2年半ジムに通っている僕が筋トレだけでなく、ジョギングマシンを使うようになったテロメア的な理由
こんにちは。
管理栄養士の圓尾(まるお)です。
こちらは、iPhoneのアプリの画面をスクショしたものなのですが、
ここ一ヶ月半ほど、ほぼ毎日ジムに通っています。
日常生活だけでは、簡単に運動不足に陥ってしまいます。
やっぱり健康維持のためには運動不足は大敵。
ジム自体はかれこれ2年半ほど通っているのですが、
ここ数ヶ月で変えたことがあります。
それが、
筋トレだけでなく、有酸素運動も取り入れる
ということ。
きっかけは一冊の本でした。
それがこちらの本。
ノーベル医学生理学賞学者が書いた本で、
テロメアについて、さまざまな研究を元に書かれています。
テロメアとは何かというと、
遺伝子の塊みたいなものです。
で、この染色体の端っこには
テロメアと呼ばれる場所が存在しています。
テロメアは染色体を靴紐だとすると、
靴紐がほどけないようにビニールで留めている端の部分みたいなもの。
で、このテロメアは
細胞が分裂する時に少しずつ短くなっていきます。
そしてこのテロメアが細胞の老化の速度を決めており、
細胞の死期が決まるとされています。
まあ言ってみれば落語の「死神」という話に出てくる命のろうそくみたいなもので、
炎によってロウの部分がどんどん短くなるにつれて、寿命が近づくという感じです。
このテロメアは年齢を重ねるとどんどん短くなっていき、
元に戻らないと思われていましたが、
最近になって驚愕の事実が判明しました。
それが、
テロメアは伸びることもあるということ。
テロメラーゼという酵素が働くと、
短くなったテロメアが伸びて
細胞の寿命が長くなるというのです。
つまり、老化というのは坂道を転げ落ちるような
抵抗できないものではなく、
努力によってある程度食い止めることができる
ということです。
で、このテロメアを伸ばす一つの方法が
運動をすることなのです。
一番最悪なのが、座りっぱなしの人です。
研究によると、座ってばかりいる人のテロメアは、
少しでも運動をする人に比べて短いことが確認されています。
やはり運動不足と老化は致命的に関係しているのですが、
どんな運動でもいいかというと、そうでもないのです。
今のところ、
筋肉トレーニングとテロメア伸長との関連性は認められていません。
しかし、有酸素運動(45分間の運動を週に3回、半年継続)では、
テロメアを伸ばすテロメラーゼという酵素の値がなんと2倍になったそう。
そう、テロメアを伸ばすためには筋トレではなく、
有酸素運動こそ有効だということがわかっているのです。
では筋トレはまったく関係ないかというとそうでもなくて、
ウォーキングと自転車と筋トレといった具合に
いろんな分野の運動を行う人ほどテロメアが長いという結果も出ています。
僕はこれまで有酸素運動をおろそかにしていました。
体脂肪率はひとケタなので、全然脂肪を燃焼させる必要がなく、
単調で時間のかかるランニングマシーンなどはずっとスルーしてきたのです。
しかし、テロメアのことを考えたら筋トレだけではなく
有酸素運動も組み合わせることが有効だということを知りました。
なので、それからは筋トレに加えて
ランニングマシーンも並行して行うようにしています。
それまでもなんとなく、
有酸素運動もやったほうがいいんだろうな〜と、
ぼんやり思っていたのですが、
やはりその証拠を示す研究結果が
ちゃんと出てきたということなんですね。
やはり科学は後追いのことが多いです。
なんとなく感覚的に考えて「おそらくこうだな」ということは
科学が後から証明してくれます。
これは食事も同じ。
僕は間違いなく、日本人には日本の伝統食が
もっとも身体に良いと考えています。
最近になってようやく発酵食品の有用性や
腸内環境の民族差などが判明してきましたが、
これからもっともっとそれを裏付けるような事実が
出てくると思います。
科学的な情報だけを追って盲目になると
科学に自分の考えが振り回されてしまいますが、
自分の経験やカンを大事にしながら
科学的な情報を仕入れると、科学が武器になりますね。
何はともあれ、健康の維持には食事だけでなく、
運動が欠かせません。
運動の時間を取るか、もしくは日常生活に運動を組み入れて
なるべく身体を動かしていきたいものです。