夏バテ予防にも!日本の薬味七種類の効能を一挙ご紹介

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暑くなってくると、口当たりの良いさっぱりしたものが欲しくなりますよね。

そんな時に大活躍するのが、薬味です。

 

日本では昔から魚を生のまま食べる文化があり、

より美味しく、安全に食べるために豊富な薬味を活用してきました。

 

今回はそんな、日本のハーブとも言える薬味を七種の栄養効果をご紹介したいと思います。

 

(初めての方は、こちらからどうぞ

 

 

夏バテ予防にも効果あり!日本の薬味七種の栄養効果をご紹介

一、葱(ねぎ)

年中通して薬味の定番であるねぎは、古くから日本人によって食されてきた食材です。

 

ねぎには、硫化アリルという成分が含まれています。

この硫化アリルには、ビタミンB1の吸収を良くし、体内で効率良く使われるのを助ける働きがあります。

 

夏場の食事は麺類や清涼飲料水などで糖質に偏りやすく、

糖質を代謝するのに必要なビタミンB1は不足しがちな栄養素。

 

ビタミンB1が不足してくると、うまくエネルギーを作り出すことができず、夏バテに繋がるので、

ねぎをとることで、夏バテの予防につながります。

 

二、紫蘇(しそ)

縄文時代の遺跡からもその種が発見されるなど、

日本最古の野菜の一つであるのが、しそです。

 

しそにはペリルアルデヒドという香り成分が含まれており、

これが嗅覚を刺激して胃酸の分泌を高め、食欲を増進してくれます。

 

ちなみに、しそにはビタミンやミネラルが豊富で栄養満点という情報がありますが、

薬味として食べるととれる量が少ないので、薬味としての効果に期待しましょう。

 

 

三、茗荷(みょうが)

緑色の薬味が多い中で、独特の紅色が料理に彩りを加えるみょうが。

 

みょうがを食べ過ぎると忘れっぽくなる」といわれますが、

あれはお釈迦様の弟子の逸話に関する物語がもとになっており、迷信なので安心して食べましょう。

 

みょうがにはα-ピネンという香り成分が含まれています。

 

このα-ピネンは、神経の興奮を鎮めて心身をリラックスさせる働きがあり、

ストレス緩和効果があるとされています。

 

さらには、発汗を促進させたり、消化を促す働きも持っているため、

まさに、夏場の健康維持に大役立ちな薬味です。

 

四、生姜(しょうが)

しょうがは、英語でもginger(ジンジャー)の呼び名があるように、

日本だけでなく、世界中で利用されている薬味です。

 

その効能の高さから、食用にとどまらず、漢方薬としても用いられています

 

しょうがに含まれるジンゲロンショウガオールには殺菌作用があることが明らかになっており、

一緒に食べることによって食中毒の予防に有効です。

 

また、香り成分のガラノラクトンや辛味成分のジンゲロールが血管を拡張し、

血液の流れが良くなることで、冷え性を改善する効果が期待できます。

 

薄着に冷房で、冬よりも冷えやすいと言われる夏にピッタリの薬味ですね。

 

五、山葵(わさび)

わさびは数少ない、日本が原産の野菜です。

 

わさびの主成分である、アリルイソチオシアネートには強力な抗菌作用があり、

O-157や腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌など、さまざまな食中毒の原因菌に対して効力を発揮します。

 

さらには魚の生臭さを抑える効果もあるので、刺し身や寿司の定番の薬味として使われていますよね。

 

食欲増進、消化促進の効果も得られるのが嬉しいところです。

 

六、大根おろし

大根おろしを食べると、食中毒にならない(あたらない)ことから、

演技の下手な役者のことを、当たらない大根役者と言うようになったという話は有名ですよね。

 

昔の人も経験的に大根おろしの良さを知っていたわけですが、

大根の特徴は、豊富に含まれる食物酵素たち。

 

アミラーゼオキシダーゼという消化酵素が含まれているため、

一緒にとった食事の消化を助け、胃腸の負担を減らしてくれます

 

また、イソチオシアネートという成分が胃液の分泌を促進してくれるので、

食欲がなくなりがちな夏でも、食欲がわいてきます

 

七、山椒

香りもさることながら、ピリッとした辛味が特徴の山椒。

 

実のまま佃煮などに入れられる実山椒と、粉にしてふりかけて使う粉山椒があります。

 

特徴的な成分は、山椒がそのまま名前にもなっているサンショオール

消化促進、代謝の向上、発汗促進など、さまざまな作用を持っています。

 

少量でも強い辛味を持っているので、かけ過ぎに注意しましょう。

 

まとめ

薬味をうまく活用するコツは、なるべく食べる直前に調理すること。

 

すりおろしたり、刻んだりした後に時間が経つと香りとともに有効成分が飛んでいってしまうからです。

 

わさびはなかなか使う頻度が多くないので難しいかもしれませんが、

しょうがはぜひ、チューブではなく、生のものをすりおろして使いたいです。

 

小さいすりおろし金があると重宝しますよ。

 

保存は、瓶やタッパーに水を張り、その中に丸ごと浸かるようにしょうがを入れておくと長持ちします。

(水は適宜変えてくださいね。みょうがも同じ方法で保存できます)

 

料理が美味しくなるだけでなく、夏バテ防止や食中毒予防にもなる薬味。

たっぷり使って、夏を快適に過ごす糧にしましょう。

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