お米のココがすごい!ごはんかパンで迷った時に覚えておきたいこと5つ
日本人にとっての主食はずっとお米でしたが
いまはパンやパスタなどがごはんの代わりの選択肢としてあります。
皆さんは一日三食のうち、どのくらいお米を食べていますか?
農林水産省の統計によると、日本人一人当たりのお米の消費量は、
昭和37年の118.3kgから平成16年には61.0kgと、半分にまで激減しています。
これは食の欧米化でパン食などが増えたことと
食事の時におかずを多く食べ、ごはんの食べる量が少なくなったことが考えられます。
ごはんを食べるか、パンを食べるかはもちろん個人の自由ですが
ごはんを食べることにより、パンでは得られない利点を得ることができます。
今回はごはんを食べることのメリットを5つご紹介したいと思います。
ごはんを食べる?それともパンを食べる?
一、ごはんを選ぶと、おかずが変わる
主食にごはんを選ぶかパンを選ぶかで、まずおかずが変わってきます。
たとえば、ごはんには焼き魚や納豆、味噌汁にお浸しや煮物、漬物、お茶などがよく合いますよね。
一方、パンだとムニエルやハムエッグ、ソテーやサラダ、牛乳などはよくある献立です。
これを比べた時に、パンを選んだほうが圧倒的におかずの方が脂質が多くなります。
一方、ごはんを選ぶと魚、大豆製品、発酵食品、海藻などの食品をとる機会が増えます。
これらは今の日本人が不足しているミネラルや食物繊維を豊富に含む食材です。
このように、主食をごはんにした方が
現代人が摂りすぎている栄養素を控えることができるのと同時に、不足しがちな栄養素を補うことにつながります。
二、ごはんは腹持ちが良い
ごはんとパンの大きな違いは
ごはんが粒そのままを食べる粒食なのに対して、パンは粉にひいてから食べる粉食だということです。
そうなると、当然粉になっている方が早く消化されます。
つまり、お腹がすくのも早くなるのです。
一方、お米は粒食のため、ゆっくりと消化吸収されるので腹持ちが良いです。
主食をごはんにすることで余計な間食を防ぐことができます。
三、ごはんは無添加食品
当たり前のようで意外と盲点なのが
ごはんは食品添加物を使っていない、無添加食品だということ。
当然、お店で購入したお米は純粋なお米そのままですし、
炊飯する時も、加えるのは水だけです。
一方、食パンはマーガリンや砂糖、塩などが使われています。
それだけでなく
イーストフード、乳化剤、酢酸Na、甘味料、香料などのたくさんの種類の添加物まで入っています。
ごく一部にはそういった余計なものを加えていないパンもありますが、
一般的なスーパーで手に入れるのは難しいのが現状です。
四、ごはんは経済的
ごはんはお財布にも優しいです。
ざっくりと計算してみましょう。
大手通販サイトAmazonで売れ筋のお米と食パンを調べて、それぞれ
お米:5kgで1500円
食パン:六枚切りで260円
と、平均的な価格を取ってみます。
次に、100kcal当たりの価格を割り出していきます。
まずお米ですが、100g当たりのカロリーは358kcal。
これを100kcal当たりに直すと、約8.3円になります。
次に食パンは
六枚切り一枚当たりのカロリーが163kcalですので、六枚切りでは978kcal.
100kcal当たりは約26.6円となります。
つまり、それぞれ
お米:8.3円/100kcal
食パン:26.6円/100cal
となり、食パンは同じカロリーをとるためにお米の三杯以上のお金がかかることがわかります。
もちろん、お米は炊くためには水と電気が必要ですが
関東電気保安協会によると、4.5合炊いても電気代は3.9円とのことなので
100kcal当たりのお米を炊くために必要な電気代は、0.16円。
あえて計算してみましたが、ごく少ない金額です。
パンよりごはんのほうが圧倒的に安くすみます。
五、お米を食べることは日本を救う
主食用のお米の食料自給率は100%です。
日常的に口にする食べもので、日本が食料自給率100%を誇っている食品は他にありません。
パンの主原料である小麦はどうかというとわずか13%の自給率しかないのです。
お米を食べたほうが、日本の自給率向上にも貢献できます。
自給率が低い食べものは海外から輸送しないといけないので燃料も使いますし
地球環境的観点からも好ましくありません。
さらに万が一の有事の際には自国で食糧を賄えないというのは不安点にもなります。
自分が食べた食事の代金の一部が飢餓で苦しむ人たちに寄付されるという「Table For Two」という取り組みがありますが
お米を食べることで国と地球のためになるという考えで食事をするのも良いのではないかと思います。
まとめ
ちなみに僕自身は普段の食事はだいたいごはんですが
決してパンや麺類を食べないわけではありません。
大事なのはバランスです。
大体9:1ぐらいで米を食べた方が良いのではないかと個人的には感じます。
日本に稲作が伝わってから約2600年.
歴史ある食文化を、日本人とお米の付き合いを大事にしていきたいです。
(参考)