書評「食べない人たち」 秋山佳胤、森美智代、山田鷹夫 共著

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僕は仕事でファスティングの指導をしているのですが、よく他の栄養士の方から「断食なんかで健康になれるの?」と懐疑的な目で見られます。

ただ、そういう人もセミナーに来て話を聞いてもらうと、考えがガラッと変わり「ファスティングっておもしろいですね!」と目を輝かせます。これはファスティングがきちんとした科学的な説明がつくからです。

 

しかし、世の中には「不食」、つまり食べ物をまったくとらずに生きるという、現代栄養学では全然説明がつかない生活をしている人たちがいます。

そんな不食を実践している3人が共著で出した本がこちらです。

 

ファスティングの実践者である僕も、この本の内容には度肝を抜かれました。

人間は本当に何も食べないで生きることが可能なのか?

それについての詳しい答えが、ここにあります。

それでは、この本の紹介をしていきましょう。

 


 

食べない人たち

この本では、3人の不食を実践している人たちがそれぞれ自分の体験や考えを綴られています。

みんなそれぞれに不食に至った経緯が違っていて、興味深いです。

 

秋山佳胤さん

二〇〇八年には、完全に「プラーナ(大気中のエネルギー=「気」と呼ばれるもの)」をとって生きていることに気がつきました。以来、食物も水もまったくいらない、完全な不食を実践しています。

(本書 P.17より)

 

秋山さんは弁護士で、さらに医学博士も持たれているという、社会的にも非常に地位の高い方です。そんな秋山さんは食べ物はおろか、水さえも口にせずに健康に毎日過ごされています。

秋山さんは気功法と出会ったことをきっかけに、「気」の存在に気づき、そこからひょんなご縁で不食を実践しているオーストラリア人のジャスムヒーンさんと出会います。

そこから徐々に食事を玄米菜食にしたり、一日一食にしたりと変えていくことで、最終的に水さえもとらなくて良い不食の状態になっていたそうです。

 

その体力は驚異的で、100メートル走を走っても10代の頃より断然早く走れたり、ペルーを旅行した時は標高3050メートルのマチュピチュ山を水も持たずに登り、現地のガイドさえ追い越して頂上に一番乗りしました。

 

秋山さんは不食を「ずっと楽しんでいる状態です」と答えています。

それにしても、水さえも口にせずに生きているなんて、栄養学ではまったく説明がつかない事実です。

 

森美智代さん

人はいきなり不食はできないけれど、少食に慣れていくと、自然に不食に近づくことはできるのです。

(本書 P. 100より)

 

森さんは一日一杯の青汁だけで20年近く過ごしています。そのカロリーはわずか50kcal足らず。

きっかけは、21歳の時に脊髄小脳変性症という難病にかかったことで、この病気は当時治療法がなく、進行すると小脳が萎縮していき、5〜10年で死に至るという難病です。

その時、森さんは断食療法の大家である甲田光雄先生のもとで断食を行い、見事にこの病を克服されます。

しかしその後、また食事を始めると体調が悪くなり、いつしか「食べない方が体調が良い」ということに気づき、不食になったそうです。

 

この森さんは、Youtubeなどでその姿も見ることができますが、決してガリガリに痩せているわけではありません。

一日わずか50kcalでなぜ痩せないのか、これもまったく科学では説明がつけられないことです。

 

山田鷹夫さん

「人は食べなくても生きることができる」― それを証明するために、私が食べない実験を開始したのは、二〇〇一年の七月のことでした。実をいうと、なぜこんな無謀なことを始めたのか、自分でもわかりません。

(本書 P. 132より)

 

この本には具体的にどうすれば不食になれるのかということが詳しく書かれています。

三人の話によると、不食になるための最初のステップは一日一食を実践することだそうです。

不食とは体の慣れで、少ない食事に徐々に体が慣れていくことで、いつしか食べ物がなくても生きていける体に変化していくとのこと。

なので、決して無理をして急にやってはダメで、不食になるまでにはそれ相応の時間がかかります。山田さんは10年ぐらいかけるつもりでやると良いと書いています。

実際に不食に至ったこの3人の話を聞いていると、この本の通りに実践していけば、「自分もいつか不食になれるのでは」というイメージが持てました。

 

まとめ

この本を読んでわかったことが、断食と不食はまったく別物だということ。

 

一定期間食を断つことで健康になるのが、断食ですが、不食は食べ物を食べないで生きるという生き方です。

おそらく、不食は特殊な体の構造を生まれ持った人だけでなく、誰でもやろうと思えば到達できるものなのだと思います。

僕は食べることが好きですし、喜びなので今は不食になりたいとは思いませんが、不食でしか到達できない境地があることは想像できました。

 

この本の中にはかなりスピリチュアル的なことも書かれていますが、理解できるできないは別として、確かに本人にとってはそういう現実が存在しているのでしょう。

世の中、不思議なことってあるものです。おもしろいですね。

 

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