【管理栄養士の自由研究】一番美味しかった組み合わせは?いろんな出汁で出汁巻き卵を作ってみた
こんにちは。
管理栄養士の圓尾(まるお)です。
世界に冠たる日本の食文化。
その中核を占めるのが、出汁です。
しかし、一言に出汁といっても
その種類は多岐にわたります。
なんとなく種類によって
味や香りが異なるということは知っていても、
その違いについてしっかりと把握している方は
少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、
管理栄養士の僕が
7種類の出汁を使って
味噌汁と出汁巻きを作り、
その違いを比べてみました!
【管理栄養士の自由研究】一番美味しかった組み合わせは?いろんな出汁で出汁巻きを作ってみた
今回使用した素材たち
まずは今回メンバー入りした選手を
ご紹介します。
鰹節(本枯節)
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昔ながらの
カビ付けを行った本枯節(ほんかれぶし)です。
鹿児島県枕崎市近海で獲れた
一本釣りの鰹を使用している一級品です。
昆布(利尻昆布)
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いりこ(煮干し)
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出汁パック(無添加)
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鰹、宗太鰹、昆布、鯖、鰯、椎茸
の6種の合わせ出汁。
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バッチリ無添加、素材のみです。
まずは7種類の出汁を飲み比べ
以上の素材を使って
以下に紹介する7種類の出汁をとってみました。
1、昆布といりこ(水出し)
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水に昆布といりこを入れ、
冷蔵庫で一晩寝かせてとったもの。
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昆布の香りに
それを下支えするような
いりこのコクが感じられます。
2、昆布の煮出し
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水に昆布を20分浸して火にかけ、
沸騰直前で取り出したもの。
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昆布のうまみと香りが感じられます。
3、いりこの煮出し(丸ごと)
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いりこをそのまま水に10分漬け、
沸騰してから2〜3分煮たもの。
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美味しい!
なぜか昔食べた給食を思い出させる風味。
4、いりこの煮出し(頭と腹わたを除いた)
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いりこの頭と腹わたを取り除き、
「3」と同じ方法で煮出したもの。
いりこを丸ごと使うよりも
スッキリした風味がします。
5、鰹節の煮出し
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湯を沸かしたところに鰹節を入れ、
3分ほど煮出したもの。
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鰹のうまみがしっかりと感じられます。
6、昆布と鰹の合わせ出汁(煮出し)
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水に昆布を20分浸してから沸かし、
沸騰直前で昆布を取り除き、
鰹節を入れて3分煮出したもの。
うまい!
鰹の香りが感じられ、
まろやかで濃厚なうまみが広がります。
7、出汁パック
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鍋に水を張り、水から煮て
沸騰してから5分煮出す。
色が一番濃いです。
飲むといろんな香りが感じられる。
しかし、いかんせん酸味がある。
これは巻き網で鰹をとってできた乳酸だと思います。
5種類の出汁を使って出汁巻きを味比べ
次に、この7つのうち、
5種類の出汁を使って
出汁巻きを作ってみました。
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ちなみに使った卵はこちら。
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放し飼いという環境で
遺伝子組み換えされていないエサで育てられた
鶏が生んだ卵。
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いい感じに白身が盛り上がっています。
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じゃん!!
…ここは鮨屋か笑。
出汁巻きは簡単に
卵ひとつに対して
出汁を大さじ一杯、
醤油を小さじ半分入れて焼きました。
卵ひとつしか使っていないのと巻きすも使っていないので
形がいびつなのはご勘弁ください。
ちなみに使った出汁は、
①昆布といりこの水出し
②いりこの煮出し
③鰹の煮出し
④鰹と昆布の合わせ出汁
⑤出汁パック
の五つです。
食べてみての感想
僕が一番好きなのは
④鰹と昆布の合わせ出汁
でした。
やはり、という結果ですが
王道の合わせ出しが文句なしで美味しかったです。
次点は
①昆布といりこの水出し
でした。
いりこ単独よりも
広がりのある味わいで
これもとても美味しかったです。
⑦の出汁パックは美味しいのですが、
若干香りが少ないように思いました。
やっぱりイノシン酸とグルタミン酸の
破壊力は最強ですね。
合わせ出汁、強し。
7種類の出汁を使って味噌汁を作ってみる
続いて、
7種類の出汁を使って
味噌汁も作ってみました!
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ちなみに、使った味噌は
自家製の淡色味噌です。
飲み比べてみての感想
僕が一番好きだったのは
①昆布といりこの水出し
でした。
そして次点が
⑤鰹の煮出し
でした。
なんと意外にも
昆布と鰹節の合わせ出しよりも
鰹単独のほうが美味しく感じました。
これは昆布出汁の出し方に
問題があったように思います。
水に浸す時間が短かったのか、
煮出す時間が短かったのか、
②の昆布煮出しもあまりおいしくなく、
水出し昆布に関しては問題ないのですが、
煮出すとなんかおいしくなかったです
(味に少しカドがあるというか…)。
そして注目の
③いりこ(丸ごと)と
④いりこ(頭と腹わたを除く)の比較ですが、
どちらも美味しかったのですが、
僕は④の頭と腹わたを除いたほうが
スッキリして美味しかったです。
しかし、順位的にはひとつ違いだったので、
どっちも良かったです。
いりこの質も考慮しないといけないかもしれませんが、
時間のない時は丸ごと出汁をとってしまっても良いですね。
⑦の出汁パックは
いろんな香りがして確かに美味しいのですが、
いかんせん、酸味が気になります。
やはり一度一本釣りの鰹節の美味しさを知ってしまうと
巻き網の酸っぱさが気になってしまいますね。
まとめ
ということで今回は、
いろいろな組み合わせで出汁をとり、
その出汁を使って
出汁巻きと味噌汁を作ってみました。
当たり前ですが、
やはり合わせ出汁はうまみが強いです。
出汁パックは手軽でいいですが、
香りは素材丸ごとには勝てないように感じました。
ちょっとコツさえつかめば
出汁をとるのは全然難しくありません。
ぜひ、出汁をとって料理を楽しみましょう!














