来月新イベントキックオフに先立って、鰹節問屋「タイコウ」さんを訪れた
こんにちは。管理栄養士の圓尾(まるお)です。
来月から新しく始めるイベントに向けて、今日は東京都中央区晴海で鰹節問屋のタイコウを営む稲葉社長を訪れました。
実は、ちょうど一年前にも取材をさせていただいていて、今回もお忙しい中お時間割いてお話を聞かせてくださいました。
鰹節について、消費者について、生産者について、
稲葉さんのお話は、共感するところあり、学びあり、たくさんの気付きをいただきました。
生産者、加工業者、問屋、卸先、
この間の良い関係が築けてこそ、いいものが適正な値段で消費者のもとに届く。
これがみんな自分のことだけを考え、相手のことを考えなかったら成り立たなくなってしまいます。
「よし、倉庫見に行くか」
そんな稲葉さんに連れられて、なかなか入ることのできない倉庫の中へ入らせていただきました。
倉庫の中は鰹節のいい香りで満ちていました。
写真は、本枯節。
おそらく、皆さんがよくイメージする鰹節がこちらではないでしょうか?
でも、実は「花がつお」としてパックで売られている鰹節は、こちらの荒節(あらぶし)というもの。
ひとつ前の写真は「枯節(かれぶし)」というもので、カビ付けされている発酵食品です。
全然風味も違うんですよ〜。
一緒にイベントをやる相方の元板前さん(左)が、稲葉さんに鰹節の見極め方のレクチャーを受けています。
一昔前までは、客の顔を見てから鰹節を削るという料理屋さんが正統派でした。
しかし、今では一流店ですら、最初から削られたパック詰めの鰹節を使っているのが現状です。
「たとえば、これとこれ。削って比べてごらん。全然香りが違うから」
ええっ?!見た目では全然わからないんですけど!
「まあ十年以上毎日鰹節見てたらわかるよ」
まさに職人技です。
鰹節を割ると、その断面はまるで宝石のルビーのよう。
魚の身が、カビの力でこうなるなんて………。
世界一固い食べものの名はダテじゃないです。
最後にお写真撮っていただきました!
「今日聞かせていただいたこと、見たことを盛り込んでイベントで伝えます!がんばります!」
「がんばんなくていいんだよ。気楽にやりゃいいんだよ」
「そうでした!気楽にやります!」
イベントのコンセプトにも共感していただいて、嬉しかったです。
鰹節の世界の奥深さを知って体験してもらえるようなイベントにします^^
【 この記事もよく読まれています 】
※ 顆粒だしで済ませていませんか?日本の出汁は究極のインスタント食品だった