ちょっと待った!「一汁一菜」生活を始める前に知っておきたい3つのポイント
増え続ける肥満、メタボ、生活習慣病。
「原因は食事のとりすぎによる栄養過多にあり」
ということで、その反動で「一汁一菜」が人気です。
僕が先日上梓した本『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』でも
一汁一菜の良さを説いていますが、
この「一汁一菜」を言葉のまま受け取り、
自己流で実践すると間違った食事になりかねません。
そこで今回は、
一汁一菜生活を始める前に押さえておきたいポイントを
3つお伝えしたいと思います。
ちょっと待った!「一汁一菜」生活を始める前に知っておきたい3つのポイント
1、ごはんに白米はNG
一汁一菜に欠かせないのが、ごはんです。
このごはんは白米以外を選びましょう。
個人的には分づき米を推奨していますが、
好みで玄米や発酵玄米、雑穀米なども良いと思います。
とにかく白米は栄養がない!
これでは栄養もとりづらくなるので、
特に一汁一菜生活をする場合は白米はやめましょう。
2、味噌汁は具だくさんにすること
一汁一菜の一汁は汁物、
つまり味噌汁です。
この味噌汁はしっかりと野菜類をとるために
具をたくさん入れましょう。
味噌汁を「飲む」のではなく、「食べる」のです。
器に盛った時にしっかり具が見えるぐらいたっぷり入れましょう。
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味噌汁は洋野菜など、和の食材以外もよく合います。
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「トマト×アスパラ×玉ねぎ」
毎日食べるものですから、
いろんな具材を使ったほうが飽きが来ません。
また、野菜だけでなく、
きのこや海藻類もぜひ活用しましょう。
3、一菜はたんぱく質をとろう
「一汁一菜」の「一菜」はおかずのこと。
ごはんのことではありません。
よって一汁一菜とは、
ごはん、味噌汁、おかず
と全部で三品になります。
そしてこのおかずはたんぱく質を選ぶと良いです。
つまり、大豆製品、魚、卵、肉です。
頻度もこの順番でとると良いです。
一番メインにしてもらいたいのは大豆製品。
納豆、豆腐、厚揚げ、油揚げ、高野豆腐、おからなど。
次に魚介類、たまに卵、ごくたまに肉、という感じです。
肉は外食でどうせ食べるのですから、
家でまで食べる必要はありません。
たまの楽しみぐらいに留めましょう。
そしてこの一汁一菜ルールも
常に守る必要はありません。
僕も、外食続きで胃腸が疲れているな……と感じる時は、
一汁一菜の一菜をたんぱく質以外の
あっさりしたものにする時があります。
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・三分づきごはん
・ズッキーニときのこの味噌汁
・エリンギのぬか漬け
たんぱく質は窒素を含んでいるため、
身体の中で処理するのに手数がかかります。
一方、糖質はクリーンエネルギーです。
この時はごはんをしっかり一合食べました。
ただ、基本はやはりたんぱく源を入れます。
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・三分づきごはん
・ニラとキャベツの卵味噌汁
・冷奴のきゅうりとわかめの胡麻酢和えがけ
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・三分づきごはん(ごぼう味噌添え)
・スナップエンドウときのこの味噌汁
・黒豆納豆とオカワカメと山芋(醤油麹、亜麻仁油かけ)
大事なのは杓子定規に食事を決めるのではなく、
自分の身体の声をしっかり聞いてみることです。
まとめ
今回は一汁一菜生活を始める時に
知っておきたいポイントについてお伝えしました。
一汁一菜って、簡単そうに見えて
実は細かいポイントがいくつもあるのです。
一つずつ要点を押さえて
日々の食生活に取り入れてみてください。
また次の機会にも一汁一菜生活のコツを
お伝えしていきますね。
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