ごはんの美味しい保存方法は冷蔵?冷凍?両方で試して検証してみた
こんにちは。
管理栄養士の圓尾(まるお)です。
僕は子どもの頃から
冷凍ご飯が大嫌いでした。
一人暮らしを始めてからは
炊きたてのごはんは
美味しく食べられるのですが、
残ったごはんは冷凍してから
解凍して食べるので
残念な思いをしていました。
ところが、
ある時にお米屋さんから
「ごはんは冷蔵のほうが美味しいよ」
という情報を聞き、驚きました。
で、そっからはもっぱら
余ったごはんは
冷蔵するようになったのですが、
冷凍より全然美味しく
食べられるのです。
しかし、
ネットで検索すると
圧倒的に冷凍のほうが
美味しく食べられるという
情報が出てきます。
これがずっと
もやもやしていました。
そこで今回は、
実際に同じごはんを
冷蔵と冷凍して
その味を比べてみることにしました。
ごはんの美味しい保存方法は冷蔵?冷凍?両方で試して検証してみた
冷凍のほうが美味しいという説が多数派
インターネットで検索すると、
「冷凍のほうが美味しい」
という情報がたくさん出てきます。
その理由は、
そもそもごはんは
もともとのお米に含まれるデンプンに
水を加えて加熱することにより、
お米の密な結晶構造になっている
デンプンの中に水が入り込み、
組織がゆるんで
ほぐれた構造になります。
これをα化と呼びます。
で、今度はこのごはんが冷めると
α化したデンプンから
水分が抜け出し、
部分的にα化する前の
デンプンに戻ります。
これをデンプンの老化と呼びます。
そしてこのデンプンの老化は
2〜4℃でもっとも進みます。
冷蔵庫で保存するということは、
まさにこの温度帯に
ごはんを保管するということなので、
ごはんが老化して
美味しくなくなるというわけです。
一方、冷凍すると
この老化する温度帯より
低い温度で保管ができるため、
美味しさが保たれるとあります。
これを聞くと、
たしかに冷蔵より冷凍ごはんのほうが
美味しそうです。
検証の条件
しかれども
百聞は一見にしかず。
ということで、
実際に比べてみました。
ごはんの炊き方は土鍋。
お米の品種は
あっさりした「朝日」を使用。
炊けたごはんは
タッパーに入れました。
そして、
炊いてから三日後に
それぞれ電子レンジで
温め直して食味を比べました。
冷凍ご飯の場合
まずは冷凍ごはん。
たしかに、水分はよく残っています。
しかし、逆に部分的には
少しべちゃっとして
米粒同士が
つながっている感じもします。
また、やわらかいところもあれば
硬いところもあり、
食感にムラがあるように感じました。
冷蔵ごはんの場合
冷蔵ごはんは
冷凍ごはんに比べて
確かに水分量が少なく
少しパサパサしている感じです。
しかしその分、
米粒一粒ひとつぶが
きちんとほぐれて
バラバラになります。
また、全体で食感が均一で
ムラがないのも特徴でした。
結論
冷凍と冷蔵、
両方比べてみて
個人的な好みは
やはり冷蔵でした。
で、思ったのですが
多分、これ人の好みです。
僕は普段から
朝日やササニシキなどの
あっさりしたお米が好きなので
冷蔵したごはんの
パラパラ感が好きです。
ですが、
もっともっちり系のお米が好きな人は
冷凍したごはんのほうを
美味しく感じるかもしれません。
つまりはその人の好みですね。
おそらく世間では
冷凍が主流かもしれませんが、
一度冷蔵も試してみると
意外な自分の好みに気づくかもしれませんよ。
ぜひ、一度お試しあれ。