メリットはある?「グルテンフリー」について栄養士がまとめてみた

皆さん、こんにちは。

管理栄養士の圓尾(まるお)です。

初めての方は、こちらからどうぞ

 

最近

グルテンフリー」って言葉

よく聞きませんか?

 

一言でいうと

小麦を食べないという

食事法なのですが、

 

僕の場合、

普段は和食が主なので

あんまり関係ないや

ぐらいに思っていました。

 

しかしさすがに、

あちこちで聞くようになったので、

改めて調べてみることにしました。

 

今回の記事では

グルテンフリーの概要についてと、

調べてみて

僕が感じたことをまとめてみます。

 


 

メリットはある?「グルテンフリー」について栄養士がまとめてみた

そもそも「グルテン」って何?

まず「グルテン」ですが、

これは小麦などの穀物に多く含まれる

たんぱく質の一種です。

 

正確にいうと、

そのままグルテンとして含まれているわけではなく

 

「グリアジン」と「グルテニン」という

二種類のタンパク質が含まれていて、

 

ここに水を加えてこねることで

できる人工のたんぱく質です。

 

つまり、いくら小麦といっても

最近流行っているもち麦や

ビール、醤油などには

含まれていないものと思われます。

 

「グルテン」はなぜ体に悪い?

さて、そんなグルテンですが

一体何が問題なのでしょうか。

 

ここでは代表的なものを

二つご紹介しましょう。

 

1、アレルギー症状を引き起こす

グルテンは消化管で分解されにくく、

腸に残ってしまい、

粘膜から体内に入り込み、

腸に炎症を起こすと言われています。

 

これにより、

リーキーガット」という

いわゆる腸に穴が開いた状態になり、

栄養の吸収がうまくいかなくなったり

アレルギーや

免疫力の低下を引き起こすようです。

 

この症状がひどい人は

セリアック病」と診断され、

かなり重篤な症状を引き起こすとのこと。

 

グルテンフリーを一躍有名にした

天才テニスプレーヤーのジョコビッチ選手も

以前は体調が悪く、

実力が発揮できなかったのが

 

小麦を除去することにより

劇的に体調が良くなり、

成績が上がったとあります。

 

特に小麦を常食している

欧米人にはセリアック病が

多いようです。

 

2、脳の中で麻薬として働く

グルテンの構造は

非常に強い中毒性を持つ

モルヒネに似ていると言われています。

 

その結果、

摂取したグルテンは

脳の中のモルヒネ受容体にくっつき、

ハイになって食欲を増進させたり、

精神を不安定にさせるという

症状を引き起こすみたいです。

 

3、悪者はグルテンだけじゃない

と、ここまではグルテンの話なのですが、

どうやら問題なのは

グルテンだけではないようです。

 

グルテン以外にも、

炭水化物やたんぱく質の消化を

妨げるような物質(ATIs)や、

 

過敏性腸症候群の原因となり

下痢や腹痛を引き起こすとされる

フルクタンなども

小麦に含まれています。

 

冒頭で触れたように、

グルテンは

グリアジンとグルテニンがくっついた

人工のたんぱく質ですが、

 

この二つに関しては

無加工の小麦にも含まれるので、

ビールや麦茶、醤油までが対象となります。

 

欧米には「グルテンフリー」のロゴがある

さて、ここまで紹介したところで

 

本当にそこまで小麦が悪いの?!

信じられない!

という方もいると思いますが、

 

実はグルテンフリーに関しては

欧米のほうが格段に世間に浸透しています

 

その証拠に、

アメリカやヨーロッパでは

食品に「グルテンフリー」という

表記ができる基準が策定されています

 

国が公に

「グルテンフリー」の規格を

定めているのです。

 

日本でも

「カロリーオフ」や

「糖質オフ」などの表示は

国によって基準が決まっていますが、

 

グルテンフリーに関してはまだ

公式の基準がありません。

 

おそらく、

小麦を常食している地域では

深刻なセリアック病(グルテンアレルギー)が

一定数いるので対応せざるを得ない状況に

なっているのでしょう。

 

行き過ぎた品種改良により、グルテンが激増

もう一つ紹介しておきたいことが、

品種改良の問題です。

 

現在栽培されている小麦は

50年前に栽培されていた小麦とは

似ても似つかない別物です。

 

品種改良が進められた結果、

従来の小麦の何十倍という量の

グルテンを含む小麦に

様変わりしています

 

この品種改良も

グルテン不耐症の人が増えた

大きな要因ではないかと思われます。

 

そう言えば、日本でも

最近はお米アレルギーになる人

いらっしゃるようで、

 

これも行き過ぎたお米の

品種改良が原因だと言われています。

 

まとめ

さて、それではここからは

僕自身のグルテンフリーに関する所感を

いくつか述べてみたいと思います。

 

1、基本、和食を食べていれば問題ないのでは?

和食はあまり小麦を使いません。

 

もちろん、全く使わないわけではなく、

たとえば、天ぷらやうどん、麸(ふ)、

厳密に言うと醤油や麦味噌も

小麦を使っています。

 

(醤油や麦味噌はグルテンは含まないので

グルテンの害は関係ありませんが)

 

なので、普段から和食を主に食べていて

たまにパンやケーキを食べるぐらいなら

別にいいんじゃない?って思います。

 

そして、ここで重要なのが……

 

2、腸が元気なら影響は受けづらい

腸の粘膜が弱かったり

腸内環境が悪くなると

アレルギーは起きやすくなります

 

なので、普段から

オリゴ糖や食物繊維、

発酵食品などをとって

腸を元気にしておけば、

少々グルテンが入ってきたところで

どこ吹く風といった具合に

なるのではないかと考えています。

 

3、体に不調を感じているのであれば試してみる価値あり?

それでも、

あなたがもし

今何か体や心に不調を感じているのであれば

試してみる価値はあるかもしれません。

 

やり方は簡単で、

2週間、小麦製品を断つことです。

 

これで悩んでいた症状が

改善されたらもうけもんです。

 

グルテンフリーの良いところは、

糖質制限と違って

栄養のアンバランスなどの

悪影響が少ないことです。

 

小麦を食べなくても

何かの栄養素が不足したり

栄養バランスが崩れたりすることは

起きづらいです。

 

そういった意味では

非常に安全性の高い食事法と言えます。

 

4、この勢いで行って小麦業界は大丈夫なのか?

僕が今回の「グルテンフリー流行」で

一番驚いているのが、

 

小麦がこれほどに

世界規模で悪者とされていることです。

 

小麦は人類と何千年と付き合いがある食べもので、

世界三大穀物にも数えられ、

世界中で栽培されている穀物です。

 

小麦関係を生業にしている人も

膨大な数に上ると思います。

 

それがこれほど大々的にバッシングされ

超有名なテニスプレーヤーが

公然と小麦を断罪する本を出版しています。

 

その事に驚きを禁じえません。

 

もしこのまま日本でも

欧米並みにグルテンフリーが根付いたら

小麦産業に関わっている人への影響は必至です

 

僕たちは日々、

いろんな食べものを食べているわけですが、

 

これから先、

いつ、どんな食べものがやり玉に上げられるのか

知る由もありません

 

これは食糧の生産や加工、

流通、販売に携わっている人たちは

戦々恐々としているのではないでしょうか。

 

僕は実際に、

グルテンが腸に穴を開けているところや

脳のモルヒネ受容体にくっついているところを

この目で見たことはないので、

 

正直、グルテンが本当のところ、

体にどれだけの悪影響を及ぼすのか確信が持てません。

 

しかし、このように

普段食べているものが

ある日突然ダメになるという風潮は

少し暗澹たる気持ちにさせられます。

 

でも今回グルテンフリーについて調べてみて、

僕自身もこれまで以上に

パンやケーキなどは控えようと思ったことも事実です。

 

そもそもパンやケーキには

余分な脂肪や砂糖、添加物や

場合によってはトランス脂肪酸も含まれているので、

 

食べる時は

本当に美味しいパン屋さんが

手作りで作ってくれたパン

古代小麦を使ったパン

 

パティシエさんが腕を奮って

作ってくれたケーキ

 

ハレの日に

感謝の気持ちを持って

ありがたくいただこうと思いました。

 

僕たちは健康になるために

生きているわけではなく、

 

人生を最高に楽しむために

生きているのですから。

【参考】

※ ジョコビッチの生まれ変わる食事 – ノバク・ジョコビッチ

※ 長生きしたけりゃパンは食べるな – フォーブス弥生

※ 2週間で体が変わる グルテンフリー健康法 – 溝口徹

 

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