千葉で三百年以上続く日本酒蔵元「寺田本家」さんのイベントに参加してきました!

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こんにちは。管理栄養士の圓尾(まるお)です。

(初めての方は、こちらからどうぞ

 

今一緒に仕事をしている、女優で発酵マイスターの菜月さんの紹介で知った、千葉の日本酒蔵「寺田本家」さん。

 

寺田本家で作られた日本酒を口にした時、今まで飲んだどの日本酒とも違うその味わいに感動を覚えました

 

その時なんとなく聞いた話で、どうやら普通の日本酒造りをしていないようで、気になっていました。

 

ちょうどそんな時、Facebookのタイムラインで寺田本家さんに来るイベントがあるのを見つけ、参加することにしました。

 

 

千葉で三百年以上続く日本酒蔵元「寺田本家」さんのイベントに参加してきました!

千葉で江戸時代初期から続く日本酒蔵の老舗

「寺田本家」は、千葉県の香取郡神崎町というところで、江戸時代初期から三百年以上続く酒蔵です。

 

現在は二十四代目の寺田優さんが当主を務められています。

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いろいろなイベントに出演したり、出版も多数で、対外的にも精力的に活動されていらっしゃいます。

 

寺田本家さんの酒造り

そんな寺田本家さんでは、ちょっと他にはないような徹底したモノ作りをされています。

その特徴をご紹介しましょう。

 

一、原料のお米はすべて無農薬自然米

日本酒の原料はお米と水と麹です。

 

寺田本家さんでは、そのお米を近隣の農家さんとの契約栽培で無農薬のものを使用しています。

 

さらに、寺田本家さんでも田んぼを保有しており、自分たちでも無農薬のお米を栽培されています。

 

そのお米の品種も、コシヒカリやササニシキの親でもある古代米の「亀の尾」や「中生神力」など、

品種改良がされていない在来種も育てています。

 

二、仕込み水は井戸水を使用

日本酒造りに良質の水は欠かせません。

 

寺田本家さんでは、その水に井戸水を使っています

 

それもただの井戸水ではなく、

蔵の背後にそびえる神崎神社の鎮守の森の水脈から湧き出る井戸水です。

 

この水は、江戸時代から三百年以上、枯れることなく現代でも豊かな水の恵みを与え続けています。

 

さらには、炭を使って水の質をさらに向上させています

 

三、麹菌から作る 人工的な菌の添加は行わない

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日本酒は発酵するために日本の国菌でもある麹菌(アスペルギルス・オリゼー)を用います。

 

通常は麹菌を業者から購入して種麹を作るのですが、

なんと寺田本家さんでは、蒸した玄米を置いておき、空気中の麹菌が自然にくっついて繁殖させて麹を作っています

 

それだけではなく、日本酒造りに必要な菌である酵母菌や乳酸菌なども、すべて人工的な添加をしていません

 

どうしているかというと、蔵に自然と住み着いた菌たち(いわゆる蔵付きの菌)が勝手に働いて発酵をしてくれています

 

そうして作られた日本酒は、まさに自然の恵みをそのまま凝縮したような味わいになります。

 

四、人の手による作業を大切にする

江戸時代にはすべて人の手で造られていた日本酒も、時代が進むに連れてどんどんと工業化していきました。

 

しかし、寺田本家さんでは今でも手作業を大事にしています

 

機械を使えば、ボタンひとつで済む洗米作業も、蔵人総出で手作業でお米を洗います

 

一見非効率に見えるこの作業ですが、手作業にすることでお米に均一に水が行き渡って美味しさにもつながるとのこと。

 

写真を拝見しましたが、桶や、お米をすくうスコップも木製で、そういうところも良いなあと思いました。

 

五、他じゃ味わえない独創的な日本酒

寺田本家さんの出しているお酒は、ちょっと他じゃ味わえないものがたくさんあります。

 

たとえば、精米歩合が八十や九十のお酒があります。

日本酒を飲む方はわかると思いますが、こんな日本酒は滅多にありません

 

精米歩合とは、玄米からどれぐらい削って精米したかを表す数字で、

味をスッキリさせるためにだいたい半分ぐらい削って精米歩合五十などという日本酒が多いのです。

 

精米歩合が九十ということは、玄米が百なので、一割しか削っていないということ。

だからこそ、お米の旨味やその他の複雑な味が全部凝縮されています

 

他にも、発芽玄米で作ったお酒(むすひ)もあります。

 

このお酒は瓶詰めした後も乳酸菌や酵母菌が生きていて、発酵ガスを作り続けるので、

開封する際は少し栓を緩めて空気を抜き、また少し緩めるというやり方で、

五〜十分かけて栓を開けるという菌の力に溢れたお酒です。

 

まとめ

寺田本家さんの酒造りの気高い崇高な志に、ただただ胸を打たれた夜でした。

 

 

高度経済成長の大量生産大量消費の裏で、日本人が失ってしまったもの。

 

それを取り戻すことこそ、僕たちがより肉体的にも精神的にも豊かに生きる光があるように思います。

 

しかし、まだまだ人の価値観が従来の状態から抜け出しきれていない今の時代において、

本物を提供し続けるというのは容易いことではありません。

 

こういう蔵元さんには頑張って欲しいですし、個人的にも微力ながら応援していきたいと思いました。

 

ちなみに、寺田本家さんのお酒は通販でも購入可能です。

(参考: 寺田本家さん通販サイト

 

また、表参道にある発酵居酒屋5でも常時置いてあるので、気軽に楽しむことができます。

(参考: 発酵居酒屋5)

 

特に、日本酒がお好きな方はぜひ一度この味を口にしてみてください

新しい扉が開かれますよ。

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