もう油で迷わない!台所に常備したい油は米油と亜麻仁油でキマり
皆さんは普段、家で料理する時に
どんな油を使っていますか?
かつて油は高カロリー食品であり、
とにかくその量を減らすことが
健康だと信じられていましたが、
今や油は
量よりもその質が重視されるように
時代は変わりました。
スーパーの食用油売り場の棚には
10年前には見たことのなかったような
さまざまな種類の油が売られています。
これだけあると、
一体どれを選んでどう使い分けていいのか
悩む方も多いと思います。
そこで今回は、
この二つを常備させておけば間違いなし
という植物油をご紹介したいと思います。
もう油で迷わない!台所に常備したい油は米油と亜麻仁油でキマり
いろいろある植物油は何が違う?
いろんな種類のある植物油ですが、
何が違うのかというと
構成されている脂質(脂肪酸)の種類です。
特に大きく違う脂質が3つあります。
まずはこれらの特長を簡単に押さえておきましょう。
オメガ3
「オメガ3」というのは脂質の名前ではなく、分類名です。
オメガ3に分類される油には、
「α-リノレン酸」「EPA」「DHA」があります。
この油は血管をしなやかにしたり、
脳の力をアップさせてくれます。
また、次に出て来るオメガ6と逆の働きを持っています。
オメガ6
「リノール酸」「アラキドン酸」など。
体の中では作れないため、
食べ物で補う必要のある栄養素ですが、
現代人はとりすぎのため、
まず不足する心配はありません。
とりすぎると体内で炎症を引き起こし、
アレルギーや動脈硬化などの原因になります。
オメガ9
このカテゴリに分類されるのが「オレイン酸」。
加熱に強く、
悪玉コレストロールを減らしてくれる働きを持っています。
ここまでのまとめ
3つの種類の油を簡単に見てきました。
簡単にまとめると、
・オメガ3 ⇒ とりたい油
・オメガ6 ⇒ へらしたい油
・オメガ9 ⇒ オメガ6とるならこっちな油
となります。
以上をふまえた上で僕がオススメする油が
「米油」と「亜麻仁油」です。
和ごはんに一番合い、健康や美容にも良い米油
まずは米油から。

「米ぬか油」とも呼ばれるこの油は、
玄米を精米する過程で出たぬかからとってきた油です。
お米から油がとれるんですね。
米油を勧める理由は、
まずオメガ9が比較的多いこと。
オリーブオイルにはやや劣るものの、
市販されているサラダ油よりは
格段にオメガ6が少なく、
オメガ9が多くなっています。
次に、抗酸化力が高いこと。
米油には「トコトリエノール」という
ビタミンEの中でも最強の抗酸化力をもつ成分が含まれています。
さらには「γ-オリザノール」という
ポリフェノールの一種も含まれており、
これも抗酸化作用を有しています。
老化や病気の原因になる活性酸素を除去してくれる
そんな嬉しい効果を持った油が米油なのです。
さらに、オリーブオイルの自給率は1%以下ですが、
米油の自給率はほぼ100%なので
余計な運輸もいらず、地球環境にも良いことです。
また、非常にあっさりとして胃に持たれません。
和食との相性も良いので、
普段から和ごはんを実践している人には
コレ一択と言って良いぐらいの油です。
毎食時、食卓の上に置いておきたい亜麻仁油
米油と合わせて常備したいのが
「亜麻仁油(あまにゆ)」です。
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亜麻仁油は亜麻という植物油の種から絞った油で、
オメガ3を非常に多く含んでいます。
魚を食べなくなった現代の日本人は
オメガ3が不足しやすい傾向にあるので、
ぜひ積極的に使いたい油です。
ただし、オメガ3の多い油の欠点として
酸化に弱いことがあります。
つまり、光や熱によって壊れてしまうということ。
なので、炒め物や揚げ物などの加熱調理には不向きです。
そういう料理の時は、米油を使いましょう。
こうして米油と亜麻仁油を両方持っていれば、
加熱・非加熱、すべての料理に対応することが可能になります。
亜麻仁油の使い方はいろいろありますが、
酢や塩と一緒に混ぜてドレッシングにしたり、
冷奴や納豆にかけても美味しいです
(卵かけごはんにもよく合います)。
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まとめ
ということで今回は油の成分と
オススメの植物油をご紹介しました。
突然ですが、
人間の体を作っている細胞の数、
知ってる?
…60兆。
ですが、
じゃあその細胞一つひとつを包んでいる膜が
何でできているか、知ってる?
…脂質二重層。
つまり、油!
(おふざけ終了)
…ということなので、
ぜひ普段口にする油を吟味して選びましょう。
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