな経験はありませんか?

 

午後からの試験に備えて昼食をとったけど、

なんだか頭がボーっとしてうまく働かなかった

 

将棋も机で受ける試験と同じく

運動ではなく、頭脳戦です。

 

しかし、選ぶ食事によって

頭の働きが邪魔されることもあります。

 

逆に、選ぶ食事によって

その直後の脳の働きが飛躍的に向上するということは

起きづらいかもしれません。

 

勝負メシはどちらかというと

脳が普段どおりのパフォーマンスを発揮するために

その働きを邪魔しないことが大事です。

 

脳のエネルギー源である糖質をとる

では、どんなものをとればいいのでしょうか。

 

脳は小さい臓器ながらも

かなりのエネルギーを消費しています。

 

その消費量はただボーっと寝ているだけでも

体全体のエネルギー消費量の約20%にも上ります。

 

もちろん対局中はものすごく脳を酷使しますので、

脳はより多くのエネルギーを必要とします。

 

そして、脳のエネルギー源といえばグリコーゲン、つまり糖質です。

なので、食事は糖質を主体とするのが良いです。

 

糖質はすぐにエネルギーに変わりやすいという特徴があります。

 

逆に脂質は消化に時間がかかりますし、

その分胃腸の仕事に力が奪われてしまうので、

脂っこいものは避けたほうが良いです。

 

ただし、糖質といっても

精製された穀物や砂糖のようなものは

血糖値を急上昇させてしまいます

 

そうするとその後に逆に低血糖になり、

イライラしたり集中力を欠くことにつながるので

注意が必要です。

 

ビタミンB1とビタミンCもとりたい

その他にとりたい栄養素としては

ビタミンB1とビタミンCがあります。

 

ビタミンB1は体の中で糖質をエネルギーに変換する時に

必要になる栄養素です。

 

しかも水溶性で体外へ出ていきやすく、

貯めておくことができないので、食事で補いたいところ。

 

ビタミンCはストレスに対抗するために栄養素です。

 

対局中は精神的な重圧やストレスが多いでしょうから、

これも役に立つと考えられます。

 

管理栄養士圓尾が選ぶ勝負メシ

さて、それでは以上をふまえた上で

もし僕が藤井四段だったら、

どんな勝負メシをとるかを紹介したいと思います。

 

そのメニューがこちらです。

 

・三分づき米おにぎり(ごま、のり、梅干し、しらす)

・三分づき米おにぎり(麻の実、のり、みそ)

・三分づき米おにぎり(なんでも好きな具材)

・ぬか漬け(きゅうり、なす)

・キウイ

 

まず、前提として僕なら食事を持参します

(実際の対局でそれが可能かどうかわかりませんが)。

 

理由は、それが一番安心できるからです。

朝起きておにぎりを握りながら気持ちも整えます。

 

で、食事の中身ですが、

白米より血糖値が上がりづらく、

前述のビタミンB1含め栄養素が豊富な三分づき米

おにぎりにして食べやすくします。

 

 

具材に使っているごまやのり、麻の実、みそ、しらすなどにも

微量ながらビタミンB1が入っています。

 

ちりも積もれば、です。

 

水菓子にキウイを採用。

季節ですし、カットして持っていけば食べやすい。

ビタミンCも豊富です。

 

ぬか漬けは食べるとホッとするので入れています。

 

あとはジャーで味噌汁を持参するのも良いですね。

 

間食はとってもいい?

対極は長時間に及ぶので、食事は二回になるようです。

であれば、一回は好きなものを店屋物でとると思います。

 

まあ気分転換ですね。

さすがに二食連続でおにぎりで過ごすのは飽きそうなので。

 

ただ、メニューを選ぶ時も

揚げ物やラーメンは脂質が多いので避けます

(身体が求めていれば食べるかもしれませんが)

 

そばや冷やし中華なんかがいいですね。

まあでも基本的にはそのとき自分が食べたいものを選びます。

 

それと、間食もありです。

これもどちらかというと気分転換ですね。

 

たしかに食べ物を栄養素から考えることも大事ですが、

心の状態を良好に保つことも非常に重要です

 

度を越さない間食であれば、

自分が食べたいものを食べたほうが

結果には良い影響が出るのではないでしょうか。

 

まとめ

ということで、今回は勝てる勝負メシについて考えてみました。

 

超一流同士がしのぎを削る舞台。

 

当日の食事も大事ですが、

これまで普段どんなものを食べてきたのかが

試される舞台でもあると思います。

 

そう考えると、一流人にとっては

毎日が勝負メシということですね。

 

それにしても藤井四段、本当にスゴいですねえ。

 

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