日本人が毎日食べているアノ食材に多い? カドミウムとヒ素
有害ミネラルシリーズ、今回は二つ、カドミウムとヒ素を一気に紹介したいと思います。
カドミウム
富山県のイタイイタイ病
カドミウムの中毒といえば、富山県で起きたイタイイタイ病が有名です。
カドミウムが含まれた工場の排水が川に流れ込み、土壌中に染みこんだため、汚染された田んぼや畑から獲れた作物を経由してヒトの体に入ってきました。
カドミウムは腎臓に影響を及ぼし、次に甲状腺にも影響し、骨からカルシウムを放出するように働きます。
これにより骨が脆くなり、骨粗鬆症性のような症状が出て、体中に痛みが出たのがイタイイタイ病です。
日本は世界最大のカドミウム消費国
日本は年間7000トンのカドミウムを消費しており、これは全世界のカドミウム消費量のうち実に1/3を占める量です。
主に使われているのが、携帯電話で電池で、しかも回収率が悪く、大部分がそのまま焼却されたり埋め立てたりされています。
そこから空気中を漂ったり、雨水となって降り注ぎ、土壌を汚染します。
土壌汚染から作物を汚染
カドミウムは汚染された土壌で育った作物に含まれます。
中でも含有量が多いのが、日本人の主食であるお米で、カドミウムのおよそ半分をお米からとっていることになります。
しかも、カドミウムは米の外側の薄皮に多く含まれるため、健康のためにと玄米を食べている人で体内に蓄積されているケースがあります。
有機農法でも無農薬でも、カドミウムは農薬とは関係なく入っている可能性があるので、注意が必要です。
ヒ素
猛毒として有名なヒ素
ヒ素といえば、一般の方でも和歌山で起きた毒入りカレー事件で記憶にあるのではないでしょうか。
事件で使われたのは亜ヒ酸ですが、ヒ素はたんぱく質の合成を阻害し、皮膚がん、食道がん、肺がんなどの原因となります。
自然界にも存在するヒ素
ヒ素は自然界にも存在し、地底のマグマに含まれているため、海の中の火山から溶け出し、海水中に含まれています。
そのため、魚介類中に存在しており、特に海藻では多く、イギリスでは2004年に国民に対して発がん性のあるヒジキの摂取を控えるように勧告しました。
しかし、ヒジキに含まれるのは毒性の低いとされる有機ヒ素であることや、ヒジキ自体には必須ミネラルや食物繊維など栄養成分も多いため、ヒジキをまったく食べないようにするというのは早計と言うべきでしょう。
まとめ
三回に渡って有害ミネラルの害と侵入経路についてまとめてきました。
日常的に口にする食品中に含まれるものもあり、こういったケースはその食品をとらないようにするというよりかは、偏食してそればかり食べないことの方が現実的な対処法です。
また、次回以降ご紹介するデトックスの方法をしっかりと頭に入れておくことが大事です。
有害ミネラルは目に見えないため、心配な人は一度毛髪ミネラル検査で調べることをオススメします。
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