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  • [ほっとする和ごはんレシピ] 秋鮭の具だくさん炊き込みごはん

    [ほっとする和ごはんレシピ] 秋鮭の具だくさん炊き込みごはん

    旬の秋鮭と野菜をたっぷり入れた、具だくさんな炊き込みごはんレシピのご紹介です。

     

     

    年中手に入る塩鮭と違い、生の鮭は秋しか手に入らない季節の食材

    生の鮭を炊き込みごはんに入れて作ると、身のしっとりほろほろ感が楽しめます。

     

    具材をたくさん入れれば、ごはんだけでおかず一品分の栄養もとれて一石二鳥

    お弁当にも適していますよ。

     

    それでは、早速作り方を見ていきましょう。

     

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    [ほっとする和ごはんレシピ] 秋鮭の具だくさん炊き込みごはん

    (かかる時間 30分 ※浸水の時間除く)

    材料(二合分)

    • お米(五分づき米) 二合
    • 生鮭 二切れ
    • にんじん 1/2本 80g
    • しめじ 1/2パック
    • こんにゃく 1/4枚(50g)
    • 乾燥ひじき 大さじ1/2
    • 塩麹 小さじ2
    • 水 炊飯器具に合わせる
    • 昆布 5センチ
    • 淡口醤油 大さじ1
    • 塩 少々

    下準備

    ①お米は研いで水に30分以上浸す。

    ②鮭に塩麹を塗り、10分置く。にんじんは5センチ長さの短冊切りにする。しめじは石づきを落として手でほぐす。ひじきは水に戻しておく。

     

    作り方

    1、土鍋(または炊飯器)に水気を切ったお米、淡口醤油、昆布、塩を入れ、水を二合炊飯するのに必要な分量(炊飯器具に合わせる)加える。②を上に乗せて通常通り炊飯する。

    2、鮭を取り出し、ほぐして骨を除いて鍋に戻入れ、全体をさっくり混ぜる。茶碗に盛る。

     

     

    栄養に関するひとこと

    鮭は橙色をしていますが、実はもともとは白身の魚です。

    エサのプランクトンに含まれるアスタキサンチンという色素を取り込むことのよって、あの綺麗な橙色になります。

     

    そしてこのアスタキサンチンには強力な抗酸化作用があることが知られています。

     

    抗酸化作用とは、活性酸素という細胞を酸化させて傷つけ(体がサビると表現されます)

    病気や老化の原因なる物質を除去する作用があります。

     

    また、アスタキサンチンを摂取するとパソコンやスマホなどで緊張して疲れた目の働きを助けるという研究結果もあり

    目を酷使する現代人にはいろんな意味で嬉しい成分です。

     

    まとめ

    炊き込みごはんにはいろんなものがありますが、毎年この時期になると必ず作るのが、この鮭の炊き込みごはんです。

     

    ささがきにしたごぼうを入れてもよし、油揚げを入れてもよし

    そのとき家にあるもの、食べたいものを選んで一緒に炊いてみてください。

  • 日本とどっちが健康的?管理栄養士が気づいた台湾の食事情5つ

    日本とどっちが健康的?管理栄養士が気づいた台湾の食事情5つ

    先日、台湾に旅行に行った旅行記を書きました。

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    今回はテーマを食に絞り

    僕が感じた台湾と日本の食事情の違いを5つ書きたいと思います。

     

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    1、台湾のほうが野菜を多く食べている

    まず感じたのが、台湾のほうが野菜を多く食べているということです。

     

    街中の食堂でも必ずこういった野菜炒めのメニューがあります。

     

    日本だと手軽に入れるお店のサイドメニューの野菜といえば、まずサラダです。

    しかしその中身はというと、レタスやキャベツなどがほとんど

    しかも生野菜なのでそれほど量がとれていません。

     

    台湾のほうがどこでも手軽にたくさん野菜をとれるように思いました。

     

    また、分かりにくいですがこういった麺類の中にも細かい野菜やきくらげが結構入っています

     

    日本のそばやうどん、ラーメンなどの麺類はなかなか野菜類がとりづらいですが

    台湾の麺類は結構野菜類がとれるものが多いように感じました。

     

    実際、国ごとの野菜供給量を比べたデータを見ると

    日本の291g/日に対して、中国は767g/日と約2.6倍です(台湾のデータは見つかりませんでした)。

    (出展:FAOSTAT「Food supply quantity(g/capita/day)」vegetables+(total))

     

    僕が留学したときも

    中国人や台湾人の学生はスーパーに行ったときにビックリするぐらいの量の野菜を買い込んでいたのをよく覚えています。

     

    しかも彼らはほとんど生野菜を食べず、火を通した野菜を食べるのでかさが減ってたくさん量がとれるのです。

     

    2、麺類の塩分が低い

    台湾のラーメンを食べて感じたのは、汁の塩分が控えめだということです。

     

    日本でラーメンを食べると、僕は大体スープを半分ぐらい残しますが

    それは味が濃すぎてとても全部飲めないからです(脂っこいこともあります)。

     

    それに比べて台湾の麺類のスープは明らかに塩分が控えめ。

    なので、最後まで飲みきってもしつこいと思ったり喉が渇いたりすることがありませんでした。

     

    ラーメン用のスープというよりは、スープ料理の中に麺が入っている感覚です。

     

    ただでさえ日本人は塩分摂取量が多いので、麺類のスープの塩分濃度をもう少し抑えても良いと思います。

     

    3、食堂が朝早くからやっている

    朝七時ごろ、ホテルの周りを散歩していて驚いたのですが

    この写真にあるような食堂が、そこらじゅうで早朝から営業しているのです。

     

    もちろんメニューも豊富で、朝から栄養バランスの整った食事を手軽にとることができます

     

    日本で朝早くからやっているところとなると

    カフェかファーストフード店のハンバーガーショップ、牛丼店、そば屋ぐらいのものでしょう。

     

    台湾では朝早くからいろんなお店がやっており、サッと入って食事をとることができる環境があります。

    うらやましい限りです。

     

    4、外国料理が少ない

    日本で外食するとなると、いろんな選択肢があります。

    そしてその中で日本食の割合は決して多くありません

     

    居酒屋はそれなりにありますが、普通に日本の家庭料理のような手軽なごはんをサッと食べられるお店が少なすぎます

     

    しかし、台湾ではほとんどが台湾の料理、家庭料理を出しているお店です。

    ハンバーガーやイタリアンなどの洋食も探せばありますが、割合は圧倒的に少ないです。

     

    一番驚いたのがこちらのお店です。

     

    手前にスープ、その奥に何十種類という惣菜が所狭しと並べられています。

    そして一番奥に大きな炊飯器があります。

     

    このお店は客が各自容器を取って好きなものを取っていくビュッフェ形式です。

    僕はこのお店を見て心底台湾の人々がうらやましくなりました

     

    日本にこんなお店があったらどれだけ良いでしょう

     

    味噌汁、そして切り干し大根、ひじきの煮物、きゅうりの酢の物、きんぴらごぼう、もずく酢、高野豆腐の煮物、おからの煮物、さつまいもの煮物、酢蓮根、ほうれん草の胡麻和え、ぬか漬けなどがズラーッと並んでいる。

    そして炊飯器が並んでいて、白米、玄米、雑穀米が選べる。

     

    もしそんなお店があったら……。

    想像するだけで楽しくなってしまいます。

     

    日本ももっと自国の伝統食を大事にする国になっていってほしいです。

     

    5、食料品スーパーが少ない

    台湾の街を歩いて思ったこと。

    スーパーがほとんどないのです。

     

    最初「みんなどこで食料買ってるんだろう。外食が多いのかな」と思っていました。

    しかしあるとき、あるものを見つけてその謎が解けました。

     

    そう、街中に市場が開かれていたのです。

     

    しかも普通の平日の朝8時です。

     

    ものすごい数のお店です。

    おそらく採れたてなのでしょう。新鮮で元気な野菜が並んでいます。

     

    魚もあれば、肉もあります。

     

    おそらく台湾の人たちはこういった市場で食料を買って帰って料理をしているのでしょう。

    なんて豊かなんでしょうか

     

     

    スーパーと違い、市場で買い物をするとお店の人と会話をする機会が増えます

     

    「今日はこの野菜が安いよ」

    「この野菜が出る時期になったよ」

    「今日はこの魚がおすすめだよ」

    「これどうやって食べたら美味しいの?」

     

    そんな様々な会話を経て買い物をし、家で料理をして家族と食卓を囲む。

     

    利便性を追求した結果、生産者と消費者の間に大きく距離ができてしまった日本とは対照的な食との付き合い方です。

     

    こういったことは、栄養面以上に大事なことのように思うのです。

     

    いまの日本が抱える健康問題や心を病んでいる人が増えている問題は栄養状態を改善することも重要ですが

    それ以上にそもそも食との付き合い方を見直すことが必要なのではないでしょうか

     

    台湾にいて、なぜここの人たちよりも日本人のほうが寿命が長いのだろうと不思議に思うほどでした。

    (医療技術のおかげでしょうか)

     

    この人たちのほうが、よっぽど健康的な生活をしていると思います。

     

    近い国なのに、食に対する態度、付き合い方がこれほど違うとは大きな衝撃を受けました。

     

    まとめ

    管理栄養士の役目は、食で人々の暮らしを健康に豊かにすることですが、

    それには栄養のことを伝えているだけでは不十分だと思います。

     

    それ以上に食文化のこと、食とどう付き合ったらより幸せになれるのか。

    そんな食のおもしろさ、気付きを多くの人に与えていくことこそ、今の日本人に必要なことではないでしょうか。

     

    過去に日本は決断し、効率化を優先しその結果としてめざましい経済発展を経て物質的に豊かな国になりました。

     

    そのことを嘆いても何も始まらないし、それは過去の日本人が下した決断なので尊重したいと思います。

    「昔は良かった」と言ってもいまさら過去に戻すことは不可能です。

     

    そうではなく、ではいまの状況とその問題点を把握したうえで、“これから”をどうしていくのか

    そのことを考えていくことこそ重要です。

     

    そしてそのためには日本の状況だけを見るのではなく、他の国の食事情を見ることで見えてくるものがあります。

    僕も今回の台湾旅行で感じたこと、気付いたことをこれからの活動に活かしていきたいと思います。

  • 【保存版】管理栄養士が選ぶ!コンビニおでんで選びたい健康におすすめな具材5つ

    【保存版】管理栄養士が選ぶ!コンビニおでんで選びたい健康におすすめな具材5つ

    朝晩を中心にだいぶ気温が下がってきて、秋らしくなってきました。

    これからの時期美味しくなるのがアツアツのおでんですよね。

     

     

    家庭で作るおでんも美味しいものですが、手軽なのがコンビニで買えるおでんです。

    おでんはコンビニで買える食べ物の中でも栄養バランスが整いやすい食べ物

     

    ということで、今回はコンビニで買えるおでんの具材の中で

    健康的でおすすめな具材をご紹介したいと思います。

     

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    【保存版】管理栄養士が選ぶ!コンビニおでんで選びたい健康におすすめな具材5つ

    1、大根

    オススメポイント、まずは素材が丸々使われているということです。

     

    逆に練り物になると、どんな魚のすり身が使われているかが分からなかったり、

    添加物の入る余地も大きくなります。

     

    こういう具材丸ごとで、原材料に余計なものが入り込む心配がないというのは

    コンビニなどで食べ物を買うときの大きな安心材料になります。

     

    さて、栄養面ですが、大根の実自体には突出して特に多い栄養素というのはないのですが、

    食物繊維、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル、ビタミンCなど

    幅広い栄養素をまんべんなく含んでいます。

     

    生の場合は食物酵素も期待できますが、煮込んでいるので、どれほど機能が残っているかというところ

     

    これだけ味がしみて美味しく、かついろんな栄養素をとれることを考えると十分優秀な具材と言えるでしょう。

     

    2、昆布

    世界では海藻を食べる民族というのは非常に珍しいのですが、最近の日本人は海藻を食べる機会が少ないように思います。

    海藻にはいま日本人に不足している栄養素(食物繊維やマグネシウム)が多いので、ぜひ食べてほしい食材です。

     

    昆布も大根と同じで素材丸ごとという面と、

    栄養面では食物酵素、そしてカリウム、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルが豊富です。

     

    さらに、フコイダンという成分がさまざまな健康効果を発揮することが分かっており、

    それには「胃を健康に保つ」「免疫力を高める」「動脈硬化や糖尿病を予防する」などがあります。

     

    普段の昆布というと、おむすびの具材で佃煮が少し入ってる、ぐらいしかなかなかとれないので、

    これだけしっかり昆布を食べられるおでんでは、ぜひ選んであげましょう。

     

    3、焼き豆腐

    見るからに健康的な豆腐ですが、豆腐の原材料は大豆、ということで、たんぱく質が豊富です。

    他にも、マグネシウムやカルシウムなどのミネラル、さまざまな栄養素の代謝に必要なビタミンB群も含まれています。

     

    さらには「イソフラボン」「レシチン」「サポニン」といったような機能性を持った成分も含んでいるので、

    ダイエットにはもちろん、日々の健康づくり、体の調子を整えるうえでもぜひとも選びたい具材です。

     

    4、こんにゃく

    昔は「砂払い」と言われ、お腹の中を掃除してくれる効果で有名なこんにゃくですが、

    その理由は豊富に含まれる食物繊維です。

     

    こんにゃくに含まれる食物繊維はすべて不溶性

    便のかさを増やして排便を促し、腸の中のものをキレイに外に出してくれます。

     

    ただ、食物繊維は不溶性だけとれば良いというものではないので、

    水溶性食物繊維を含む野菜や果物、海藻などもバランス良くとりましょう

     

    他の栄養素でも、カルシウムや鉄分などのミネラルを豊富に含んでいます。

     

    5、じゃがいも

    じゃがいもというと、「糖質なのにとって大丈夫?」と思われそうですが、全然大丈夫です

     

    じゃがいもの糖質は砂糖などの精製された糖質と異なり、自然界にそのまま存在する複合的な糖質で、

    糖質以外にも栄養素を含んでいます

     

    じゃがいもをとることで食物繊維も一緒にとることができますし、

    意外かもしれませんが、じゃがいもにはビタミンCも豊富です。

     

    通常ビタミンCは熱に弱いという性質を持っているのですが、じゃがいもの場合は特別。

    ビタミンCがでんぷんに覆われているので、熱にさらされても壊れにくいという特徴があります。

     

    ビタミンCは免疫力に関わる栄養素

    これから風邪をひきやすい時期には意識してとりたい栄養素です。

     

    糖質も偏りすぎると良くありませんので、ダイエット中の方でおでんをおかずにごはんを食べるときは、

    もしじゃがいもを選んだらごはんは少し少なくしても良いと思います。

     

    まとめ

    ということで、今回はおでんの具材でぜひ選んでほしいものを5つ選出して解説しました。

    書いていて、おでんが食べたくなりました。

     

    手軽なコンビニのものも良いですが、時間のあるときに自分でおでんを作るのも楽しいですね。

  • あなたはいくつ知っていますか?”和食”にまつわるあれこれ100のこと

    あなたはいくつ知っていますか?”和食”にまつわるあれこれ100のこと

    2013年には世界無形文化遺産にも登録された和食は、世界中を見渡しても他に類を見ない固有の特徴がたくさんあります。

    今回はそんな和食に関するあらゆる事柄の中から100個のことを選び、一覧にしてみました。

    まだまだあなたも知らない意外な事実があるかも?

     

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    体に良いのは、”少し欧米化した和食”

    01. 「和食」という言葉は明治以降にできた

    02. 明治以前の日本料理には天ぷらを除いて油料理がほとんどなかった

    03. 明治時代の日本人はナイフとフォークに慣れておらず、口の中を切って血だらけになったと記録されている

    04. 昭和31年にアメリカから初めてスーパーマーケットが日本に入ってきた

    05. 日本に初めて上陸したファーストフードはKFCで、昭和45年に名古屋で一号店を開いた

    06. 昭和44年に大阪にマイショップという初めてのコンビニが誕生した

    07. 現在の日本人の摂取カロリー量は戦後直後よりも少ない

    08. 1975年頃の”少し欧米化した和食”がもっとも体に良いとされている

     

    昔はマグロは下魚とされていた

    09. ごぼうを食べるのは日本人だけ

    10. 日本が原産とされる野菜は、数えるほどしか確認されていない

    11.その中には「みょうが」「みつば」「わさび」「うど」「自然薯」などがある

    12. 千利休が作った「麩の焼き」という食べ物がお好み焼きの元祖と言われている

    13. ごまをつけて焼いた料理を「利休焼き」というのが、これが千利休がごま好きだったという言い伝えから来ている

    14. 節分の恵方巻きはもともとは大阪の遊郭で行われた下品な遊びが発祥。これをコンビニが広めた

    15. マグロのトロは昔は捨てられていたが、昭和に大学生が食べ始めてから価値が上がっていった

    16. 「大根役者」は大根を食べると食あたりをしない、「当たらない(人気が出ない)役者」という意

    17. 「土用の丑の日にうなぎを食べる」というのは平賀源内が考えたうなぎ屋の宣伝文句

    18. 関西で「肉まん」ではなく「豚まん」と言うのは、関西で”肉”というと牛肉を意味することから

    19. 「冷やし中華」「天津飯」「エビチリ」は、いずれも日本にしかない日本式中華料理

    20. 肉じゃがはカレーと同じ材料を使ってできることもあり、軍隊の食事に採用されていた

    21. 日本のカレー粉の消費量はインドに次いで世界第二位

     

    日本最古の料理書は鎌倉時代のもの

    22. 食事の前後に「いただきます」「ごちそうさまです」と言うのは日本だけ

    23. 塩には海塩と岩塩があるが、日本はすべて海塩で岩塩がとれるところはない

    24. 日本は単位面積当たりの農薬の使用量が中国に次いで世界で二番目に多い

    25. 日本の農産物の有機栽培のシェアは0.2%なのに対し、イタリアでは8.6%

    26. 日本では7世紀頃から箸の利用が始まったが、匙(さじ)の利用は浸透しなかった

    27. 16世紀に来日したイタリアの宣教師は日本人の食事について「慣れるまでに多くの努力と苦痛を経なければならぬ」と記している

    28. 日本料理が見た目にこだわるのは「神撰料理」という神様をもてなすために料理を美しく見せることに始まっている

    29. いまも受け継がれる日本料理の最高峰「懐石料理」は戦国時代にすでに成立していた

    30. 鎌倉時代に中国からすり鉢が伝わることにより、味噌汁が誕生した

    31. 現在に伝わる料理書で最古のものは、鎌倉後期(1300年以前)に成立したと考えられている「厨事類記」という本

     

    2002年に証明された”うま味”の存在

    32. 日露戦争時、日本陸軍では戦死者4万7千人に対し、ビタミンB1不足による死者が2万7800人も出た。

    33. 一方、海軍では軍医・高木兼寛の提言により食事を改善したことによりビタミンB1欠乏者がほとんど出なかった。

    34. 世界で初めてビタミンを発見したのは日本人の鈴木梅太郎。もしかしたら「ビタミン」ではなく「スズキ」になっていたかも?

    35. 世界で初めて「栄養学校」を作り、栄養士の養成を始めたのは日本人の佐伯矩。

    36. 第五番目の味「うま味」は日本人が発見したが、当初世界に認められなかった

    37. うま味のもととなる物質自体は海外ですでに発見されていたが、それがうま味を持つことを見つけたのは日本人

    38. うま味の存在が科学的に証明されたのは2002年

     

    昆布は自然に存在する最強のうま味食材

    39. 日本料理の最大の特徴は独自のうま味をもつ出汁の利用にある

    40. 一般家庭で出汁がとれるようになったのは昭和以降

    41. 日本の出汁をとる昆布の95%が北海道産

    42. 昆布に含まれるうま味成分(グルタミン酸)の含有量はずば抜けて多く、自然界にこれほどうま味成分を提供できる食材は他にない

    43. 実は日本よりも先にモルディブで14世紀に鰹節が作られていた

    44. 鰹節にカビをつけて発酵させた「本枯れ節」は世界一硬い食品と言われている

    45. 日本の昆布や鰹節を海外に持っていっても、水が違うため出汁の味や香りが変わってしまう

    46. 関西で「昆布出汁」関東で「鰹出汁」と言われるようになった一つの理由は水の違い

    47. うま味の出る温度は昆布が60℃、鰹節が85℃

     

    鮨はもともと発酵食品だったものを即席にしたもの

    48. 国産大豆を使った醤油は全体の2%しかない

    49. 関西で広く用いられている淡口醤油は、17世紀末に兵庫県で圓尾家が考案した

    50. 「味噌」という漢字は日本にしかなく、「にぎやかな味を持つもの」という意味である

    51. 日本で初めて味噌工場を作ったのは仙台藩の伊達政宗

    52. 石川県にはふぐの卵巣を二年以上ぬか漬けにすることによって無毒化した発酵食品がある

    53. なお、上記の無毒化の仕組みに関してはいまだ未解明な部分が多い

    54. 鮨はもともとは発酵食品だったものが江戸時代に入り、すぐに食べられる料理に発展した

    55. 刺身は切るだけの料理だが、切り方で美味しさが変わる。そこから「切れ味」という言葉が生まれた

     

    ごはんを噛んで吐き出し、放っておくと酒になる

    56. 弥生時代はごはんを口に含んで噛んで吐き出したものを発酵させて日本酒を作っていた

    57. 日本酒は世界一アルコール度数の高い醸造酒

    58. 昔は関西で作られる酒が最上とされ、”江戸に下ってこないものは良くないもの”ということから「下らないもの」という言葉が生まれた。

    59. みりんは江戸時代、関東では「本直し」、関西では「柳蔭(やなぎかげ)」と呼ばれ、冷酒で飲まれていた

    60. 日本酒を発酵させる過程でモーツアルトなどの音楽を酒に聞かせると美味しくなるとされている

    61. 日本酒用のお米として「王者」と呼ばれる山田錦は、8割が兵庫県で生産されている

    62. 酢は酒を発酵させたものである

    63. 現在、酒粕やおからはかなりの部分が産業廃棄物として捨てられている

     

    牛乳が大嫌いだった日本人

    64. 飛鳥・奈良時代には「蘇」「酪」「醍醐」というバターやチーズのようなものが食べられていたが、その後姿を消す

    65. 江戸時代の宣教師のクラッセは「(日本人は)牛乳を飲むは生き血を吸うがごとしとしてあえて用いず」と記録している

    66. 現在の日本では、牛乳を含まない給食は「完全給食」と呼ばない

    67. 日本の乳牛の9割が「つなぎ牛舎」という、牛を固定、つなぎ留めて飼育する方式がとられている

    68. 他の東アジア・東南アジアの稲作文化圏には豚肉を食す文化があるが、日本には見られない

    69. 675年に天武天皇が「肉食禁止令」を出し、これ以降明治維新まで日本食では一部の例外を除いて肉食が忌避されるようになる

    70. 明治に入り明治天皇が肉食再開宣言をすると、これに反対して市民が皇居に侵入しようとして四名が射殺された

    71. 福沢諭吉は積極的に肉食を推進した

    72. 昭和63年に初めてたんぱく質の供給量として肉が魚を上回った

     

    江戸の人は超グルメだった?!

    73. 江戸時代に初鰹を食べることが社会現象になって高騰。「女房を質に入れても食え」とまで言われた

    74. 18世紀の江戸時代にはすでに料理教室が存在した

    75. ミシュランガイドブックよりも100年以上前に江戸で料理屋を格付けするガイドブックが出版されていた

    76. 江戸時代もっとも人気を博した料理店が「八百善」で、現在も惣菜やおせちを販売している

    77. 江戸の町には男の独り者も多かったが「自分で料理をしなくても三度の食事に困らない」と記されるほど中食・外食が充実していた

    78. 江戸時代に豆腐料理レシピを100個載せた「豆腐百珍」がベストセラーになった

    79. その後「甘藷(いも)百珍」「海鰻(はも)百珍」「蒟蒻(こんにゃく)百珍」と百珍シリーズが続けて出版された

    80. 19世紀の江戸時代には大酒・大食い大会が大流行した。

     

    縄文人は現代人よりもベジタリアンだった

    81. 江戸時代には米を国家経済の基礎におくという世界にも類を見ない社会体制がとられていた

    82. 日本で初めてパンを見た人は種子島の領主の種子島時尭(1543年)

    83. 1860年に横浜で初の日本人によるパン屋が開店した

    84. 木村屋はパン生地の発酵に日本酒の酵母を用い、日本人好みのあんパンを完成させた

    85. 戦前まで沖縄ではほとんど米は食べられていなかった

    86. 農業を始める前の縄文人もかなりの糖質をとっていた

    87. 縄文人はカロリーのほぼ80%を植物食によって得ていた

    88. 京都府の京丹後市には”稲作発祥の地”との伝承が残る「月の輪田」という場所がある

    89. 日本での稲作の歴史は遅くとも2400年前に始まっていた

     

    日本の食事の中心にはいつも”お米”があった

    90. 「ごはん粒を残すと目が潰れる」という戒めは、稲が神様の目から生まれたことに由来している

    91. その神様の耳から粟、鼻から小豆、陰部から麦、尻から大豆が出現し、これらが「五穀」となった

    92. 「シャリ」とは、お米を尊い仏の骨に見立てた呼称である

    93. 花見は山から里に下りてきた山の神を迎え、豊穣を祈る行事だった

    94. 相撲はもともと農作物の収穫を占い、祈願する儀式だった

    95. 勤労感謝の日は本当は「新嘗祭」という天皇陛下御自らが新穀を神様に奉るもっとも重要な祭祀の日

    96. 明治時代に発行された「馬鹿の番付表」の大関に「米穀を食わずしてパンを好む日本の人」と書いてある

    97. 大正時代の日本人は一日にごはんを四合食べていた

    98. 日本人が腹いっぱい白いごはんを食べられるようになったのは1960年代以降(それまで雑穀や大根などを混ぜた飯が主流だった)

    99. 1965年にピークに達したお米の消費量は、現在半分以下に落ち込んでいる

    100. お米を中心に成立した和食の国、日本では現在お米を食べない健康法が流行っている

     

     

    今回は100個と数が多かったので、一つひとつについての情報は詳細な解説はあえて省きました。

    「え、どういうこと?」と興味を持った事柄に関しては、ぜひ自分で詳しく調べて確認してみてくださいね。

     

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  • こんな日はたんぱく質について語ろうか

    こんな日はたんぱく質について語ろうか

    こんにちは。

    管理栄養士の圓尾(まるお)です。

    初めての方は、こちらからどうぞ

     

    今日は雨です。台風が近づいています。こんな日はたんぱく質について語りましょう。そうしましょう。

     

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    こんな日はたんぱく質について語ろうか

    人間の身体は何でできている?

    さて、たんぱく質ですが、英語では”Protien“と言います。

    この語源は古代ギリシア語の“Proteios“から来ていて、その意味は「第一なるもの、主要なもの」です。

     

    なぜ語源から紹介したかというと、我々人間にとっていかにたんぱく質が重要かということを強調したかったからです。

    そのことを何千年も前の古代ギリシア人がすでに気づいていたことには本当に驚きます。

     

    さて、では人間にとってなぜたんぱく質が大事なのでしょうか。

     

    それは、たんぱく質は人間の体を構成している主要成分だからです。

     

    一度自分の体を見て触ってみてください。

    人間を作っているのは体と心ですが、心を除いたこの物体としての身体は何でできているでしょうか?

     

    構成成分としてもっとも多くを占めているのが水分です。これが約60%.

    赤ちゃんの頃が一番みずみずしく、高齢になると水分が減ってしわしわになっていきます。

     

    そして次に多いのがたんぱく質です。約20%.

    以下、脂肪、炭水化物、核酸、ミネラルと続きます。

     

    このようにたんぱく質は人間の体の主要成分において、水の次に多いものです(人によっては脂肪のほうが上回っている人もいるかもしれませんが…)。

    人間を脱水してカラカラにしたら半分以上はたんぱく質です。

     

    肉=たんぱく質という幻想

    このたんぱく質が体を作っています。

    皮膚も、肌も、髪の毛も爪も、内蔵や筋肉、骨もたんぱく質でできています。

     

    さらに目には見えない酵素やホルモンといった、ヒトが生きていく上で欠かせないものもたんぱく質が材料となっています。

     

    そして私たちはこのたんぱく質を食事という形で補給しています。

    一日にどれぐらいたんぱく質をとるべきか、というのは国の機関である厚生労働省によって決められています。

     

    それが、成人の男性は60g、女性が50g. これぐらいとっていればまあ不足しないよという量です。

     

    ただし、運動不足の場合と激しい運動をしている場合はたんぱく質の必要量が増えることが分かっています。

     

    運動をしなさすぎたり運動をしすぎると、体が必要とするたんぱく質量が増えます。

    運動不足の人は適度な運動を心がけて、アスリートは不足しないようにたんぱく質を摂取する必要がありそうです。

     

    さて、前述のたんぱく質、男性が60g、女性が50gということでしたが、これを食べ物でとるとすればどれぐらいの量なのでしょうか

     

    世間一般的なイメージとして「たんぱく質」といえばまず挙がってくる食材が「肉」ですよね。

    とにかく肉はたんぱく質の塊というイメージを持っている人も多いと思います。

     

    たとえば牛肉、だいたい一般的な炒めもの一食分の牛肉に含まれるたんぱく質の量は、6gほどです。

    牛肉チェーン店の並盛りの牛肉の量では、たんぱく質は8gほど。

     

    この時点で分かると思いますが、肉だけでたんぱく質を60gとろうと思ったらかなり大変です。

    牛丼7杯分の牛肉を食べてもまだ足りません。

     

    実際肉には水分が多いので、決してたんぱく質の塊ではありません

     

    牛肉よりもっとたんぱく質の塊感のある鶏肉のささみ。

    こちらになると一本で約15g. やっぱりスゴい、これはなかなかの量です。

     

    ちなみに他の食材も紹介しておくと、卵が一個当たり約7g、さばが一切れで16g、納豆がひとパックで約8g、木綿豆腐が1/2丁で約11gです。

     

    表にまとめてみましょう。

     

    食材 たんぱく質量(g)
    牛肉 60g 6
    鶏肉ささみ 一本 15
    一個 7
    さば 一切れ 16
    納豆 ひとパック 8
    木綿豆腐 1/2丁 11

     

    こうしてみると、決して肉=たんぱく質ではなく、他にもたんぱく質が豊富な食材がたくさんあることが分かります。

     

    一般的にはたんぱく質といえば「肉」「魚」「卵」「乳製品」「大豆製品」と言われますが、実はそれ以外の食材にもたんぱく質は含まれていて、

    たとえばお茶碗一杯のごはんには4gのたんぱく質が含まれていますし、しいたけ100gにも3gのたんぱく質が含まれています。

     

    たんぱく質の質が違うので、一概に量だけでは比較できない部分もありますが、少なくとも「たんぱく質=肉」ではないということをぜひ覚えておいてください。

    なにせ、肉を食べることはリスクをはらんでいます。詳しく知りたい方は下記記事をご参考に。

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    たんぱく質は本当に一日60g必要?

    さて、普通の栄養士であればここで

    はい、このようにたんぱく質は非常に重要なものなので、男性の方は一日60g、女性の方は50gとれるように食事を考えましょう〜

    と終わると思うのですが、僕は普通ではないのでこっから異説を唱えます。

     

    そもそも、たんぱく質ってホントに一日60gも必要なの?

     

    こんな話があります。

     

    インドネシアの東にパプアニューギニアという国があります。

    そこの住んでいる民族の食事はタロイモやヤムイモなどの芋類が中心で、一日に1キロ以上食べるそうです。

    食生活のほとんどが芋で、一日三食芋しか食べない日もあるほど。

     

    で、この食事でとれるたんぱく質量なのですが、おろどきの一日わずか15gです

    日本の基準で考えると、必要な量に全然達していません

     

    となると当然パプアニューギニアに人々はたんぱく質が足りないことによる栄養失調で病気になったりガリガリになっているのかと思いきや、そんなことはなく、

    むしろ日本人よりもがっしりした体格をしている人もいるのです。

     

    ではなぜパプアニューギニアの人たちはたんぱく質摂取量が極端に少ないにもかかわらず、健康を保てているのでしょうか。

     

    一つの説として考えられているのが、腸内細菌がたんぱく質の原料となるアミノ酸を作り出しているというものです。

     

    彼らの糞便中の窒素量(たんぱく質の量を示す指標として使われる)を測ると、食べた芋に含まれる窒素量の約二倍を示しました。

    入り口からは「1」しか入れていないのに、出口から「2」出てきたということです。

     

    これは、腸内細菌によって本来は老廃物として処理されるはずのアンモニアからたんぱく質の原料を作り出しているのではないかと考えられています。

    まあざっくり言うと、あんまりたんぱく質摂取量が少ないもんだから何とかしようということで、腸内細菌が頑張ってゴミとして捨てていたものをリサイクルできる仕組みを作った、という具合です。

     

    「なるほど、まあパプアニューギニアの人は特殊な食生活をしていたから体がそう適応したのだろう」と思った人、ちょっと待ってください

     

    これを日本人に当てはめて考えてみましょう。

    前の記事でも書きましたが、日本人は戦後高度経済成長に入るまでは、いまほど肉を食べていませんでした

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    それまでの食事というのはとにかくごはんを山盛り食べて少しのおかずです。

    日本人の体はお米と大豆でできていたのです。

     

    あながちパプアニューギニアの人を私たちとは違う、特別だと考えることもできないのです。

     

    おそらくその頃の日本人のたんぱく質摂取量を測定すると、いまで考えると栄養失調状態でしょう。

    しかし、腸内細菌が頑張って健康を保ってくれていたのだと思います。

     

    ただもちろん、その頃の食事がすべて健康的に100点満点かというとそうではありません。

    僕が言いたいのはたんぱく質60gを毎日欠かさずしっかりとることが別にいいとは思わないということです。

     

    少なくとも僕個人的にはたんぱく質の量なんて気にしてないですし、朝食も果物など簡単なものしかとらないので、おそらく一日60gもとっていないと思いますが、それでも全然健康ですし、むしろ前より筋肉量が増えています

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    たんぱく質はたしかに大事です。

    しかし、だからといってそれに固執するあまり質の良くない肉を意識してとるようなことは少なくともやめるべきだと思います。

     

    それよりも魚、大豆製品、そしてしっかりお米を食べる生活を心がけましょう。

     

    たんぱく質と上手に付き合おう

    ということで、今回はたんぱく質について書いてみました。

    こうして一つの栄養素について掘り下げていくと、他のいろんな事柄と関連してくるからおもしろいですね。

     

    本当はもっとたんぱく質について書きたいこともあるのですが、3000字を超えて皆さんもお疲れだと思うのでこのあたりで。

    また次回の記事をお楽しみに。

  • 秋は「新そば」が美味しい季節 そばの歴史と栄養について徹底解説します

    秋は「新そば」が美味しい季節 そばの歴史と栄養について徹底解説します

    こんにちは。

    管理栄養士の圓尾(まるお)です。

    初めての方は、こちらからどうぞ

     

    突然ですが、皆さんは、そばは好きですか?

     

     

    僕は大好きです。

     

    そばは麺類の中でも随一の栄養価を誇っていて健康に良く、さらにはその歴史や文化も大きな魅力です。

    しかもこれから秋が深まると新そばが出てくる時期なので、今から楽しみにしています。

     

    ということで今回は、そばの歴史と栄養について分かりやすくまとめてみたいと思います。

    ぜひ、最後までお付き合いください。

     

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    秋は「新そば」が美味しい季節 そばの歴史と栄養について徹底解説します

    昔はそばを麺としては食べていなかった

    日本人とそばの付き合いは非常に古く、いまだにいつどこから伝わってどんなふうに広がっていったのかが判明していません。

    しかし、縄文時代の遺跡からもそばの種子が発見されていることから、弥生時代以前の縄文時代にすでに食していたと見られています。

     

    ただ、と言っても縄文人が現代の我々のように丼にお箸で麺をズルズルやっていたわけではありません。

     

    実はいまのようにそばを麺にして食べるようになったのは意外に最近のことで、

    それまではそばの実を粒のまま煮炊きしたり、石臼で粉に挽いたものをこねてそばがきにしたり餅のようにして食べていました

     

    そばはいざという時の救いとなっていた

    そばは救荒作物、つまり飢饉を救う作物として重宝されてきました。

     

    それはそばが土地が痩せていても、気候が乾燥していても寒くても育つ丈夫な作物で、かつ50〜70日間という短い期間で収穫できるという特徴を持っているからです。

    そのため、他の穀物が収穫できなかったときの備えとして日本人を支えてきた作物です。

     

    織田信長の戦国時代にそばの麺が誕生

    さて、ではそんなそばがいつどこで麺類として食べられるようになったのかについてですが、これも実は正確なところは分かっていません。

     

    しかしながら、戦国時代に信州(いまの長野県)に最古の記録が残されていることから、

    おそらく長野県で戦国時代頃に生まれ、その後全国に伝わっていったのではないかと考えられています。

     

    ちなみに、中国ではすでに12世紀に麺として食べられていたそう。さすが当時の中国は進んでますね。

     

    もうひとつちなみに、うどんはすでに室町時代には麺として食べられていたようなので、麺としてはそばよりうどんのほうが数百年先輩です。

     

    その後は江戸の街を中心に大人気の食べ物となり、江戸時代の庶民の生活にとってそばは欠かせない存在となりました。

    落語の中にもそばが出てくる話がたくさんあります。それぐらい当時の江戸の人にとってそばは生活の一部でした。

     

    当初はこれまで主流だったそばの食べ方と区別するために「そば切り」と呼ばれていましたが、

    いつしかそば切りのほうが主流になり、ただ「そば」と言えば麺のそばを指すようになりました。

     

    ちなみに当時のそばは一杯十六文。いまでいう300円ぐらいなので、現代の立ち食いそばと変わらない感覚で気軽に楽しんでいたのでしょう。

    なんだかそう考えると、江戸の人を身近に感じますね。

     

    そばと他の麺の違い

    さて、そんなそばの栄養ですが、まさに麺類最強です。

    それぐらい麺類の中でも栄養が豊富。

     

    というのも、他の麺類(小麦)の場合、ほとんどが小麦を精製された状態で粉にして麺にしているため、どうしても栄養価が低くなります

    ※ ちなみに探すと全粒粉で作ったパスタやうどんも見つかりますが、外食などでは一般的ではありません。

     

    しかし、そばの場合は基本的に小麦でいうところの全粒粉と同じような、精製していない状態で粉にして麺にしているものが多いのです。

    ※ ただし、更科そばに代表されるような色が白くて味わいもスッキリしているものは、一番粉といって精製小麦に状態が近いため、栄養価は下がります。

     

    ただ、そばの場合はつなぎとして小麦粉を加えることが多いので、当然その分だけまた栄養価は下がってしまいます。

    特にチェーン店の中には小麦粉8割、そば粉2割という、”逆二八そば“なんていうのもあるというから要注意です。

     

    一番良いのはそば粉だけを使った”十割そば“や、挽きぐるみといって、そばの実を精製せずに(お米でいうと玄米ごと挽いて粉にした)粉にしたそば粉を使った”田舎そば“が栄養価が高いです。

    独特のそばらしい香り、素朴な味わいが楽しめるのも良い点です。

     

    それに対してスッキリした更科そばは喉越しを楽しむような食べ方がされています。

    これもまたこれで美味しいのですよね。

     

    そばの栄養

    そんなそばの栄養ですが、他の麺類のうどんやそうめん、ラーメン、パスタなどと比べてみてもやはり優れています。

     

    マグネシウム、鉄分などの不足しがちなミネラルの含有量も多いですし、食物繊維も豊富です。

    昔からこのことは知られていたようで、そばは「五臓の停滞物を除く」とされ、そこから旧年の穢れを取り払う年越しそばへとつながっていきます。

     

    さらには糖質を代謝するビタミンB1も多く、そばに含まれる糖質を分解する成分まで一緒にとることができます。

    ちなみに、ねぎに含まれるアリシンという成分は、このビタミンB1の働きを強める働きがあるため、薬味として一緒に食べるのは非常に理にかなった食べ方です。

     

    さらには別名ビタミンPとも呼ばれるルチンという成分が含まれています。

    このルチンには血管を丈夫にし、血流の改善や血圧を下げるなど、生活習慣病に関してさまざまな効果が分かっています。

     

    このように、そばには糖質やたんぱく質に加えていろいろな栄養素が豊富に含まれているのです。

     

    秋は新そばの季節

    そして一年に一度、秋そばとして出回るのが新そばです。

    この新そばはそばの中でも色、味、香りとどれをとっても最高とされています。まさに秋はそばの季節です。

     

    そばの収穫は北海道で九月中旬ごろにはじまり、徐々に南下、九州では十一月中旬ごろに行われるようです。

     

    これだけ深い歴史と文化があり、体にとっても優しく、手軽に食べられるそばをぜひこの秋に堪能してみてくださいね。