これこそ本物の食育!映画「いただきます」を鑑賞してきました
こんにちは。
管理栄養士の圓尾(まるお)です。
今日は
前からずっと観たかった映画、
「いただきます」
という映画を観てきました。
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この映画は、
福岡の高取保育園で行われている
食育の様子を収めたドキュメンタリー映画です。
この高取保育園。
とにかくスゴい保育園なんです。
僕はこの保育園のことを
インターネット記事で知り、
その後、この保育園で行われている
食育に関する本を読みました。
まさしくこれこそ
いまの日本に求められている食育だ!
と心から共感する取り組みをされています。
まず、この園では
玄米ごはんと味噌汁が基本です。
肉や乳製品は出ません。
そのかわり、
味噌や納豆などの大豆、
魚はしっかり食べます。
味噌は園児たちの手作りです。
その他、漬け物も漬けたりします。
お米や野菜もすべて無農薬。
調味料なども無添加で
昔ながらの製法で作られた本物のみ。
こういった情報は本を読んで知っていたのですが、
映画を観ていて何より印象的だったのが、
子どもたちの元気な様子です。
本当にみんな元気いっぱいで
笑顔で駆け回っています。
福岡県でインフルエンザが猛威をふるったときも
高取保育園ではほとんど欠席者がいませんでした。
この園では残食もほとんど出ません。
それどころか、園児たちは
お皿にわずかに残ったひじきのひとかけらまでも
綺麗によそって食べきってしまいます。
自分たちが食べ物をつくることに参加しているからこそ
食べ物を残すということがありえない感覚なのでしょうね。
会場では休憩時間中に味噌汁が振る舞われました。
上映後には監督のVIN OOTAさんもいらして
お話をしてくださいました。
この映画はどの企業もスポンサーにつけることなく、
広告や宣伝にもお金をかけていません。
いや、これはスゴいことです。
なかなかできませんよ。
なので、どこかの映画館で上映しているとかではなく、
自主上映の会に行って観る形になります。
上映会の情報は公式のホームページに載っておりますので、
ご参考にしてください。
戦後、日本の食は坂道を転げ落ちるように
急速に欧米化してしまいました。
肉や乳製品、
欧米食を排除しろというのでは決してありません。
ただ、そのバランスが
あまりにも偏っているのが現状です。
日本人には日本人の身体に合った食事があります。
それこそが、日本の伝統食です。
その基本を身体に覚えさせることこそ、
食育を行ううえで一番大切なこと。
食育が教育の要であることを考えると、
高取保育園のような園が
全国に増えていくことを強く願うばかりです。
僕自身も
日本の伝統食の良さを人々に伝えるという
自分の活動信念をさらに強くさせてもらった
そんな力をもらえた上映会でした。
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