ファスティングセミナーで一番聞かれる質問「酵素ドリンクの酵素は死んでいるんじゃないですか？」
今日は二十四節気の小寒。
寒さが一段と厳しくなってきましたね。
こんにちは。
管理栄養士の圓尾（まるお）です。
さて、僕は5年前から毎月ファスティングのセミナーを開催しているのですが、
そこで最もよく聞かれる質問が
「酵素ドリンクの中の酵素は死んでいるのではないですか？」
という質問です。
今日は多くの人が持っているこちらの疑問に
わかりやすくお答えしていきたいと思います。
ファスティングセミナーで一番聞かれる質問「酵素ドリンクの酵素は死んでいるんじゃないですか？」
酵素ドリンクの酵素は熱で死んでいる？
この質問の意味を補足すると、
「ファスティング時に飲用する酵素ドリンクは
出荷時に殺菌の目的で加熱処理をされている。
その過程で熱に弱い酵素は死んでしまっているから
飲んでも意味がないのではないか」
というところが質問される方の真意です。
この質問の二つのポイント、つまり
「酵素は熱で死んでいるのではないか」
「だからとっても意味がないのでないか」
について解説していきましょう。
たしかに酵素は熱に弱い
まず細かい話ですが、
酵素は生きものでないので、死ぬことはありません。
酵素はアミノ酸が連なってできたたんぱく質です。
しかし、熱に弱いというのは本当で、
食物酵素のほとんどは摂氏48度で破壊されてしまいます。
まあ中には働きを維持している酵素も残っているでしょうが、
製品化される際の熱処理で一定割合の酵素は失活していると考えられます。
ファスティング中は酵素を取り入れる必要がない
しかし、ここからが大事なのですが、
ファスティング時に酵素ドリンクを飲む目的は
決して酵素を取り入れるためではありません。
詳しく解説すると紙面が足りなくなるので、ざっと概要だけご紹介しますが、
ファスティングというのは、体内の消化酵素を休め、
その分代謝酵素に仕事をさせるというところが一つの鍵です。
つまり、食べないことによって消化作業を休め、
その分さまざまな代謝活動に身体を注力させるわけです。
で、外から酵素を取り入れるというのは
食物酵素を取り入れることを意味します。
たとえば、サンマの塩焼きに大根おろしがついてきますが、
生の大根にはたくさんの食物酵素が含まれており、
これを魚と一緒に食べることで、その消化を大根の中の酵素が助けてくれるわけです。
通常の食事をとっている状態では、外から食物酵素をとりいれることは意味がありますが、
ファスティング中は何も食べません。
なので、そもそも消化を必要とするものが入ってきませんから、
外から食物酵素をとりいれても意味がないわけです。
つまり、ファスティング中に飲む酵素ドリンク中の酵素が元気だろうがぐったりしていようが、
ファスティングの効果には関係ないのです。
酵素ドリンクというネーミングがややこしい
そもそも、「酵素ドリンク」という名前が物事をわかりづらくさせています。
「酵素発酵ドリンク」といったほうが理解しやすくなります。
ファスティング中にドリンクを飲む目的は、
体内の代謝酵素が働く上で必要なビタミンやミネラルといった
補酵素や補因子を補ったり、
最低限のエネルギーを補充するなどの意味がありますが、
だからといって搾りたての野菜ジュースなどではいけません。
これはなぜかというと、搾りたての野菜ジュースを飲むと、
その後体内で消化しないといけないからです。
つまり、消化作業を休めるというファスティング中に達成したい目的が叶わなくなります。
そこで酵素ドリンクなのです。
一年以上という期間をかけて野菜や果物、野草から搾ったエキスを自然発酵させています。
自然の食材に含まれる食物酵素が時間をかけて
栄養素を細かく分解してくれているのです。
なので、それを飲んでも消化をする必要はなく、
栄養素を吸収することができるという寸法です。
わかりやすく言うと、
酵素ドリンク中の酵素は、加熱処理される時点ですでにお役御免。
しかるべき役割をすでに果たしたものになっているということです。
まとめ
ということで今回は、
ファスティングのセミナーで最もよく聞かれる質問に対してお答えしました。
ファスティングドリンクが加熱処理をされていても
なんら問題のないことが理解できましたでしょうか。
ファスティングマイスターの僕がおすすめしている酵素ドリンクは
下記ページに詳しく解説してありますので、こちらもご覧いただければと思います。
ファスティングについての講座や、
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