投稿者: カズキ

  • 【書評】「朝だけ断食で、9割の不調が消える!」鶴見隆史

    【書評】「朝だけ断食で、9割の不調が消える!」鶴見隆史

    「きちんと毎日朝ごはんを食べましょう」

    これは子供の頃から当たり前のように言われてきたことです。

    僕たちはそれを絶対的にいいもののように捉えてきました。

     

    そんな世の中の常識に異を唱えた一冊が、今回紹介するこちらの一冊

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    早速紹介しましょう。

     

    朝だけ断食で、9割の不調が消える!

    健康になりたければ朝ごはんを食べるのをやめなさい

    医師としての立場で責任を持って、「朝ご飯を食べるのをやめなさい」という提案をしたいと思っています。

    (本書 P.7より)

     

    この本の著者の鶴見氏は医師で、ファスティング(断食)やサプリメントを取り入れた医療を施すクリニックをされている方です。

     

     

    なぜ朝ご飯をやめたほうがいいのか。

    まず、朝は人間の生理的リズム上、「排泄」の時間だからです。

    朝起きると汗をかいていたり、トイレに行きたくなったりします。これは朝が排泄の時間だからこそ自然に起きることなのです。

     

    本書の中では「朝食べないとエネルギー切れになるのでは?」「便秘にならないの?」といった疑問にも答えています。

     

    ちなみに、管理栄養士である僕は基本的に朝ごはんはほとんどとりません。

    まったく何も口にしないというわけではありませんが、酵素ドリンクやプロテインなどの液体に少しの果物を食べるぐらい。

     

    以前はきちんと朝からごはん、味噌汁、焼き魚、漬け物など定食風の朝ご飯を食べていましたが、ファスティングをするうちに自然と食べなくなったのです。

    実際にやってみると、朝ご飯をやめてからの方が頭と体の調子がいいことを実感します。

    排便も、水分さえとっていればきちんと毎日起きるので、全然困っていません。

     

    ただ、個人的には朝ご飯をしっかり食べていた人がいきなりやめると逆に調子が悪くなることもあるかと思うので、朝ご飯やめてみようかなと思う人は少しずつ無理なく減らしていった方がいいように思います。

     

    食べれば食べるほど、酵素は消費されていく

    食べ過ぎによって消化に使われる酵素が多いほど、健康の度合いが下がるのは当然と言えます。

    (本書 P. 65より)

     

    酵素栄養学とは、アメリカ人のエドワード・ハウエル博士が1985年に提唱した考え方ですが、この中で酵素に対する新事実が明らかになりました。

    それによると、私たちが一生のうちで生産できる酵素の量には限りがあるということです。

     

    少し専門的な話になりますが、体内の潜在酵素には「消化酵素」と「代謝酵素」の2種類があり、消化酵素を浪費するとその分代謝酵素に回す分が少なくなってしまいます。

    つまり、食べ過ぎによって消化酵素を使い過ぎると、代謝酵素が足りなくなり、代謝の働きが低下してしまうわけです。

    これによってさまざまな健康や美容のトラブルが起きると考えられています。

     

    このあたりはファスティングにも共通する考え方で、僕がファスティングを何度も行った結果、朝ご飯を食べなくなったのは自然の流れなのかなと考えております。

     

    足し算ではなく、引き算で考える

    いつでも、どこでも食べ物が不自由なく手に入れられる現代の日本において、もっとも大切なことは、「食べ過ぎない」ということ。その一番簡単な方法が、”朝だけ断食”です。

    (本書 P. 189)

     

    「この食べ物は健康にいいから食べた方がいい」「1日30品目とりましょう」

    こういった考え方は、足し算の栄養学です。

    しかし、その結果食べ過ぎにつながることがあります。

     

    また、それ以上に見落としてはならないのは、日常的に入ってくる有害物質です。

    食品添加物、残留農薬、有害ミネラル、トランス脂肪酸、環境ホルモン。

     

    もちろん、ハッキリと有害と言い切れないものもありますが、健康を害する恐れのあるものはなるべく遠ざけたいもの。

    自然なもの、伝統的製法で作られた食べ物は大量生産されたものよりは手に入れるのにお金がかかるかもしれませんが、朝ご飯をなしにすればその分食費が浮きます。

    その浮いた分で本物の食材を買い求めることもできます。

     

    まとめ

    鶴見先生は酵素栄養学について詳しく、僕も鶴見先生の本で酵素についていろいろと勉強させてもらいました。

    その中でこの本は専門知識がない方でもわかりやすく、かつ実践的な内容になっています。

    「一日三食食べる」という常識に対して捉え方が広がる一冊です。

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  • 新イベント「東京ごはん部」キックオフします!

    新イベント「東京ごはん部」キックオフします!

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    こんにちは。管理栄養士の圓尾です。

     

    来月から、新しいイベントをオープンさせることになりました!

    その名も「東京ごはん部」!

     

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    フリーランス管理栄養士としてメディア・出版等でも活躍されている北嶋佳奈さん(ブログはこちらから)とのコラボイベントです。

    佳奈さんとは4年前に僕がニートの頃(笑)、佳奈さんが大阪で開催された料理教室に参加したのが出逢いでした。

     

    そこから4年の時を経て、今年の7月に僕が主催するイベントで再開。

    後日、お茶をしていろいろと話してたら「何か一緒にやりたいね」という話になり、二人でイベントを開催する運びとなりました!

     

     

    イメージはオトナの部活で、

    食に興味のある人が集まって、一緒に料理を作ったり(料理部員)、一緒にごはんを食べたり(食べる部員)して共通点のある人同士でつながりを作っていくような場にしたいと思っています。

     

    せっかく管理栄養士が二人で主催をしているので(一応僕が部長で佳奈さんが副部長)、メニューは佳奈さんが出版された「遅夜ごはん」にもとづいた、夜遅くに帰ってきてもサッと作れて美味しくヘルシーなオリジナルレシピを使い、僕が栄養面の解説をするプチセミナーもついてきます。

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    第一回目は10月18日(日)に開催します!

    今回は初めてということで、トライアル。

    部活でいうと仮入部的な感じで、皆さん初めて参加される方ばかりなので、気軽に参加していただけると思います。

     

    詳細はイベントページを作成しておりますので、詳細ご覧いただき、興味ある方はぜひ遊びに来てください!

    ●イベントページはこちらから

     

    いつもブログをお読みいただいている方も、今日初めてブログを訪れてくださった方も、実際にお会いできることを楽しみにしております〜!

     

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    ※ その他の開催セミナー・イベント一覧はこちらをご覧ください

  • 読書の秋到来!管理栄養士が選ぶ「今、読みたい食の本」5選

    読書の秋到来!管理栄養士が選ぶ「今、読みたい食の本」5選

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    こんにちは。管理栄養士の圓尾です。

    エアコンを使わずとも、暑くも寒くもなく過ごしやすい秋は、本を読むにはもってこいの季節です。

    というわけで、今回は僕が今年読んだ本の中から「この秋に読みたい、あなたの食育レベルをグンとアップさせる」本を5冊選んでご紹介したいと思います。

    この5冊は順位をつけられないぐらいどれも素晴らしい本なので、興味のあるものが見つかれば、ぜひ手にとってみてください。

     

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    管理栄養士が選ぶ「この秋に読みたい食の本」5選

    1. 「何を食べたらいいの?」安部司

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    元々は食品添加物の商社で凄腕の営業マンをされていた安部さん。

    「食品の裏側」という本で食品添加物の裏側を暴き、ベストセラーになりました。

    この本はその本を読んだ読者から寄せられた「じゃあ一体何を選んで食べたらいいのですか?」という疑問に答えたアンサーブックです。

     

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    【書評】「何を食べたらいいの?」

     

    安部さんの本を読んで感銘を受けたのは、ただ単に食品添加物を批判するだけでなく、これだけ広く食品添加物が利用されている背景には、我々消費者の考え方が反映されていると指摘されているところです。

    読んでいると、添加物の問題から広がって「食べる」ということへの態度について深く考えさせられる一冊です。

     

    2. 「不自然な食べものはいらない」内海聡・野口勲・岡本よりたか

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    現代人が口にしている食べものがいかに”不自然なもの”であるかは、加工の段階よりもさかのぼり、生産現場の実情を知ることでさらに理解が深まります。

    この本は医師と農家の3人が対談形式で進んでいきます。

    非常に読みやすいながらも、それぞれ異なる専門分野で豊富な経験のある3人が一堂に会して繰り広げられる会話の中には、今まで知らなかった衝撃の事実が赤裸々に述べられています。

     

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    【書評】「不自然な食べ物はいらない」

     

    技術の進歩、利潤・利便性の追求によってどんどん不自然にある食べ物。

    これから先、私たちの体はそれについていくことができるのでしょうか。

     

    3. 「モンサント」マリー=モニク・ロバン

    [amazonjs asin=”4861823927″ locale=”JP” title=”モンサント――世界の農業を支配する遺伝子組み換え企業”]

    モンサントとは、アメリカの企業の名前で、農薬の製造、遺伝子組み換え作物の種子を販売している会社です。

    この本はそのモンサントを追ったドキュメンタリーで、かなり読み応えがあり、関心が高い上級者向けの一冊と言えます。

     

    すべての事実が事細かに書かれており、これを知ることでモンサント一社だけでなく、世の中で起きているいろいろな負の側面にも考えが及びます。

    いきなり書籍はとっつきづらいという方は、この著者が作成した映画がありますので、こちらからご覧頂いたほうがいいかもしれません。

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    「こんなことが本当にこの世界で起きているの?」

    食の安全性について考える大きなきっかけとなることでしょう。

     

    4. 「大便通 知っているようで知らない大腸・便・腸内細菌」辨野義己

    [amazonjs asin=”4344982916″ locale=”JP” title=”大便通 知っているようで知らない大腸・便・腸内細菌 (幻冬舎新書)”]

    今回の5冊の中では色が違う一冊。

    いろいろと健康や栄養の本を読んでいると、スタンダードな知識は増えるので、それほど新しい発見ってなかったりするのですが、この本は改めて腸の力、可能性を再認識できて印象的でした。

     

    世界中の人々の大便を採取し、研究を重ねた、まさに”大便通”という辨野先生。

    その豊富な研究経験をもとに語られる腸の話はおもしろくて一気に読んでしまいました。

     

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    本書の書評

     

    これを読めば、あなたも誰かに腸について話したくなること請け合いです。

     

     

    5. 「だから、僕は農家をスターにする」高橋博之

    [amazonjs asin=”4484152126″ locale=”JP” title=”だから、ぼくは農家をスターにする 「食べる通信」の挑戦”]

    高橋さんは元々は地元の岩手で政治家をされていましたが、衰退していく一次産業に問題意識をもち、起業。

    食材を付録にした情報誌「東北食べる通信」を創刊されます。

    地方と東京をつなぐ。

    生産者と消費者をつなぐ。

    そこから日本の食が変わっていく。

    そんな素晴らしい活動をされている方です。

     

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    本書の書評

     

    この本は高橋さんの想い、起業してからの苦労などが熱く語られています。

    食の力は栄養だけではない。

    食育で大事なのは生産現場のことを伝えることだと強く感じさせられた一冊です。

     

    まとめ

    今回ご紹介した本の中に、気になる本が一冊でもありましたでしょうか。

    本も人との出逢いと同じで、一冊の本を読んだことがきっかけでどんどん自分の視野や世界が広がっていくことがあります。

    この秋、皆さんにも素敵な本との出逢いがありますように。

     

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    ※ 200冊以上の本から管理栄養士が選んだ!あなたの健康スキルを格段にアップさせる厳選7冊

    ※ 書評 「1年で20キロやせた私が見つけた 月1断食ダイエット」 尾山奈央

    ※ 書評「食べない人たち」 秋山佳胤、森美智代、山田鷹夫 共著

  • 和食が健康的な理由 「まごわやさしい」食事とは?

    和食が健康的な理由 「まごわやさしい」食事とは?

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    こんにちは。管理栄養士の圓尾です。

     

    食生活を健康的に改善したい!と思った時に、どうすればいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。

    「カロリー計算をするべき?」「●●が体にいいって聞いたからたくさん食べるべき?」「炭水化物は摂らない方がいいの?」

     

    そんな方に朗報です。

    計算、制限一切なしの健康食事法があります。

    それが、「まごわやさしい食事」。

    どういう食事法なのか、解説していきましょう。

     

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    まごわやさしい食事って?

    食材の頭文字を取っている

    「まごわやさしい食事」とは、杏林予防医学研究所所長の山田豊文先生が考案した、健康に良い食材の頭文字をとってワンフレーズにしたもの。

    どんな食材なのかをご紹介しましょう。

    • ま ⇒ 豆(大豆加工品)
    • ご ⇒ ゴマ(ナッツ類)
    • わ ⇒ わかめ(海藻類)
    • や ⇒ 野菜
    • さ ⇒ 魚(主に小魚や青魚と魚介類)
    • し ⇒ しいたけ(きのこ類)
    • い ⇒ いも(いも類)

    これらの食材を見て何か気づかれたでしょうか。

    そう、これらの食材はいわゆる和食(日本型食生活)に使われている食材、つまり私たち日本人が古くから親しんできた食材たちなのです。

    和食が無形文化遺産に登録された理由の一つが「健康的な食生活を支える栄養バランス」でしたが、その秘訣はこれらの食材なのです。

     

    それぞれの食材に違った栄養素が含まれている

    「まごわやさしい」は、それぞれに含まれている栄養素が違っており、これらを食事の中で組み合わせることで自然と栄養バランスができるようになっている優れものです。

    改めてそれぞれの食材の特徴を見てみましょう。

     

    ま・・・豆、大豆製品

    大豆は「畑の肉」と言われるように、良質なたんぱく源です。

    機能性成分「イソフラボン」は女性ホルモンに似たような働きをしてくれ、美容にも効果的。

    さらにはレシチンやサポニンのように生活習慣病を予防する成分も含まれているスーパーフードです。

     

    ご・・・ごま、ナッツ類

    ごまには「セサミン」という活性酸素を打ち消す抗酸化成分(ファイトケミカル)が入っています。

    常に常備しておき、料理の仕上げにふりかけたり、天然塩と混ぜてごま塩にし、ごはんにふりかけてもGood.

    ナッツ類はミネラルと食物繊維が含まれ、体の調子を整えてくれます。

    くるみはオメガ3脂肪酸であるαリノレン酸をナッツ類で一番多く含み、脳の働きアップに貢献してくれます。

     

    わ・・・わかめ、海藻類

    わかめ、こんぶ、ひじき、のりなど。

    海藻は、海の豊かなミネラルを吸収して育っています。

    ミネラルは体を形作る材料になったり、体のさまざまな働きをサポートしてくれます。

    水溶性食物繊維も豊富で、食後の血糖値上昇を抑えたり、余分なコレステロールを体外に出す働きも。

     

    や・・・野菜

    野菜は言わずと知れたビタミンの宝庫です。

    特に緑黄色野菜と呼ばれる野菜には皮膚や粘膜を正常に保ち、抗酸化作用もあるビタミンAが豊富。

    季節のものを中心に、いろんな色の野菜を選んで偏りなく食べるようにしましょう。

     

    さ・・・魚(主に小魚、青魚)

    魚はたんぱく質に加え、不足しがちな良質の油を多く摂ることができます。

    オメガ3に分類される脂質であるEPAやDHAは、血液をサラサラにし、特にDHAは脳の働きを良くすることでも知られています。

    じゃこを常備しておけば、さっと和え物に散らしたり、ごはんのお供にも最適です。

     

    し・・・しいたけ(きのこ類)

    しいたけ、まいたけ、えのき、しめじなどのきのこ類はどれも低カロリーなので食べ過ぎる心配がありません。

    カルシウムの吸収を助け、骨への定着を助けるビタミンDや、便通を良くする食物繊維も多く含んでいます。

     

    い・・・いも(いも類)

    じゃがいも、さつまいも、里芋、長芋など。

    いもには皮膚や血管を若々しく保ったり、免疫力を維持する働きのあるビタミンCが多く含まれています。

    食物繊維も豊富で便秘の予防にも一役買ってくれます。

    糖質を多く含むので、おかずにいもを使った時はごはんを食べ過ぎて糖質過多にならないようにしましょう。

     

    まとめ

    このように、「まごわやさしい」食材をまんべんなく食事の中に登場させることにより、自然と体に良い食事に早変わりします。

    特に「ご(ごま、ナッツ類)」「わ(海藻)」「さ(魚)」あたりは食べる頻度が少なくなりがちなので意識しましょう。

     

    そして、「まごわやさしい」を手軽に補えるのが実は”味噌汁”です!

    味噌が大豆の加工品なので「ま」はOK、後は具材に海藻や野菜などを入れれば一気に食材の幅が広がります。

     

    和食とも相性の良い「まごわやさしい」。

    ぜひ、取り入れてみてくださいね。

     

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  • 食育で一番大切にしたいこと、伝えるべきこととは?

    食育で一番大切にしたいこと、伝えるべきこととは?

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    こんにちは。管理栄養士の圓尾です。

     

    「食育」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

    その言葉通り、「食べることに関する教育」で、日本には食育に関する法律(食育基本法)なるものまであります。

     

    食育基本法には次のようにあります。

    子どもたちが豊かな人間性をはぐくみ、生きる力を身に付けていくためには、何よりも「食」が重要である。

     

    子どもたちが健やかに育ち、勉強をしたり、豊かな心を養ったり、スポーツを楽しむ上では食は何よりも重要な役割を担っています。

    食育なくして教育なし。そう法律で言い切ったのが食育基本法なのです。

     

    とは言え、現在の教育現場では食育に割ける時間は限られているところがほとんど。

    今回はこの食育の中でも、特に重きを置いて伝えていかないといけないではないかと考えるものをお話します。

     

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    幅広い食育の中で特に大事にすべきものとは?

    食育にもいろいろある

    一言に「食育」といってもさまざまなものがあげられます。

     

    たとえば「食べものに含まれる栄養素について」や、「朝ごはんを食べることの重要性」、「よく噛んで食事をとること」など、多岐にわたります。

    その中で僕が一番大事にすべきでないかと考えているのがズバリ「食べものの生産について」です。

     

    普段の食事で使われている野菜や魚などの食材から、味付けに使われる調味料まで。

    これらがどんな人によってどんなふうに作られているのかを知ることこそ、もっとも大事にするべきことではないかと考えています。

    次に、生産について学ぶことで起きる3つの効果をあげてみます。

     

    1. 食べ物に対する興味が深まる

    食の大切さの理解を深める上で、食べ物に対して興味を持つことは非常に重要です。

    美味しい/不味いだけで食べものを選んでいると、誰しも砂糖、脂肪を求めるように人間はできています。

    嗜好を満たすための食べものが溢れた現代で健康な体づくりを目指すには、栄養バランスが整った食事をとることが必要ですが、それには学習が欠かせません。

     

    食べ物に興味をもつ入り口として、一番効果が大きいのが、食べ物がどのように作られているのかを知ることです。

    野菜を栽培する農家さん、魚を獲る漁師さん、醤油を作る職人さん。

    その人たち、その現場を知ることで、目の前のモノとして食べ物が一転、命をいただいているという認識に変わります。

    その認識が変わることにより、食べるという行為に対しての重みが変わってくるのです。

     

    2. 値段への理解が深まる

    健康になる上ではどういう食べものを選択するのかが大事になってきます。

    体のことを考えたら、やはりなるべく自然なものを選ぶ方が良い選択です。

     

    しかし、大量生産、効率化が進んだ現代では、自然なものほど値が張ります。

    この時、値段だけで商品を選ぶ価値観を持っていると、どうしても大量生産された安いものに手が伸びてしまいます。

     

    生産の現場を知ることで値段の価値を知ることができます。

    化学的な農薬や肥料を使わずに野菜を作ることがどれほど大変か。

    手作業で昔ながらの製法で醤油を作ることが、どれだけてまひまがかかることなのか。

    さらには、それを作っている人たちの想いが加わります。

    そういったことを知ることで、次に自然的な製法で作られた製品を見た時の捉え方が変わります。

     

    3. 本物の美味しさがわかるようになる

    自然のものは美味しい。

    その美味しさも学習によって知ることが可能になります。

    てまひまがかけられて丁寧に作られたものは、本当の意味で美味しいのです。

     

    この本当の美味しさを知ると、食の好みが変わります。

    体に悪いとわかっていてもついつい食べてしまっていたものが、自然と欲しいと思わなくなります。

    我慢などしなくとも、体が自然と正しいものを選ぶようになり、余計なものを欲しいと考えなくなるのです。

    これこそ、本当の食育と言えるでしょう。

     

    まとめ

    現代社会では過去の人類史にないぐらい、生産と消費の現場が隔絶されてしまっています。

    それによって消費者は、食べものをただのモノとしてしか認識できなくなっています。

     

    食べものは、食品成分表に載っているの栄養素やカロリーで見ると、一本のにんじんはどこでどんなふうに作られようと、同じ一本のにんじんに過ぎませんが、生産者や農法が変われば決して同じにんじんになるはずがありません。

    そういった一番本質的なことを教えて伝えていくことこそ、食育で真っ先に押さえておかないとならないことなのではないかと思います。

     

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  • 書評『大便通 知っているようで知らない大腸・便・腸内細菌』 辨野義己

    書評『大便通 知っているようで知らない大腸・便・腸内細菌』 辨野義己

    誰かから届く手紙のことを”便り”と表現しますが、体から排泄される”大便”はまさに体の調子を知らせる便りと言えます。

    大便というと「汚い」「臭い」などマイナスのイメージが強く、忌避されがちなテーマですが、腸の中の様子を知る上で大きな手がかりとなります。そして腸内環境が健康に多大な影響を与えていることが次々とわかってきています。

     

    今回紹介する本の筆者は、そんな腸内環境研究の専門家である辨野(べんの)先生で、世界中からいろんな人の便を集め、長年研究に取り組んでこられました。その数なんと6000人!

    栄養や健康の分野の人はもちろん、一般の方でも非常に読みやすく、楽しみながら読める内容になっています。

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    読めば腸内環境に対しての理解が一気に深まり、大便に対しての印象がガラッと変わること請け合いですが、今回はこの本を読んで僕が特に印象に残ったところを自分の考えも交えて紹介していきたいと思います。

     

    腸内環境があなたの人生を決める

    改めて感じた糖質制限の危険性

    乳酸菌やビフィズス菌は乳糖やブドウ糖を栄養とするのに対して、ウェルシュ菌をはじめとする悪玉菌は主にタンパク質を原料にして有害な物質を作り出します。

    (本書 第1章より)

    腸内に棲んでいる腸内細菌には人間にとって好ましい働きをする善玉菌と悪玉菌がいますが、それぞれエサとしている栄養素が異なっていて、悪玉菌はたんぱく質をエサにしています。

    そして肉を多く食べる人は腸内に悪玉菌が多いということがわかっています。

    肉をたくさん食べる人では腸に多い悪玉菌がたくさんの毒素を生み出し、それが腸から吸収され、ガンなどの病気にもつながるということが言われています。

    それだけでなく、肌にも悪影響を及ぼし、美容面にもマイナスの効果があります。

     

    最近は糖質制限食が流行っていますが、糖質を制限すると、制限した分を何かで補うわけなので、肉の摂取量が増える人もいるはず。

    糖質制限を全面否定するわけではありませんが、糖質制限もそれによって食生活がどう変化するのか、そしてそれに伴うリスクを考慮しないと危険です。

     

    最近増えている子どものアトピーは母親の腸内環境が原因?

    母親から悪玉菌を受け継ぐ赤ん坊も少なくありません。これは、アトピー性皮膚炎の引き金になる可能性が大きいといえるでしょう。

    (本書 第2章)

     

    昔に比べてグンと増えたと言われているアトピーなどのアレルギー体質の子どもたち。

     

    これまでいろいろな化学物質の影響については知っていましたが、この本を読んで母親の腸内環境も大きく影響しているかもしれないという考えを得ました。

    子どもを生む母親の腸内環境が悪いとそれが子どものアレルギーの原因になってしまうというのは衝撃です。

     

    特に、日本人女性は2人に1人が便秘に悩まされているというデータもあり、腸内環境が良くない女性が非常に多いのです。

     

    便秘の原因の一つに食物繊維の不足があります。

    食物繊維というと野菜や果物を思い浮かべる人も多いと思いますが、意外と見落としているのが穀類、つまりお米からの食物繊維。

    日本人のお米消費量は激減しているので、もっとお米(それも玄米や雑穀も含めた)を食べるようにすると便秘も減っていくと思います。

    (参考: ただ摂ればいいというものでもない?食物繊維はバランスが重要だった)

     

    日本の長寿は伝統的な発酵食品のおかげだった

    日本の伝統的な食材を日常的に食べていれば、それなりに腸内で善玉菌を増やすことができます。欧米風に偏りすぎた食生活を見直す意味でも、これらの発酵食品をもっと取り入れるべきでしょう。

    (本書 第5章)

     

    漬け物、納豆、味噌、醤油など日本人は古来より”発酵”という技術を駆使して豊かな食生活を営んできました。

    これらに含まれる乳酸菌は腸の善玉菌を増やすという働きがあり、健康につながっていることは後からわかりました。

    湿気が多い気候を活かした発酵の技術が結果的に日本人の健康長寿に貢献していたとは、先人の知恵にはただただ感服するばかりです。

     

    乳酸菌といえばヨーグルトのイメージが先行しがちですが、日本人はもともと日々の生活の中で豊かな乳酸菌を摂取する食生活をしてきていたのです。

    欧米化されすぎた食事を見直し、日本の伝統的な食文化を意識するだけで、自然と腸内環境も良くなっていきます。

    (参考: 歴史を知れば理由が見えてくる!日本人はなぜパンを食べるようになったのか)

     

    まとめ

    これまで何冊か腸に関する本を読みましたが、その中でもこの本はカバーしている範囲が広く、研究と経験にもとづいた話は説得力があり、とても勉強になりました。

    これからますます腸内環境の重要性にスポットライトが当たる時代になっていくと思いますが、なぜそんなに腸内環境が騒がれるのかがよく理解できる一冊です。

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