体にやさしい安心安全な肉の選び方  肉食のリスクを考える

今日は食べものの中で、

」に対して普段から個人的に考えていることを

つらつらと書いてみたいと思います。

 

管理栄養士 圓尾のプロフィールはこちらから

 

体にやさしい安心安全な肉の選び方  肉食のリスクを考える

僕は基本的になるべく極力肉は食べすぎないように、せめて肉より魚を食べるようにしています。

 

だからといって別にベジタリアンというわけではなく、普通に肉も食べますし、好きです

 

ではなぜ肉をそれほど食べないようにしているかというと、いくつかの理由があるのです。

 

1、肉は外食でも手軽にとれる

たんぱく質は三大栄養素の一つであり、日々の食事で欠かすことのできない栄養素です。

 

その主な摂取源としては、大豆、魚、肉、卵、乳製品などがあげられます。

 

この中で僕は、家で料理をするときはなるべく大豆と魚からたんぱく質をとるようにしています

 

なぜこのふたつかというと、まず外食でもっともとりづらい食品だから。

 

一人で外食するときや、誰かと外で食事をするとき、大豆や魚は比較的とりづらい環境にあります。

 

しかし、魚には現代人が足りていない多価不飽和脂肪酸(EPA、DHA)が豊富ですし、

大豆にはたんぱく質以外にもビタミンB群、E、カルシウム、マグネシウム、食物繊維など

 

不足しがちな栄養素がたっぷり含まれています

 

なので、このせめて自宅ではこのふたつのたんぱく源を積極的にとろうと試みています。

 

特に大豆製品は納豆、豆腐、厚揚げ、油揚げ、おから、高野豆腐、豆乳と種類も多いので、いろんな料理に使えて飽きません。

 

2、安心して食べられる肉が手に入りづらい

肉はちゃんとしたものを手に入れるのが難しい食品です。

 

とにかくトラップが多く、エサ、飼い方、抗生物質、肥育ホルモンなどがそれにあたります。

 

エサに関しては、日本はトウモロコシ、コウリャン、大豆、大麦、油かすなど、

濃厚飼料のうち9割を輸入に頼っています

 

トウモロコシや大豆などはかなり遺伝子組み換えが進んでいる品目です。

 

日本は世界で中国に次いで第二位の遺伝子組み換え作物輸入国

 

これらが家畜の飼料に大量に流れていますが、表示義務がないので、

買い物をする際に知る術がありません

 

遺伝子組み換えに関しては安全性が確認されていることになっていますが、

その詳しい経緯や危険性を示唆する研究の存在を知ると、

個人的にはとても白だと言うことができません。

 

また、飼育環境が劣悪なところも多く、

病気などでかなりの頭数が廃棄されているというデータも見たことがあります。

 

そんな環境で育てられた家畜は病気ではないかもしれませんが、

身体にそうとうな負担を強いられていることでしょう。

 

そんなボロボロになった動物の肉を食べたいと思いますか?

 

さらには抗生物質の問題。

 

こちらは病気の予防だけでなく、成長促進の目的でも使用されているのが実情です。

 

(なぜ抗生物質で成長が促進されるかというと、抗生物質によって腸内細菌が死滅することで、太りやすくなるからです。

人間でも腸内細菌いかんで太りやすさに影響しますが、まさにその仕組みを利用しているのです)

 

ちなみに、EUでは成長促進目的での抗生物質の使用は2006年に禁止になっています

 

最後に肥育ホルモン、いわゆる成長ホルモンです。

 

こちらに関しては、国内での使用は禁止されていますが、

なぜかアメリカ、カナダなど、海外からの輸入分に関しては許可されているという謎な状況が起きています。

 

アメリカ産牛肉のエストロゲン濃度を測定したところ、国産牛の実に600倍もの値が検出されたというデータもあります。

 

現代日本では女性ホルモンに起因する病気(卵巣がん、乳がん、子宮体がん)

が増えていることを考えると、果たして無関係といえるでしょうか。

 

ちなみに、男性での前立腺がんや精子数の減少にも関係しているのでは?

という意見を唱える専門家もいます。

 

あともう少しすると、男性でも前立腺がんががんの部位別患者数でトップになるそうです。

 

ちなみにEUはもちろんというべきか、

肥育ホルモンの使用はおろか、アメリカ産牛肉の輸入まで禁じてしまっています

 

絶対ヘンなものは入れないぜ」というEUの男気が感じられますね。

 

で、これらのリスクをクリアした肉ってまずスーパーでは手に入らないのですね。

 

なぜ日本の食肉はあんなに公開されている情報が少ないのでしょうか。

 

どこどこ産のなになに牛とかいう情報はよく見ますが、

 

どんなエサを与えたのか、とか

抗生物質不使用ですよ、とか

そういう情報をガンガン書いて差別化してほしいものです。

 

まとめ

いまの日本人は肉を軽い気持ちで食べすぎじゃない?

 

そもそも日本人が肉食を1000年以上していなかった(一部例外除く)のに、

急にここ数十年でガツガツ肉を食べ始めて

日本人の腸内環境大丈夫なの?という不安があります。

 

さらには、日本に流通している肉の質に関する懸念です。

 

肉って、贅沢品でいいんじゃない?

って思うんです。

 

エサは非遺伝子組み換え、国産。

放牧して自然交配、抗生物質不使用。

 

こういった肉は、高いです。

 

同じたんぱく源として見たときに他の食品より明らかに高くつきます。

 

でも、これでいいじゃんって。

 

いや、高いんじゃない。

これが正当な値段なのです。

 

逆にいうと、日常的に買える価格帯の肉というのは

その値段にするためにいろんな無茶をしているんだよってこと。

 

高いと日常的に食べることが難しくなりますが、

そもそも肉をたくさん食べることは身体に良くないのだから

 

ハレの日にお祝いとして奮発して肉を買って食べる

そっちのほうがよっぽど健康的なように思います。

 

たまにちゃんとした肉を味わって食べたほうがホントに美味しいものです。

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