留学で人生が変わる!僕が留学して得た5つのギフト
明治維新期、岩倉具視をはじめとする政府首脳陣が欧米に派遣された岩倉使節団。
西洋文明や思想に触れた彼らは後の文明開化に多大な影響を与えています。
当時の日本人からすると、実際に海外で見聞きしたもののインパクトは計り知れないと思います。
僕自身も大学生で20歳の時にイギリス(北アイルランド)に一年間留学しましたが、そこで得た経験というのは今までの人生に大きな影響を与えています。
「百聞は一見にしかず」
情報化社会になり、自宅にいながら世界中で何が起こっているかという情報は瞬時に手に入れることができますが、やはり実際に自分の目で見て肌で感じる情報量は質がまったく違います。
今回は僕が留学して変わったものの見方や考え方を5つにまとめてご紹介したいと思います。
留学することで変わった5つのこと
1 文化の違い
当たり前ですが、国が違うと文化がまったく違います。
特に日本と北アイルランドだと宗教も人種も異なるので、その違いは大きかったです。
食に関しても、ベジタリアンが珍しくなかったり、外食の値段がやたら高かったりと日本とはずいぶん違う状況がありました。
また、人と人の距離感に違いがあり、先輩後輩、上司部下の間も友達のようなフレンドリーさがありました。
先生と学生も”対等”という感じなのですが、日本語の”対等”が与えるような印象というよりは”フラットな”という言葉がぴったりです。
とにかく毎日が気づきの連続でした。
2 英語の習得
やはり24時間英語で生活していると、格段に英語力が上がります。
冗談でなく、夢も英語で見るようになります。
まさに”英語漬け”の毎日なので、自然に”英語脳”に変わります。
帰国した時はTOEIC程度の英語のリスニングなら楽勝で聞き取れるようになっていました。
3 日本の見方が変わる
海外で生活すると、「日本」という国を強く意識するようになります。
いろんな国の人から日本について聞かれると、いかに自分が日本について知らないかということを知ります。
これについては象徴的なエピソードがあります。
ある時、仲良くなったちょっとチャライ感じのドイツ人男性とBarで話している時に、「ヒロヒトは偉大な人物だ」と言われ、さっぱり誰のことかわかりませんでした。
話しているうちに彼が昭和天皇のことを言っていることがわかりましたが、彼は昭和天皇について熱く語り、見た目と知識の深さとのギャップに驚きました。
日本人なのに自分の国の王様について知らないことを恥ずかしく思い、自国の歴史について学ぼうというきっかけになりました。
4 アジアの勢いを肌で感じる
現地には世界中から留学生が学びに来ており、アジアからの学生もたくさん留学していました。
その中でも衝撃的だったのが中国からの留学生。
彼らの博識さには舌を巻きました。
ある中国人はトヨタという企業の素晴らしさについて詳細に語ることができました。
そして彼らはみんな一人ひとり、政治や歴史について”自分の考え”というものをハッキリと持っています。
彼らは詰め込み式の中国の教育を批判していましたが、とてもバカにできず、知識レベルの圧倒的な差を感じ、背筋が寒くなりました。
「このままでは日本は中国に追い抜かされる」ということを身に染みて感じました。
5 心が自由になれる
現地の人々を見ていて「自由だな」と感じました。
たとえば服装も髪型も、流行を追うことなく、自分がしたいカッコをしています。
メチャメチャ美人の女の子が、大学の売店で売っている校章のワッペン入りのパーカーを着ていたり、
かなりぽっちゃりしている子が何のためらいもなく腕が丸出しのキャミソールで校内を歩いていたり。
みんな自分に自信を持って、自己表現をしているように見えました。
日本人は一つの価値観や「こうでなくてはならない」という考え方に縛られているということがよくわかりました。
ここに紹介したことは得られたことのごくごく一部で、本当は言葉に表せられないぐらいのいろんな気づきがありました。
それは血液となり、僕の体に一生流れていくことでしょう。
留学することで大学の卒業が一年延びましたが、今はそんなことはまったく気になりません。
むしろ、一年卒業が延びるぐらいでこの経験が得られたのなら、安いもんです。
特に日本は島国なので、外国に触れることで得られる学びは大きいです。
日本の大学生が全員留学に行けば日本という国はもっと良くなると思います。
もし今留学に行こうかどうか迷っている人がいたら、全面的に留学を勧めます。
行くなら若ければ若いほどいいです。
行く時はなるべく日本人が少なく、いろんな国から留学生が来ているところを選びましょう。
何か個別に質問や聞きたいことがあれば「プロフィール」に記載している連絡先までお気軽にご相談ください。