着物を毎日の普段着として着始めてはや一年。これからの着物との付き合い方
こんにちは。管理栄養士の圓尾(まるお)です。
(初めてのかたは、こちらからどうぞ)
僕が着物を普段着として毎日着ようと思って実践し始めたのが、ちょうど去年の今頃です。
早いもので、もう一年が経ちました。
着物とまったく縁のない人生を送ってきた自分がまさか着物を毎日着るようになるなんて、思ってもいませんでしたが、
今では当たり前のように日々を着物で過ごすようになりました。
なんとなく、一年が経ち節目ということで、ちょっとつらつらと今思うことを書いてみたいと思います。
着物を毎日普段着として着始めてからはや一年が経ちました。これからの着物との付き合い方
もはやいろんなことが気にならなくなってきた
着物を普段着として着ていて一番の悩みが「周りの目」でした。
とにかく人目が気になって仕方なかったです。
カフェ、スーパー、その他のあらゆるお店。
どこに行っても奇異の目で見られます。
電車やバスに乗ったりする時も同じです。
とにかく目立つのです。
歩道やエスカレーターですれ違う時、
「あ、今こっち見た」というのが敏感に分かります。
これが結構苦痛でした。
でも、最近はそれも気にならなくなってきた。
これを慣れというのか麻痺というのかはわかりませんが、
なんかもうどうでもいいや、見たいなら見ればいいさ、みたいな感じです。
現代で着物で過ごすということは普通ではないことなので、
この程度のちょっとした苦労は仕方ないと受け入れています。
普段着るのはもっぱら木綿
着物は形こそ同じですが、生地によって格も着心地も全然違います。
これまで正絹(お召、紬)、ウール、ポリエステル、木綿、ジャージ(!)といろいろな着物を着てきました。
で、結局落ち着いたのが木綿の着物。
やっぱり日常にはこれが一番だと思いました。
汚れても洗濯機で洗えるし、雨で濡れてもシワも気にしなくて良い。
これぞ日常着の王様だと思います。
変わり種のジャージ素材の着物も同じような感覚です。
こっちは珍しいので、洒落で着るにはピッタリです。
ただ、講演などで人前に出る時はさすがに正絹を着るようにしています。
本当にカッチリした場ならお召や柔らかもの、少しカジュアルな場であれば紬など。
正絹の着物は扱いに多少気を使いますが、やはり着ている時の感覚がまるで違います。
背筋が伸びるような、格が上がった感をビンビン感じます。
前はいろんな着物がもっと欲しいな〜と思っていましたが、今はその気持ちは落ち着いています。
着物は安い買い物ではないですし(さらで誂える場合)、元来ファッションにはあまり興味がない人間なのです。
もう洋服に戻れない身体になってしまった
そもそも僕が毎日着物を着るようになったのは、
「早く着物に着慣れたい!」という気持ちからでした。
少しずつ着物が好きになっていって、着る機会を増やしたいと思いましたが、
慣れていないので、どうしても気後れしてしまう。
どうやったら着慣れるだろう。そうか、とにかく着物を着て生活しまくればいいんだ!
よし、毎日着物を着て過ごしてみよう。
そんな感じでした。
で、もうだいぶ着慣れてきたのですが、
気付いたのは、着物で過ごす方が洋服よりも圧倒的に心地良いということです。
たま〜〜〜に洋服を着て出歩いてみるのですが、なんだか身体中がモゾモゾし始めます。
そして歩き方で混乱してしまいます。
変な話ですが、着物の歩き方と洋服の歩き方が違うのです。
確かに着物は機能性で言うと洋服には多少劣るかもしれません。
でも、1の不便さを吹き飛ばす100の心地良さが着物にはあるのです。
まとめ
着物を普段着として着始めた頃は「一年着たら週の半分は着物、残りの半分は洋服にしよう」
と考えていましたが、着物が心地良すぎて洋服が着られそうにありません笑。
ということで、しばらくはこのまま着物生活を続けていこうと思います。
いつか着物に飽きて洋服を着ようと思える日が来るのかな……。
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