投稿者: カズキ

  • まだ糖質制限で消耗してるの?

    まだ糖質制限で消耗してるの?

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    こんにちは。

    フリーランス管理栄養士あらため、栄養奉行、圓尾(まるお)です。

    (はじめての方はこちらからどうぞ)

     

    定食屋さんに行った時に、

    「すいません、ごはん少なめで」と注文している人をよく見かけます。

     

    高齢の方ならまだしも、若い人が「ごはん少なめで」って、そりゃあないでしょうと思ったりするのですが、

     

    中には、最初からごはんをわざと少なく盛って提供するお店にも出くわします。

     

    「残されるぐらいならもったいないから最初から少なくしておこう」という算段なのでしょうが、

    そういうお店に限っておかわりは追加で代金がかかったりするので、何ともやるせません。

     

    今回は、日本人の糖質摂取の変化について見ていきたいと思います。

     

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    まだ糖質制限で消耗してるの?

     

    PFC比率の変遷

    人間は「たんぱく質」「脂質」そして「炭水化物(いわゆる糖質)」の三つの栄養素からエネルギーを得ています。

     

    そして、

    全エネルギー摂取量に対して、この三つの栄養素由来のエネルギーが占める割合を示したものがPFC比率です。

     

    ちなみに、PFCというのは、それぞれの栄養素(たんぱく質:Protien、脂質:Fat、炭水化物:Carbohydrate)の頭文字をとっています。

     

     

    1946年、終戦直後の日本人のPFC比率は、

    P: 12.4%、F: 7.0%、C: 80.6%

    でした。

     

    つまり、八割のカロリーを炭水化物からとっていたのです。

     

     

    これが経済復興に伴い、食糧事情が豊かになり、

    さらに食の欧米化で肉、乳製品、油の摂取量が急増。

     

    その結果、1975年には、PFC比率は、順に14.6% : 22.3% : 63.1%となり、

    糖質の摂取割合が減少し、脂質の摂取割合は増加します。

     

    その後、PFC比率はほぼ変わらずに推移し続け、

    2005年時点では、順に14.7%、24.9%、60.4%となっています。

     

     

    一方、摂取カロリーは

    PFC比率は、エネルギーの割合なので、実際の摂取エネルギー量も見てみましょう。

     

    エネルギー摂取量は、1946年で1903kcal/日でした。

     

    その後、1975年には2226kcalまで増えますが、

    2005年には1904kcalと、なんと戦後直後の水準にまで下がっています。

     

     

    次に、ここから糖質の摂取量を割り出していきましょう。

     

    炭水化物(糖質)は1g当たり4kcalなので、

    ここから計算すると、糖質摂取量はそれぞれ、

     

    • 1946年 ⇒ 383.5g
    • 1975年 ⇒ 351.2g
    • 2005年 ⇒ 287.5g

     

    となります。

     

    つまり、戦後日本人の糖質摂取量はめきめきと下がり続けているのです。

     

     

    それに合わせてお米の消費量も激減

    また、お米の消費量も下がっています。

     

    一人当たりの年間米消費量は、1962年に118.3kgだったのが、継続的に下がり続け、

    2013年には約半分の56.9kgと、約半分にまで減ってしまいました。

     

     

    摂取する糖質の中身が変わった

    戦後、日本人の糖質摂取量は一貫して減少してきました。

     

    一方、その糖質の中身は大きく変化しました。

     

    お米の摂取量は減りましたが、

    同じ炭水化物のパンやパスタの消費量が増えました。

     

    他には、お菓子や菓子パンなど、ヨーグルトなどの甘い食べものに含まれる砂糖、

    清涼飲料水に含まれる糖質なども増えました。

     

     

    さらに、24時間空いているファーストフード店やコンビニエンスストアの出現で、

    遅い時間に食事をとることもできるようになりました。

     

    このように、摂取する糖質の中身が変わったことと、

    食事や間食をとる環境が変わったことを認識する必要があります。

     

     

    減らすべき糖質と、減らすべきでない糖質

    よく言われている糖質制限は、お米などの糖質と砂糖などの精製された糖質を同じものとして一律に制限します。

     

    これが大きな間違いで、減らすべきは余計な糖質であり、主食であるお米に関してはむしろもっと食べるべきです。

     

     

    お米をしっかり食べることで得られる利点がたくさんあります。

    むしろ、主食であるお米まで制限してしまうと、栄養バランスが崩れたり、さまざまな弊害が現れます。

     

    食べ方を間違わなければ、ごはんをしっかり食べても肥満になることはありません。

    不自然な食生活を送る前に、正しい知識、事実を身につけたいものです。

    (参考: 日本ローカーボ食研究会)

     

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  • 外食で迷ったらココへ行け!管理栄養士が選ぶおすすめチェーン店三つ

    外食で迷ったらココへ行け!管理栄養士が選ぶおすすめチェーン店三つ

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    こんにちは。管理栄養士の圓尾(まるお)です。

    (はじめての方はこちらからどうぞ)

     

    外食続きだったり、食生活が乱れていて、

    「なるべく身体に良いものを…」という時の

    お店選びで困ったりしていませんか?

     

    そうそう身体に優しい定食屋さんや

    オーガニック野菜にこだわったお店が

    どこにでもあるわけではないですし、

     

    そんなに毎回毎回お金をかけてもいられませんよね。

     

    そこで今回は、

    管理栄養士の圓尾が選ぶ、

    チェーン店の中で身体に優しい食事を食べさせてくれるお店

    を三つご紹介したいと思います。


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    外食で迷ったらココへ行け!おすすめチェーン店三つ

    一、大戸屋

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    「家庭食の代行」を理念とする大戸屋さんは、

    豊富な和定食が魅力の一つ。

     

    価格も大体が千円以内。

     

    母親が作ってくれた優しい食事。

    それを外食で再現しようとしているのですから、

    こだわりが半端じゃありません。

     

     

    出汁に使う鰹節は、一般にはほとんど流通していない

    本枯節を使用。

     

    しかも、毎日店舗ごとに削り、削りたてを使っています。

     

    豆腐まで店内で手作り。

    大豆は北海道産大豆を100%使用。

     

    大豆の自給率は21%です。

    そんな中、わざわざ100%国産を使っているチェーン店が

    どれだけあるでしょうか。

     

    大戸屋で料理を注文すると、

    ファミレスで待つより長い時間を待つことになります。

     

    これは、すべて各店舗の店内で一から調理をしているから。

     

    これがちゃんとした食事を作るのにかかる適正な時間なのです。

     

    一箇所で大量生産し、各店舗に運んで

    温めて出すだけのチェーン店とは一線を画します。

     

     

    ごはんも五穀米をはじめ、

    いろんなトッピングをすることができるの嬉しいところ。

     

    僕はいつも五穀米大盛りをいただいています。

    (参考: 大戸屋ホームページ)

     

    二、おむすび権兵衛

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    その名の通り、おむすびのお店です。

     

    おむすびの命、お米に対するこだわりを

    ご紹介しましょう。

     

    お米はすべて各店舗ごとに農家さんと契約して

    信頼のおける生産者からのみ仕入れています。

     

    その選定基準は環境保全型農業を行っている農家さんであること。

     

    なるべく農薬や化学肥料を使わずに、

    良いものを作ることに情熱を燃やして

    米作りをされている方々から仕入れているのです。

     

    さらに、おむすび権兵衛で働く人は

    店長からアルバイトに至るまで、

     

    総出で契約農家さんの田んぼへおもむき、

    田植えから稲刈りまでを手伝います。

     

    そんなお米の生産に直接関わった従業員たちが

    各店舗で握ってくれるおむすびは格別です。

     

    おむすびは白米だけでなく、玄米おむすびも豊富。

     

    さらに大きさも通常のおむすびの1.5倍と

    食べごたえ十分なのも嬉しいところ。

     

    糖質制限なんてどこ吹く風、

    たっぷりのお米をよく噛んで食べて

    心も身体も元気になりましょう。

     

    店舗内で食べられるところも多くあります。

    味噌汁や豚汁をつければ立派な食事になります。

    (参考: おむすび権兵衛)

     

    三、名代 富士そば

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    数多ある立ち食い蕎麦店で際立っているのが富士そばです。

     

    安い立ち食い蕎麦では当たり前だった、

    茹で麺や蒸し麺を改善し、

     

    生そばの茹でたてを水でしめて提供する

    のを始めたのが富士そばです。

     

    そのしっかりコシが感じられる麺に

    合わせるつゆにもこだわりが。

     

    独自の機械で作られる出汁は、

    作りおきでない出来立てを使用しているから

    美味しいのです。

     

    かえしの醤油は小豆島の醤油を使い、

    防腐剤は使わないというこだわりは、

    栄養の専門学校を出ている社長ならではなのかもしれません。

     

    江戸時代は間食としても愛されていた蕎麦。

     

    「ちょっと小腹が空いたな」という時に

    砂糖や油が満点の洋菓子に走らず、

    たまには蕎麦なんてのも、乙でげすよ。

    (参考: 名代 富士そば)

     

    まとめ

    いかがだったでしょうか。

     

    どうしてもチェーン店というと、

    コストを抑えて「早い」「安い」「うまい」を

    追求するお店が多く、健康面はなおざりにされがち。

     

    そんな中、真面目にお客さんの身体を考えながら

    美味しい食事を提供してくれるお店もあります。

     

    こういうお店を使う人が増えて売上が上がると、

    間接的にその企業を応援することにつながります。

     

    そうなれば、良いお店も増えていき、

    環境が変わっていきます。

     

    ぜひ、周りの方にも教えてあげてくださいね。

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  • 白米でも玄米でもない いいとこ取りの五分搗き米のススメ

    白米でも玄米でもない いいとこ取りの五分搗き米のススメ

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    こんにちは。管理栄養士の圓尾(まるお)です。

    (はじめての方はこちらからどうぞ)

     

    白米よりも格段に栄養素が豊富な玄米。

    健康のためにと、普段から玄米を食べている人も多いです。

     

    一方で、良いとはわかっていてもなかなか実践できないという人もいると思います。

     

     

    玄米には、栄養素が豊富という側面と、

    逆に栄養素の吸収が阻害される可能性が指摘されていたり、炊飯が大変、人によっては食べにくいという側面もあり、敬遠されることがあるのです。

     

    そこで、僕がオススメしたいのが五分搗(づ)き米です。

     

    今回は、あまり知られていない五分搗き米の良さについてご紹介したいと思います。

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    白米よりも五分搗き米を食べよう

     

    五分搗き米って何?

    五分搗き米とは、五分搗(つ)いた、つまり半分精米したお米のこと。

     

    お米を収穫し、実の部分から籾殻を除いた状態が玄米です。

    この玄米を精米し、糠(ぬか)と胚芽を取り除くと、お馴染みの白米になります。

     

    五分搗き米とは、この精米の過程で糠と胚芽を半分残したお米のこと。

    つまり、玄米と白米の中間にあたるものです。

     

    見た目も玄米と白米の間の、薄い茶色をしています。

     

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    五分搗き米は栄養価が豊富!

    白米は精米の過程で糠と胚芽が取り除かれているので、

    玄米と比べると栄養価がガクンと下がってしまっています。

     

    しかし、五分搗き米は、糠と胚芽が残っているので、栄養素が残っています。

     

    いくつか例をあげていきましょう。

     

     

    体内のさまざまな酵素の働きを助けるマグネシウムは、

    • 白米・・・11mg
    • 五分搗き米・・・33mg
    • 玄米・・・74mg

    (それぞれお茶碗一杯分、150g当たり)

     

    主に糖質の代謝に関わるビタミンB1は、

    • 白米・・・0.03mg
    • 五分搗き米・・・0.12mg
    • 玄米・・・0.24mg

     

    糖質の吸収を緩やかにし、便秘予防になる食物繊維は、

    • 白米・・・0.5g
    • 五分搗き米・・・1.2g
    • 玄米・・・2.1g

     

    と、玄米には及ぼないものの、白米に比べると二〜四倍の栄養素を含んでいることがわかります。

     

    五分搗き米は炊飯も簡単

    お米を炊く前に、お米に水を吸わせる、つまり吸水させる必要があります。

     

    玄米の場合は、表面が硬いので、なかなか水が浸透せず、

    いろいろな意見がありますが、最低でも六時間以上は吸水させないとなかなかふっくらとした美味しいごはんに炊きあがらないと言われています。

     

    十分に吸水させずに炊くと、ごはんが硬く炊きあがってしまい、

    これが「玄米は美味しくない」につながる一つの要因になります。

     

     

    ごはんを食べる六時間以上前に計算して吸水させておくことはちょっと面倒ですし、

    急にごはんを炊きたくなった時も困ります。

     

    一方、白米だと三十分〜一時間の吸水でも美味しく炊くことができます。

     

    そして、五分搗き米も一時間程度浸水させるだけで、美味しいごはんを炊くことができます。

     

    もともと、玄米のように表面が硬くないため、

    水が入っていきやすいのです。

     

     

    実際の炊きあがりは、こんな感じになります。

     

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    どうですか?

    見た目もほとんど白米と変わらないでしょう。

     

    実際、食べていても白米とそれほど食味が変わらないため、

    どんなおかずとも合います。

     

    ちなみに、時間がある時は二〜三時間以上吸水させるとさらに美味しく炊きあがります。

     

    また、水に浸したお米をボウル入れて、冷蔵庫に入れておくと水の温度が低いため、ゆっくりと吸水していきます。

     

    僕は、寝る前に冷蔵庫で吸水を開始して朝炊くということをよくやっています。

     

    五分搗き米はどこで買える?

    「五分搗き米が良いのはわかったけど、売ってるのを見たことないよ」

    という方もいらっしゃると思います。

     

    実際、スーパーで売られているのは、白米、玄米、胚芽米などで、

    五分搗き米を売っているスーパーはほとんどないのが現実です。

     

    ですので、専門のお米屋さんに行って精米してもらいましょう。

     

     

    「近くに良いお米屋さんがない」という方は、インターネット通販という手もあります。

     

    僕がいつも利用させてもらっているのは、

    表参道にあるお米屋さん「小池精米店」。

     

    精米度合いは五分搗きだけでなく、三分や七分も指定可能。

     

    店主の小池さんは全国から自らの舌で確かめたお米を選択し、取り扱っているので、

    なかなかスーパーでは手に入らないような美味しいお米が手に入ります。

     

    重いお米を運ぶ手間も省けるため、手軽でオススメです。

     

    まとめ

     

    いかがだったでしょうか。

     

    僕自身、前は玄米を食べていたのですが、

    玄米は味と食感の主張が強くて飽きてしまい、白米を混ぜたりして試行錯誤している時に出逢ったのが五分搗き米です。

     

    白米の美味しさと玄米の栄養価を併せ持った、まさに良いとこ取りのお米。

     

    一度食べ始めると、定番化すること間違いなしですよ!

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  • 【書評】野菜は小さい方を選びなさい 岡本よりたか

    【書評】野菜は小さい方を選びなさい 岡本よりたか

    こんにちは。管理栄養士の圓尾です。

    (初めての方はこちらからどうぞ)

     

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    僕たち栄養士はじめ、健康を伝える立場の人が口を揃えて言うことがあります。

     

    「野菜を食べましょう」

     

    でも、その野菜がどのように作られたのかを知ることの重要性まで合わせて伝える人は多くありません。

     

    今回ご紹介するこの本は、

    四十代から自然農法を始められ、自然農法の普及活動などで幅広く活躍されている岡本よりたかさんが書かれた新刊です。

     

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    タイトルから想像できる以上の有用な知識と、経験に裏打ちされた豊富な知見が散りばめられた一冊。

    早速紹介していきましょう。

     

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    野菜は小さい方を選びなさい

     

    日本で栽培される農産物の99%以上は、農薬や化学肥料を使った農業によって生産されています。

     

    頻繁に耳にする「有機栽培」と「自然栽培」の違いは、

    自然農法はいかなる農薬も肥料も使わず、除草すらもしないという農法です。

     

    「え?そんなんで野菜が育てられるの?」と驚くかもしれませんが、

    そんな既成概念は、この本を読むことでひっくり返ることでしょう。

     

    肥料を与えるから農薬が必要になる

    肥料がないと育たないというのは単なる思い込みでしかありません。

    (P. 22)

     

    「農薬は良くない」という認識はほとんどの人が持っていると思いますが、

    実は肥料を使うことがその引き金になっていると岡本さんは指摘します。

     

    どういうことかというと、

    肥料を与えると、野菜が過栄養になります。

     

    そうなると、たくさんの虫が寄ってきやすくなるので、その害を防ぐために農薬が必要になるのです。

     

     

    そして農薬をまくと、野菜を病気から守ってくれている微生物が死滅し、野菜が病気にかかりやすくなります。

     

    また、肥料を与えると、土の中の微生物もいなくなります。

     

    これは、微生物というのは、土の中の有機物を細かい物質に分解するという働きを持っているのですが、

    最初から細かく分解されている状態の化学肥料をまくと、その仕事がなくなってしまい、いなくなってしまうからです。

     

    そうなると、野菜が必要な栄養素が土の中でできなくなるので、さらに肥料をまくという悪循環になります。

     

    このように、肥料を与えることで自然の営みの胃歯車が次々に狂っていきます。

     

     

    さらに、たとえ有機肥料であっても与え過ぎると野菜が窒素を溜め込んでしまい、

    これが苦味やエグ味の原因となって野菜の味まで落ちてしまいます。

     

     

    有機野菜は必ずしも安全なわけではない

    実は、この有機栽培農産物のなかにも、化学薬品を使ったものもありますし、みなさんが思うほど手をかけて安全に作ったとも限らない場合もあります。

    (P. 53)

     

    JAS認定の有機栽培のマークを見ると、なんとなく「これは安全」と思ってはいないでしょうか。

     

    しかし、有機栽培も万能ではありません。

     

    まず第一に、有機栽培は無農薬栽培ではありません。

    実に、三十七種類もの農薬の使用が認められているのです。

     

    そして、有機肥料の問題。

     

    有機肥料には家畜排泄物などの動物性のものと、

    残飯や枯れ葉、糠や油粕などの植物性のものがあります。

     

    家畜排泄物は、その家畜がどんな育てられ方をしたのかがわかりません。

     

    その過程で抗生物質やワクチンなどが投与されている可能性もあります。

     

    植物性のものも、残飯の中には食品添加物などが混入しているかもしれません。

     

    通常は、肥料として使用する前に発酵させるため、化学物質は分解されるようですが、

    中には十分な発酵を経ていないものもあるようなので、肥料を通じて土が汚染され、野菜も汚染される可能性は否定できません。

     

     

    世界の胃袋が支配される 遺伝子組み換え作物

    僕はこの遺伝子組み換え作物については非常に危惧しているので、少し詳細に書いておこうと思います。

    その理由は多々ありますが、最大の理由は、遺伝子組み換え作物は、種を 保存することが違法となるからです。

    (P. 83)

     

    遺伝子組み換え作物の問題はあまり知られていませんが、大きな問題です。

     

    遺伝子組み換え作物は種自体に特許を持っているため、

    一度使いはじめると永久にその会社から種を買い続けなくてはなりません。

     

    遺伝子組み換え作物は大豆やとうもろこしなど、

    家畜のエサになったり主食になるものが多くあります。

     

    つまり、これからどんどん遺伝子組み換え作物が世界中に広がっていくと、

    その遺伝子組み換え作物の種子を作っている会社の気持ち一つで、世界の食糧自給が影響を受けることになるのです。

     

     

    また、安全性に関しても判然としない部分があります。

     

    現在、遺伝子組み換え作物の安全性はラットでの九十日間の実験による短期毒性に関してしか確かめられていません。

     

    しかし、いくつかの研究によって、遺伝子組み換え作物には三つの健康被害の可能性が指摘されています。

     

    すなわち、「腫瘍(がん)」「アレルギー」「不妊」です。

     

    遺伝子組み換え作物が大量に消費され始めた時期と、これらの症状が急激に増え始めた時期が見事に符合するのは、偶然で片付けられるものではないように思います。

     

     

    こんな状況の中で一体どうすれば良いのか

    残念ながら、本書で語られている”真実”を知ると、

    スーパーで日常的に手に入る野菜はほとんどが本来の野菜ではないことに気付きます。

     

    本書で岡本さんは、そんな中でもできる行動として、いくつかの提案をされています。

     

    まず一つ目が、野菜を見極める目を養うこと。

    本書の中では、野菜の品目別に良い野菜の見分け方が詳しく紹介されています。

     

     

    二つ目が、生産者と直接繋がること。

    いかなる表示も、あくまで参考にしかなりません。

     

    それよりも確実なことは、どんな人がどんな思いで野菜を育てているのかを知ること。

    これに勝るものはありません。

     

     

    最後が、自分で野菜を育てることです。

     

    家庭菜園や畑を借りて自分で野菜を育てることで気付くことがたくさんあると岡本さんは話します。

     

    具体的な土の作り方から育て方まで、本書ではこれも詳しく書かれているので、

    自家栽培に挑戦する時に大いに参考になります。

     

     

    栄養士の必須科目に農業に関する項目を入れるべき

    普通に大学で栄養学の勉強をし、栄養士になった人にとっては、

    一本のにんじんはどれも一本のにんじんとして認識されます。

     

    どの季節に、どこで、誰が、どんなふうに作ろうと、

    食品成分表上では、一本のにんじんは同じにんじんとして栄養価が計算されるのです。

     

     

    しかし、当然それは同じにんじんであるわけがありません。

    大学で教えられる栄養学にはこの違いについてまったく教えられていません。

     

    なので、

    大学を出た管理栄養士はそんなことはまったく意識せずに人々に栄養のことを伝えたり、助言を与えているのが現状なのです。

     

    僕も、ある時点までは、

    「有機って、なんかちょっと高いけど、良いらしいよね」

    ぐらいにしか考えていませんでした。

     

    大半の栄養士がその程度だと思います。

     

    これでは、本当の意味で人々を健康にすることはできません。

    栄養士たるもの、最低限の農業の知識は持っておくべきだと、強く感じます。

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  • お米のココがすごい!ごはんかパンで迷った時に覚えておきたいこと5つ

    お米のココがすごい!ごはんかパンで迷った時に覚えておきたいこと5つ

    13001205_1000065800079315_2580978000759830118_n

    日本人にとっての主食はずっとお米でしたが

    いまはパンやパスタなどがごはんの代わりの選択肢としてあります。

     

    皆さんは一日三食のうち、どのくらいお米を食べていますか?

     

    農林水産省の統計によると、日本人一人当たりのお米の消費量は、

    昭和37年の118.3kgから平成16年には61.0kgと、半分にまで激減しています。

     

     

    これは食の欧米化でパン食などが増えたことと

    食事の時におかずを多く食べ、ごはんの食べる量が少なくなったことが考えられます。

     

    ごはんを食べるか、パンを食べるかはもちろん個人の自由ですが

    ごはんを食べることにより、パンでは得られない利点を得ることができます。

     

    今回はごはんを食べることのメリットを5つご紹介したいと思います。

     

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    ごはんを食べる?それともパンを食べる?

    一、ごはんを選ぶと、おかずが変わる

    主食にごはんを選ぶかパンを選ぶかで、まずおかずが変わってきます。

     

    たとえば、ごはんには焼き魚や納豆、味噌汁にお浸しや煮物、漬物、お茶などがよく合いますよね。

     

    一方、パンだとムニエルやハムエッグ、ソテーやサラダ、牛乳などはよくある献立です。

     

    これを比べた時に、パンを選んだほうが圧倒的におかずの方が脂質が多くなります。

    一方、ごはんを選ぶと魚、大豆製品、発酵食品、海藻などの食品をとる機会が増えます。

    これらは今の日本人が不足しているミネラルや食物繊維を豊富に含む食材です。

     

    このように、主食をごはんにした方が

    現代人が摂りすぎている栄養素を控えることができるのと同時に、不足しがちな栄養素を補うことにつながります。

     

    二、ごはんは腹持ちが良い

    ごはんとパンの大きな違いは

    ごはんが粒そのままを食べる粒食なのに対して、パンは粉にひいてから食べる粉食だということです。

     

    そうなると、当然粉になっている方が早く消化されます。

    つまり、お腹がすくのも早くなるのです。

     

    一方、お米は粒食のため、ゆっくりと消化吸収されるので腹持ちが良いです。

    主食をごはんにすることで余計な間食を防ぐことができます。

     

    三、ごはんは無添加食品

    当たり前のようで意外と盲点なのが

    ごはんは食品添加物を使っていない、無添加食品だということ。

     

    当然、お店で購入したお米は純粋なお米そのままですし、

    炊飯する時も、加えるのは水だけです。

     

    一方、食パンはマーガリンや砂糖、塩などが使われています。

     

    それだけでなく

    イーストフード、乳化剤、酢酸Na、甘味料、香料などのたくさんの種類の添加物まで入っています。

     

    ごく一部にはそういった余計なものを加えていないパンもありますが、

    一般的なスーパーで手に入れるのは難しいのが現状です。

     

    四、ごはんは経済的

    ごはんはお財布にも優しいです。

    ざっくりと計算してみましょう。

     

    大手通販サイトAmazonで売れ筋のお米と食パンを調べて、それぞれ

    お米:5kgで1500円

    食パン:六枚切りで260円

    と、平均的な価格を取ってみます。

     

    次に、100kcal当たりの価格を割り出していきます。

     

    まずお米ですが、100g当たりのカロリーは358kcal。

    これを100kcal当たりに直すと、約8.3円になります。

     

    次に食パンは

    六枚切り一枚当たりのカロリーが163kcalですので、六枚切りでは978kcal.

    100kcal当たりは約26.6円となります。

     

    つまり、それぞれ

    お米:8.3円/100kcal

    食パン:26.6円/100cal

    となり、食パンは同じカロリーをとるためにお米の三杯以上のお金がかかることがわかります。

     

    もちろん、お米は炊くためには水と電気が必要ですが

    関東電気保安協会によると、4.5合炊いても電気代は3.9円とのことなので

    100kcal当たりのお米を炊くために必要な電気代は、0.16円。

     

    あえて計算してみましたが、ごく少ない金額です。

    パンよりごはんのほうが圧倒的に安くすみます。

     

    五、お米を食べることは日本を救う

    主食用のお米の食料自給率は100%です。

    日常的に口にする食べもので、日本が食料自給率100%を誇っている食品は他にありません。

     

    パンの主原料である小麦はどうかというとわずか13%の自給率しかないのです。

    お米を食べたほうが、日本の自給率向上にも貢献できます。

     

    自給率が低い食べものは海外から輸送しないといけないので燃料も使いますし

    地球環境的観点からも好ましくありません。

     

    さらに万が一の有事の際には自国で食糧を賄えないというのは不安点にもなります。

     

    自分が食べた食事の代金の一部が飢餓で苦しむ人たちに寄付されるという「Table For Two」という取り組みがありますが

    お米を食べることで国と地球のためになるという考えで食事をするのも良いのではないかと思います。

     

    まとめ

    ちなみに僕自身は普段の食事はだいたいごはんですが

    決してパンや麺類を食べないわけではありません。

     

    大事なのはバランスです。

    大体9:1ぐらいで米を食べた方が良いのではないかと個人的には感じます。

     

    日本に稲作が伝わってから約2600年.

    歴史ある食文化を、日本人とお米の付き合いを大事にしていきたいです。

    (ブログ筆者のプロフィールはこちらから)

     

    (参考)

    「米の消費量に関する動向」 農林水産省

    「食料自給率の推移」 農林水産省

     

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  • ちゃんと出汁を引く人は食べすぎない太らない かつお出汁の効用とは

    ちゃんと出汁を引く人は食べすぎない太らない かつお出汁の効用とは

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    こんにちは。管理栄養士の圓尾(まるお)です。

    (初めての方はこちらをご覧ください)

     

    この間、いろは食道という和食のイベントの準備をしている時に、

    家でひたすらいろんな昆布や鰹節を使い、水を変えたりして出汁を引いて片っ端から試飲していたのですが、

     

    (参考:【 実際にやってみた! 】元板前さんと出汁(昆布・鰹節)の味比べ)

     

    その時に気付いたことがありました。

     

    それは、

     

    「あれ?何も食べてないのに、なんかお腹が満たされているぞ」

     

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    出汁には満腹感を高める効果が

     

    そう、実は出汁には満腹感を高める効果があるのです。

     

    京都大学の研究によると、

    18〜29歳の男性にかつお節を飲んでもらったところ、水を飲んだグループと比べて、ほぼ全員で満腹感が上がったとの結果が出ています。

     

    (参考:かつおだし 満腹感効果 習慣化で肥満防止の可能性 中日新聞)

     

     

    さらに、かつお出汁と一緒に食事をとると、

    食事が長く胃に留まり、腹持ちが良くなったという結果も出ています。

     

    つまり、出汁を引き、出汁を使って味噌汁やお浸し、煮物を作って食事に加えると、

    食べすぎを防いで、さらに食後の満腹感が持続し、間食をとることまで避けることができるのです。

     

     

    子供の食育に関しても出汁は重要

     

    さらに、ラットの実験では、

    高脂肪・高砂糖食を与えたラットは、かつお出汁を嫌って避ける傾向があったとのこと。

     

    つまり、ジャンクフードやジュース、お菓子など油や砂糖の多い食事を与え続けていると、

    出汁の美味しさを感じられず、子供が和食を好まなくなる可能性を示唆しています。

     

     

    子供の大好きなハンバーグやカレーライスも脂質は多めですから、

    子供が喜ぶからといって、好きなものばかり与えていると、日本人としての繊細な味覚が育たなくなってしまいます。

     

    そして、子供の時に形成された食習慣は大人になってからも尾を引くのです。

    三つ子の魂百まで、です。

     

    肥満予防、生活習慣病予防につながる和食

     

    出汁を基本とする和食の家庭料理。

    これを食生活の中心に据えることで、肥満を予防し、生活習慣病も予防してくれます。

     

     

    僕もほぼ毎日出汁を引いています。

     

    なかなか出汁を引くのが難しいという方も(本当は難しくないのですが…)、

    せめて顆粒だしではなく、出汁パックを使えると良いですね。

     

    きちんと出汁を引いて料理を作る。

    たったこれだけのことで、健康に与える影響は大きいものになります。

     

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