年末の過ごし方が2015年一年を決める!3分でわかる正しいお正月準備とは
今年も残すところあと数日。皆さん、新年を迎える準備はお済みでしょうか。
新年に向けての準備というと、「門松」「注連縄(しめなわ)」「鏡餅」の3つが思い浮かびます。でも、改めて考えみると、それぞれの意味ってあまり知らなかったりしませんか?
今回は3分でわかる!新年の飾り物について一挙ご紹介していこうと思います。
お正月の飾り物
飾り物について書く前に、そもそもお正月とはどういうものなのかということについて書きたいのですが、
お正月は「”年神様(としがみさま)”という新年の神様を家に迎え入れる」という行事です。
年神様は家々にやってきて、生きる力や幸せを授けてくださいます。そして、飾り付けはこの年神様を迎え入れるためのものであるのです。
門松
門松は門に飾ります。年神様はこの門松を目印に家にやってきます。
松は神の宿る木とされ、竹は背丈がぐんぐんものすごいスピードで伸びることから、生命力の象徴だそうです。
注連飾り(しめかざり)
注連飾りは玄関に飾ります。その由来は日本神話の「天の岩戸」にあるとされ、洞窟から出てきた天照大御神が再び洞窟にこもってしまわないように結界を張ったという話から来ているようです。
※ 天の岩戸について紙芝居で楽しくわかる! 動画はこちらから↓
注連飾りは「神様をまつるのにふさわしい場所」であることを示します。
注連縄(しめなわ)は稲のわらで編んだ縄で、豊作祈願を、
裏白(うらじろ)というシダの植物は裏が白いことから、「後ろ暗いところがない」清浄な心を表します。
神社などでもよく見る、神聖・清浄を表す紙垂(かみしで)、「家督を子孫に譲(ゆず)る」からきた、ゆずり葉、「代々(だいだい)栄えるように」とのだいだいはそれぞれ子孫繁栄を表します。
鏡餅
最後は鏡餅。昔の鏡は丸かったため、鏡餅の餅は丸いです。
鏡は神事に欠かせないもので、天照大御神から授かった三種の神器の一つでもあります。二段なのは太陽と月をあらわしています。
鏡餅は神様へのお供えであり、お正月の期間に神様が留まる居場所となります。
そして、この鏡餅には年神様の御魂(みたま)が宿ります。これがその年の魂となる「年魂(としだま)」になります。
これを家長が家族に分け与えたのが「お年玉」のはじまり。
この年魂を取り入れるためにお雑煮として鏡餅をいただきます。
飾る時期
12月13日の正月事始め以降ならいつでもいいのですが、最近はクリスマスが終わってから26日以降に飾り付けを行うのが一般的のようです。
ただし、12月29日は「二重苦」につながり、12月31日は「一夜飾り」といって神様をぞんざいにしているということで避けられています。
ちなみに、飾り付けを下げる時期は松の内が終わる1月15日以降、ただし関東では1月7日までが普通のようです。
鏡餅は1月11日の鏡開きでいただきます。
その他
新年を迎えるにあたって、靴や下着、鍋などの日用品類も新しくすると、邪気を清める効果があるようです。
僕も、バスタオルや肌着、下着、靴下、スリッパなど新しいものに取り替えました。
まとめ
お正月の飾り物の意味と由来をご紹介してきました。こうしてみると、正月の飾り付けは新年を迎えるにあたって欠かせない重要なものであることがわかりますね。
まだやっていない!という方もまだ間に合います。マンションに住んでいるという方も、簡単なものでも構わないと思うので年神様を迎えるという気持ちで準備をしましょう。