健康になるとご褒美が? 「健康ポイント制度」とは
「健康ポイント」という制度をご存知でしょうか。
これは、「健康診断を受ける」「運動をする」などの健康に結びつく行動に対してポイントを付与し、それを商品券や景品などに引き換えるという制度です。
国が行った調査では、健康ポイント制度を活用することにより、運動に無関心だった人が運動に参加するようになったなどのプラスの効果が見られたとのこと。
(参考:「健康ポイント制度」運動無関心層に効果」 – NHK)
これはとても画期的な取り組みだと思います。
今の医療保険制度では、みんなが医療費を払って、医療を受ける人は税金の補助で医療が受けられ、逆に健康で病院に行かない人はただ医療費を払うだけで損をするという仕組みになってしまっています。
これでは、真面目に健康作りをしている人たちが報われませんし、積極的に健康作りをしようという動機付けにつながりません。
しかし、健康ポイントのように、健康になるための行動をすることでお金や物がもらえたりすると、ハッキリとしたメリットがあるので、「じゃあやってみようか」という人が増えます。
健康というのはそれに結びつく行動をしたからといってすぐに目に見える形でメリットが享受できるわけではないので、その弱点を補う意味で健康ポイント制度は優れていると思います。
入り口が「お金とか景品がもらえるなら」という理由でも、結果的に健康になって、そのうちそういったインセンティブがなくても健康を保つ行動が身に付くのであれば、結果オーライです。
この健康ポイント制度は飲食店にも応用できそうです。
たとえば、雑穀米・玄米、有機野菜、無添加の食事を提供しているお店や仕入れ元の農家さん同士で連携し、”健康優良食”を出しているお店で食事をすることによりポイントがたまって割引になったり、安心安全な食材がもらえたりといったふうに。
こういういい制度は国だけでなく、民間が主導して取り入れることで、独自の取り組みを活性化していけるとおもしろそうですね。
【 合わせて読みたい 】