なぜファスティングをしてから筋トレすると筋肉がつきやすいのか
こんにちは。管理栄養士の圓尾です。
前回の記事でファスティングをした直後に筋トレを始めたところ、驚異的なペースで筋肉が増えたという話を書きました。
今回の記事では、なぜファスティングをしてから筋トレをすると筋肉は増えやすいのかを解説していきます。
なぜファスティングをしてから筋トレすると筋肉がつきやすいのか
ファスティングをすると体に起きること
ファスティングをして空腹状態になると、体からいろいろなホルモンが分泌されます。
まず分泌されるのがモチリンというホルモン。
これは小腸から分泌されるホルモンで、胃を収縮させ、胃の中に残っているかもしれない食べ物を小腸に送り込む働きをします。
これによって、次にやってくる食べ物のために胃の中を空にしておくわけです。
お腹が減ると「グ〜」とお腹が鳴りますよね。あれはモチリンが出ている証拠です。
さらに空腹状態が続くと・・・
モチリンの分泌によって、さらなるホルモンの分泌が促されます。
次に出てくるホルモンがグレリンです。
グレリンは脳の視床下部に働いて食欲を引き起こします。
また、グレリンは英語のgrow、つまり”成長する”という言葉が語源になっており、脳の下垂体に働きかけて、その名の通り成長ホルモンの分泌を促進させます。
この成長ホルモンが筋肉を増やす鍵なのです。
成長ホルモンは筋肉の成長を促す
成長ホルモンは筋肉の成長を促す作用があります。
効率的に筋肉の増やすトレーニングとして加圧トレーニングがありますが、加圧トレーニングも成長ホルモンの分泌を促進させることによって筋肉の成長につながるので、原理は同じですね。
さらに、成長ホルモンには体脂肪を燃焼させる効果もあるため、体脂肪を減らしながら筋肉が増えるということが起きます。
まとめ
まとめると、ファスティングをすると成長ホルモンの分泌が促進する方向に働くため、筋肉がつきやすくなるということです。
断食をしてからどれぐらいまで成長ホルモンの増加が続くのかは不明ですが、断食を終えても数日は体脂肪が燃焼し続けているところを見ると、断食後もしばらくは成長ホルモンが多い状態が持続するのではないかと考えられます。
筋肉はがんばってトレーニングしてもなかなか思うように増えるものではありませんが、この方法を使えば効率的に筋肉アップが望めます。
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