新しいお米の食べ方!お米を健康的に食べられる「もち麦」の効果とは
皆さん、こんにちは。管理栄養士の圓尾(まるお)です。
(はじめての方は、こちらからどうぞ)
三月末に三時間のテレビ特番で紹介され、ブームに火が付き、
今スーパーでも品薄状態が続いているというのが、もち麦です。
今回は、このもち麦の栄養効果について紹介したいと思います。
もち麦の健康効果とは
もち麦とは何か
もち麦とは、大麦の一種です。
お米にも、普段食べているうるち種と、お餅を作る時に用いられるもち種があるように、
麦にも、うるち種ともち種があります。
夏に麦飯などとして食べる押し麦はうるち種で、もち種になるのがもち麦というわけです。
押し麦は、炊く時に水を吸いやすくするために押してつぶしてありますが、
もち麦はもともと水を吸いやすいため、そのままの形で食べられます。
糖質の吸収を緩やかにし、腸を整える
もち麦の特徴的な成分は、βグルカンという、水溶性食物繊維です。
水溶性食物繊維は、水に溶けてゲル状になるという性質があります。
そして糖質の吸収を緩やかにして、血糖値の急上昇を防いだり、
腸内細菌の善玉菌のエサとなり、腸内フローラを健康にしてくれる効果があります。
ちなみに、通常の白米に含まれている水溶性食物繊維はゼロで、まったく含まれていません。
玄米には食物繊維自体は豊富に含まれていますが、ほとんどが不溶性食物繊維です。
もち麦の特徴は、不溶性食物繊維に比べて水溶性食物繊維の食物繊維が多いということです。
一言に食物繊維といっても、水溶性と不溶性をバランス良くとることが大事だと言われています。
水溶性食物繊維は他にも果物や野菜、海藻にも含まれていますが、不足しがちな栄養素です。
炊き方
炊き方はいたって簡単で、白米と一緒にもち麦を入れて炊飯するだけで良いです。
割合は白米一合に対して1/2合のもち麦を入れる三割炊きが食べやすいとされています。
冷凍しても温め直せば美味しく食べることができます。
まとめ
僕は、糖質を制限するのではなく、糖質(砂糖や白米などの精製された糖質を除く)をとりながら健康的に暮らす術を伝えています。
その中で、今回のもち麦は一つの手段として役に立つものだと考えています。
もちろん、これまでオススメしてきた五分搗き米も優れていますが、
水溶性食物繊維をとるというところでいくと、たまにはもち麦を混ぜて食べるのも良いと思います。
もち麦は押し麦と違ってプチプチというよりかはもちもちしているので、そういう食味の変化も楽しめると良いですね。