書評 「1年で20キロやせた私が見つけた 月1断食ダイエット」 尾山奈央

書評 「1年で20キロやせた私が見つけた 月1断食ダイエット」 尾山奈央

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空前のファスティング(断食)ブームで、ファスティングに関する本も多く出版されています。

しかし、今回紹介する本は数あるファスティングの中でも(おそらく)オンリーワンの稀有な存在、「ファスティングの指導者」ではなく、「ファスティングを実践してみた」人が書いたエッセイ風の本です。

 

ファスティングを実践しようと決意するまでの経緯と、いろいろなファスティングに挑戦した体験がコミカルな文章で語られていて、読みやすくまるまる楽しめる一冊です。

「ファスティングの本を読んだっていいことしか書いてないからどうも信用できない…」なんていう人にもオススメ。

早速紹介していきましょう。

 


 

1年で20キロやせた私が見つけた 月1断食ダイエット

わすか4年で26キロ増!妊婦と間違えられることも

そこで窓に映った女と目が合い、痩せなくては、そう思い至る。その女の腹を見れば、私だって席を譲るであろう。素人目にみても、8ヶ月以上の妊婦であることに間違いない。

本書 P.5より

 

著者の尾山さんはもともとそれほど太っているというわけではなかったのですが、結婚を機に会社勤めからフリーランスの脚本家になり、運動量が減ったことや、もともとのお酒好きがたたり、わずか4年間で26キロ増えるという”激太り”を経験されます。

「太る」というのは日々の生活習慣の蓄積の結果なので、普通に頑張っても体重を落とすのは容易ではありません。尾山さんのように短期間で生活習慣が変わり、一気に体重が増えた場合は特に大変です。

 

尾山さんは食べるのが好きだったので、「好きなことを我慢するのではなく、嫌いなことを頑張ろう」とジムに通い始めますが、三ヶ月後には逆に体重が増えていました。

運動をすると、より食事が美味しく感じ、運動しているという安心感も相まっていつも以上に食べてしまったそうです。

運動だけで痩せるのは無理があります。やはりダイエットに食生活の改善は不可欠なのです。

 

一念発起でファスティングに挑戦!断食道場へ入門

食べられないというつらい苦行をしにいくのに、なぜにそんな大金を払わなければならないのか?

1円でも安いところを……そのスピリッツで、私は数軒の断食施設に目星をつけた。

本書 P.39より

 

最初は好きな食事を断つなんてできっこないとファスティングを敬遠していた尾山さんも、友人がファスティングを行い、1週間で7キロ痩せたことを知ったことで気持ちに変化が起きます。

また、婦人科系の病気を患ってしまい、ファスティングがそういった病気にもいいことを知り、いよいよファスティングを決意。

 

誘惑を断つために人里離れた格安の断食施設へ申し込むのですが、この施設がちょっとしたトンデモ断食を行っている施設だったのです。

噂には聞いていましたが、本当にこういう施設が存在することに驚きました。

確かに、「食事が出ないのに高いよ!」と思われるかもしれませんが、きちんとした指導者がいる施設の方が安心ですね。

わざわざそういった施設にいかなくても日常生活を送りながらファスティングをすることは可能ですが、自然の多い環境でのファスティングは気持ちよさそうなので、僕も興味があります。

 

山田豊文先生式 ミネラルファスティングに出会う

『ミネラルファスティング』とは、栄養学の権威であり、日本の断食界の第一人者の一人である山田豊文先生が考案した断食方法であるらしい。

本書 P.88より

 

数あるファスティングの中でミネラルファスティングは乳酸発酵ドリンク(いわゆる酵素ドリンク)で栄養素を補いながら行うファスティング。

僕が所属している分子整合医学美容食育協会もこのミネラルファスティングを推奨しています。

 

ちなみに、尾山さんは僕が行っているセミナーにもご参加いただいていて、この本の中にも僕のことがちょこっと登場します(P.120〜125)。

圓尾氏自身も、最初は断食に否定的だったという。

それがなぜ、自ら断食を定期的に行い、セミナーまで行い、ファスティングマイスターの資格まで取るに至ったのか?

本書 P.121

 

おもしろおかしく紹介されているので、ぜひ読んでみてください。

 

鶴見医師が主催の断食合宿へ参加

講座を担当されるのは、山口貴也先生という内科のお医者さんである。

山口先生は、お医者さんでありながら薬が嫌いという面白い方である。

本書 P.128

 

医師の中にもファスティングを治療として用いている方がいます。その中でも有名なのが鶴見医師です。

日本ではまだ一般的ではありませんが、ヨーロッパなどではファスティングががん治療などの医療行為として行われています。

ファスティングは管理栄養士や医師には否定的な人が多いですが、きちんと科学的な理論があるので、一旦きちんと理解すると途端に肯定派に寝返る人が多いように思います。

今後日本でもファスティングが立派な医療行為として広く認知され、患者さんにとって治療法の選択肢の一つとして選択できるようになるといいですね。

 

体と心に変化が!一生続けたいファスティング

「一生やるつもりだけど?」

実は、痩せることを目的に始めた習慣であるが、今はもうそのことにはあまり興味がない。一生続けたいと思える一番の理由は、断食をすることで自分の中にある悪い物質を『デトックス』できることにある。

本書 P.190より

 

尾山さんはファスティングを通じて、一年で20キロの減量に成功します。

さらには、肩こり、腰痛、鼻炎、気管支炎、低体温が改善。肌の状態もピチピチになったそうです。

 

「食べる」ことに対しての意識も変わり、「いかに自分が今まで必要のないものを大量に摂取してきたか」に気づかれたとあります。

まさにこれこそが僕がファスティングを推奨している理由につながります。

 

ファスティングは食生活を自然に見直すきっかけとなる。

予防医療の必要性が声高に叫ばれながらも遅々として進んでいない現状を打破する一つの解決策がファスティングになるのではないかと思うのです。

実際にこういった感想を聞くと、ファスティングの潜在的な可能性をありありと感じることができます。

 

「ファスティングに興味はあるけど、ぶっちゃけ本当のところどうなの?!」

そんなファスティング未体験者の声に応えるのがこの本です。

【関連エントリ】

※ ファスティングマイスター資格ってどんな資格?

※ 書評 「食べない」健康法 石原結實

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