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  • まだ糖質制限で消耗してるの?

    まだ糖質制限で消耗してるの?

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    こんにちは。

    フリーランス管理栄養士あらため、栄養奉行、圓尾(まるお)です。

    (はじめての方はこちらからどうぞ)

     

    定食屋さんに行った時に、

    「すいません、ごはん少なめで」と注文している人をよく見かけます。

     

    高齢の方ならまだしも、若い人が「ごはん少なめで」って、そりゃあないでしょうと思ったりするのですが、

     

    中には、最初からごはんをわざと少なく盛って提供するお店にも出くわします。

     

    「残されるぐらいならもったいないから最初から少なくしておこう」という算段なのでしょうが、

    そういうお店に限っておかわりは追加で代金がかかったりするので、何ともやるせません。

     

    今回は、日本人の糖質摂取の変化について見ていきたいと思います。

     

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    まだ糖質制限で消耗してるの?

     

    PFC比率の変遷

    人間は「たんぱく質」「脂質」そして「炭水化物(いわゆる糖質)」の三つの栄養素からエネルギーを得ています。

     

    そして、

    全エネルギー摂取量に対して、この三つの栄養素由来のエネルギーが占める割合を示したものがPFC比率です。

     

    ちなみに、PFCというのは、それぞれの栄養素(たんぱく質:Protien、脂質:Fat、炭水化物:Carbohydrate)の頭文字をとっています。

     

     

    1946年、終戦直後の日本人のPFC比率は、

    P: 12.4%、F: 7.0%、C: 80.6%

    でした。

     

    つまり、八割のカロリーを炭水化物からとっていたのです。

     

     

    これが経済復興に伴い、食糧事情が豊かになり、

    さらに食の欧米化で肉、乳製品、油の摂取量が急増。

     

    その結果、1975年には、PFC比率は、順に14.6% : 22.3% : 63.1%となり、

    糖質の摂取割合が減少し、脂質の摂取割合は増加します。

     

    その後、PFC比率はほぼ変わらずに推移し続け、

    2005年時点では、順に14.7%、24.9%、60.4%となっています。

     

     

    一方、摂取カロリーは

    PFC比率は、エネルギーの割合なので、実際の摂取エネルギー量も見てみましょう。

     

    エネルギー摂取量は、1946年で1903kcal/日でした。

     

    その後、1975年には2226kcalまで増えますが、

    2005年には1904kcalと、なんと戦後直後の水準にまで下がっています。

     

     

    次に、ここから糖質の摂取量を割り出していきましょう。

     

    炭水化物(糖質)は1g当たり4kcalなので、

    ここから計算すると、糖質摂取量はそれぞれ、

     

    • 1946年 ⇒ 383.5g
    • 1975年 ⇒ 351.2g
    • 2005年 ⇒ 287.5g

     

    となります。

     

    つまり、戦後日本人の糖質摂取量はめきめきと下がり続けているのです。

     

     

    それに合わせてお米の消費量も激減

    また、お米の消費量も下がっています。

     

    一人当たりの年間米消費量は、1962年に118.3kgだったのが、継続的に下がり続け、

    2013年には約半分の56.9kgと、約半分にまで減ってしまいました。

     

     

    摂取する糖質の中身が変わった

    戦後、日本人の糖質摂取量は一貫して減少してきました。

     

    一方、その糖質の中身は大きく変化しました。

     

    お米の摂取量は減りましたが、

    同じ炭水化物のパンやパスタの消費量が増えました。

     

    他には、お菓子や菓子パンなど、ヨーグルトなどの甘い食べものに含まれる砂糖、

    清涼飲料水に含まれる糖質なども増えました。

     

     

    さらに、24時間空いているファーストフード店やコンビニエンスストアの出現で、

    遅い時間に食事をとることもできるようになりました。

     

    このように、摂取する糖質の中身が変わったことと、

    食事や間食をとる環境が変わったことを認識する必要があります。

     

     

    減らすべき糖質と、減らすべきでない糖質

    よく言われている糖質制限は、お米などの糖質と砂糖などの精製された糖質を同じものとして一律に制限します。

     

    これが大きな間違いで、減らすべきは余計な糖質であり、主食であるお米に関してはむしろもっと食べるべきです。

     

     

    お米をしっかり食べることで得られる利点がたくさんあります。

    むしろ、主食であるお米まで制限してしまうと、栄養バランスが崩れたり、さまざまな弊害が現れます。

     

    食べ方を間違わなければ、ごはんをしっかり食べても肥満になることはありません。

    不自然な食生活を送る前に、正しい知識、事実を身につけたいものです。

    (参考: 日本ローカーボ食研究会)

     

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    お米のココがすごい!ごはんかパンで迷った時に覚えておきたいこと5つ

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    日本人にとっての主食はずっとお米でしたが

    いまはパンやパスタなどがごはんの代わりの選択肢としてあります。

     

    皆さんは一日三食のうち、どのくらいお米を食べていますか?

     

    農林水産省の統計によると、日本人一人当たりのお米の消費量は、

    昭和37年の118.3kgから平成16年には61.0kgと、半分にまで激減しています。

     

     

    これは食の欧米化でパン食などが増えたことと

    食事の時におかずを多く食べ、ごはんの食べる量が少なくなったことが考えられます。

     

    ごはんを食べるか、パンを食べるかはもちろん個人の自由ですが

    ごはんを食べることにより、パンでは得られない利点を得ることができます。

     

    今回はごはんを食べることのメリットを5つご紹介したいと思います。

     

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    ごはんを食べる?それともパンを食べる?

    一、ごはんを選ぶと、おかずが変わる

    主食にごはんを選ぶかパンを選ぶかで、まずおかずが変わってきます。

     

    たとえば、ごはんには焼き魚や納豆、味噌汁にお浸しや煮物、漬物、お茶などがよく合いますよね。

     

    一方、パンだとムニエルやハムエッグ、ソテーやサラダ、牛乳などはよくある献立です。

     

    これを比べた時に、パンを選んだほうが圧倒的におかずの方が脂質が多くなります。

    一方、ごはんを選ぶと魚、大豆製品、発酵食品、海藻などの食品をとる機会が増えます。

    これらは今の日本人が不足しているミネラルや食物繊維を豊富に含む食材です。

     

    このように、主食をごはんにした方が

    現代人が摂りすぎている栄養素を控えることができるのと同時に、不足しがちな栄養素を補うことにつながります。

     

    二、ごはんは腹持ちが良い

    ごはんとパンの大きな違いは

    ごはんが粒そのままを食べる粒食なのに対して、パンは粉にひいてから食べる粉食だということです。

     

    そうなると、当然粉になっている方が早く消化されます。

    つまり、お腹がすくのも早くなるのです。

     

    一方、お米は粒食のため、ゆっくりと消化吸収されるので腹持ちが良いです。

    主食をごはんにすることで余計な間食を防ぐことができます。

     

    三、ごはんは無添加食品

    当たり前のようで意外と盲点なのが

    ごはんは食品添加物を使っていない、無添加食品だということ。

     

    当然、お店で購入したお米は純粋なお米そのままですし、

    炊飯する時も、加えるのは水だけです。

     

    一方、食パンはマーガリンや砂糖、塩などが使われています。

     

    それだけでなく

    イーストフード、乳化剤、酢酸Na、甘味料、香料などのたくさんの種類の添加物まで入っています。

     

    ごく一部にはそういった余計なものを加えていないパンもありますが、

    一般的なスーパーで手に入れるのは難しいのが現状です。

     

    四、ごはんは経済的

    ごはんはお財布にも優しいです。

    ざっくりと計算してみましょう。

     

    大手通販サイトAmazonで売れ筋のお米と食パンを調べて、それぞれ

    お米:5kgで1500円

    食パン:六枚切りで260円

    と、平均的な価格を取ってみます。

     

    次に、100kcal当たりの価格を割り出していきます。

     

    まずお米ですが、100g当たりのカロリーは358kcal。

    これを100kcal当たりに直すと、約8.3円になります。

     

    次に食パンは

    六枚切り一枚当たりのカロリーが163kcalですので、六枚切りでは978kcal.

    100kcal当たりは約26.6円となります。

     

    つまり、それぞれ

    お米:8.3円/100kcal

    食パン:26.6円/100cal

    となり、食パンは同じカロリーをとるためにお米の三杯以上のお金がかかることがわかります。

     

    もちろん、お米は炊くためには水と電気が必要ですが

    関東電気保安協会によると、4.5合炊いても電気代は3.9円とのことなので

    100kcal当たりのお米を炊くために必要な電気代は、0.16円。

     

    あえて計算してみましたが、ごく少ない金額です。

    パンよりごはんのほうが圧倒的に安くすみます。

     

    五、お米を食べることは日本を救う

    主食用のお米の食料自給率は100%です。

    日常的に口にする食べもので、日本が食料自給率100%を誇っている食品は他にありません。

     

    パンの主原料である小麦はどうかというとわずか13%の自給率しかないのです。

    お米を食べたほうが、日本の自給率向上にも貢献できます。

     

    自給率が低い食べものは海外から輸送しないといけないので燃料も使いますし

    地球環境的観点からも好ましくありません。

     

    さらに万が一の有事の際には自国で食糧を賄えないというのは不安点にもなります。

     

    自分が食べた食事の代金の一部が飢餓で苦しむ人たちに寄付されるという「Table For Two」という取り組みがありますが

    お米を食べることで国と地球のためになるという考えで食事をするのも良いのではないかと思います。

     

    まとめ

    ちなみに僕自身は普段の食事はだいたいごはんですが

    決してパンや麺類を食べないわけではありません。

     

    大事なのはバランスです。

    大体9:1ぐらいで米を食べた方が良いのではないかと個人的には感じます。

     

    日本に稲作が伝わってから約2600年.

    歴史ある食文化を、日本人とお米の付き合いを大事にしていきたいです。

    (ブログ筆者のプロフィールはこちらから)

     

    (参考)

    「米の消費量に関する動向」 農林水産省

    「食料自給率の推移」 農林水産省

     

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  • 野菜嫌いだった僕が、いかにして好き嫌いを克服していったかというお話

    野菜嫌いだった僕が、いかにして好き嫌いを克服していったかというお話

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    こんにちは。管理栄養士の圓尾(まるお)です。

     

    僕は今でこそ好き嫌いがまったくなく、何でもうまいうまいといって食べられてしまうのですが、

    告白すると、子どものころはひどく好き嫌いの多い子どもでした。

     

    今回は僕がどうやって好き嫌いを克服したいかというお話をしたいと思います。

    好き嫌いが多くて悩んでいる人、子どもさんの好き嫌いに頭を抱えている人にも読んでもらえると幸いです。

     

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    野菜嫌いだった僕は、いかにして好き嫌いを克服したのか

     

    あれも駄目、これも駄目な子ども時代

    僕は、とにかく食べられないものがたくさんありました。

    たとえば、豆腐が駄目です。

    麻婆豆腐ならギリギリいけますが、あの豆の青臭さが全面に出る冷奴は一口も食べられませんでした。

     

    他にも駄目なものをあげると、

    チーズ、レバー(加熱したものも)、グリンピース、セロリ、ゴーヤ、緑茶などなど、枚挙に暇がありません。

     

    野菜は比較的食べられたのですが、それもドレッシングが美味しいとか、何か味がついていないと受け付けません。

    ひどいのが家族で鍋をした時で、野菜やしいたけには一切手をつけませんでした。

    僕が箸をつけるのは肉のみです。

     

    母親は毎日手料理を作ってくれていたのですが、僕の好き嫌いは一向に治らず、そのまま大学生になってしまいました。

     

    好き嫌いを抱えたまま、栄養学部へ

    何を間違ったのか、そんな僕は栄養学部へ進学しました。

     

    もともと食べることにもそれほど興味がなく、料理もまったくしなかったのですが、

    わりと自然の多い場所で育ったことが影響し、自然科学や生物に興味がありました。

    それで偶然見つけてピンと来たのが栄養学部だったのです。

     

    これが転機でした。

     

    大学で毎日栄養学を学ぶ

    学校で学ぶ授業は新鮮で、興味深いものが多くありました。

     

    食べものの中にはどんな栄養素が含まれているのか

    その一つひとつがどんな働きを持っているのか

    人間の身体はどのように機能して、そこに栄養素がどう関わるのか

     

    「普段毎日何気なくパクパク食べている食事の裏には、こんな世界が隠されていたのか!」

     

    人間の身体、自然界がいかによくできているかに感動したのを覚えています。

     

    そして、生活習慣病についても学びました。

    自然の摂理を外れ、栄養素のバランスを欠いた時、僕たちの身体にどんなことが起こるのか。

    その恐ろしさを知り、今から健康に気をつけないと強く思ったものです。

     

    そんな毎日を送るうちに、僕の中に変化が起き始めます。

     

    いろんなものを好き嫌いなく食べることには意味がある

    「バランスよく食べることが大事だよ」

    「野菜もしっかり食べないと身体を壊すよ」

     

    そういうことは耳にタコができるぐらい聞かされ続けていました。

    でも、大学で栄養学を学ぶうちに、それが栄養学に根ざした事実として理解できるようになったのです。

     

    「人間が健康に生きていくためには、いろんな栄養素が必要で、それら一つ一つが身体の中でそれぞれの働きを持っているんだ。

    そして、それらを不足なくとりいれるためには、いろんなものを食べる必要があるのか」

     

     

    それでやっと、これまでのように好き嫌いをして偏食をしていては健康に暮らせないことに気付かされました。

     

    少しでもいいから食べてみよう

    それから僕の行動が変わりました。

    嫌いなものが出てきても、食べる努力をするようになったのです。

     

    しかし、いくら頭で栄養の大切さがわかっていても、不味いもの不味いまま。

    それでも、恐る恐る口に入れて、時には鼻をつまんだりお茶で流しこんだりしながら食べるようにしました。

     

    でも不思議なもので、それにだんだんと慣れてくると、嫌だった味や香りに抵抗がなくなってきます。

    そうすると、今度はその味や香りを「嫌だ」と判断するのではなく、ただそういう味として感じるようになっていったのです。

     

    そして少しずつ、本当に少しずつ嫌いだったものが食べられるようになり、

    どんどん好き嫌いがなくなっていき、しまいには嫌いだったものが好きになっていました。

     

    今では豆腐なんて冷奴も湯豆腐も大好物ですし、煮豆も大好き。

    鍋でもむしろ、出汁の繊細なうま味が染みこんだ野菜の素材の味わいがたまらなく好きです。

    セロリやパクチー、山椒や柚子など、香りのあるものがあると嬉しくなります。

     

    そんな感じで僕の好き嫌いは完全になくなりました。

     

    食育は食べものの好き嫌いすら変える

    結局まとめると、僕は大学で四年間、毎日毎日先生から食育を受けていたということです。

     

    いろんなものを好き嫌いなく食べることの大事さを理解し、

    今まで避けてきた食べものに興味を持つようになり、

    その味に慣れて、その味を受け止められるようになって、

    最後には自ら好んで食べるようになっていた。

     

    つまり、知識を得ることで、食べものに興味を持てるようになれたのです。

    これが好き嫌いを克服する上でとても大きく作用したように思います。

     

    まとめ

     

    僕が食育の活動に力を入れているのも、この原体験が大きいです。

    もし、もともと何でも食べられるような子どもだったら、好き嫌いがある人の気持ちがわからないかもしれませんが、

    僕にはそれが痛いほどわかります。

     

    いいんです、子どもの頃は好き嫌いがあったって。

    そこで無理やり食べさせると余計嫌になるかもしれません。

     

    心配しなくても大丈夫。

    いずれ食べられるようになります。

     

    大切なことは好き嫌いをなくすことにこだわるのではなくて、

    子どもが食べものに興味を持てるような食育を施すことではないでしょうか。

     

    そのためには栄養のことだけでなく、食べものがどうやって、どんな姿で、どんな人によって作られているかを、子供に見せたり聞かせたりすることです。

    いきなり目の前にポンと置かれた食べものよりも、どんなふうに生まれて育てられたのかがわかったほうが興味を持つ確率が上がります。

     

    そしてこれは子供に限ったことではなく、大人の食行動を変える上でも大きな役割を果たすように思います。

     

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    ※ 【書評】「学力は『食育』でつくられる。」池上公介

  • 【書評】「学力は『食育』でつくられる。」池上公介

    【書評】「学力は『食育』でつくられる。」池上公介

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    こんにちは。管理栄養士の圓尾(まるお)です。

    「食育」という言葉があちらこちらで言われるようになって久しいです。

    しかし、学校教育では食育は義務教育になっておらず、各学校によっても取り組みへの熱心さはバラバラで、

    まだまだ食育がきちんと行われているとは言いがたい状況です。

     

    これは家庭においても同様で、

    子どもの健全な成長における食育の重要性を認識し、実践できている家庭がある一方で、

    日々の食事や子どもが口にするものについて、実践はおろか認識すら持てていない家庭が大半だという印象です。

     

    本屋の教育コーナーでも食育の本は圧倒的に少なかったのですが、

    その中で一冊目についたのが、今回ご紹介するこの本です。

     

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    筆者は、教育の分野に五十年以上に関わり、現在は学校法人を運営されている池上公介さん。

    不登校や中途退学など、いろんな子ども地域トップ校や東大、京大などへも送り出してこられ、その数は延べ一万人以上という、

    まさに教育の現場で第一線をひた走ってきた方です。

     

    その池上さんが、時代とともに変化した食環境の中で見てきた子どもたちの変化は何だったのか。

    ご紹介していきましょう。

     

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    学力は「食育」でつくられる。

    一、勉強の前にまず食事

    よく勉強は「基礎が大事」といわれます。基礎がきちんとしていなければ、その上にいくら知識を積み上げても、結局崩れてしまいます。同様に、学習に取り組む意欲や自己を律する自制心、困難に負けずに続ける気力・体力、そうした学力を支える基盤をつくるのが毎日の食事です。それを無視したまま、どれだけ塾などで勉強をさせても思うような効果は得られません。

    (本書P. 2〜3)

     

    僕はいつもファスティングのセミナーで「食育基本法」という法律の話をするのですが、

    その中にも「子どもが豊かな人間性を育み、生きる力を身につけていくためには、何よりも食育が重要である」とあります。

    【 参考 】食育で一番大切にしたいことは何か

     

    そして、「知育」「徳育」「体育」の基礎となるべきものだという文章もあり、食育の重要性が謳われています。

     

    人間は食べたものでできています。

     

    たとえば、学習というものを考えた時に、中心になるのは脳。

    脳の働きが良くなければ集中することもできませんし、記憶することも、自分の考えをまとめることもできません。

    学習に対する好奇心がわいてくるのも脳の働きです。

     

    当然、脳も食べたもので作られます。

    食べたものが脳になり、食べたものが脳の神経細胞がやりとりする物質を作り出すのです。

     

    その質が悪いと、質の良い勉強などできるはずがありませんよね。

    子どもにもっと勉強できるようになってもらって、成績を上げるのを手伝いたいと思ったら、

    まずできることは食事を変えることなのです。

     

    二、寮の食事は和食中心

    当校の寮の食事は朝・夕ともに、永く日本の家庭で当たり前にあった、一般的な食事です。肉や魚の主菜に野菜の副菜、ごはんに味噌汁、それに海苔や納豆、漬物といった日本の伝統食が中心になっています。

    (本書P. 13)

    池上さんが運営されている学校の寮では、子どもたちに出す食事を和食中心にしています。

    これを読んだ時、和食の良さを伝えている僕としても、とても嬉しくなりました。

    これには本当に大大大賛成で、子どもの健康と成長を考えれば和食が一番です。

     

    本の中には和食の栄養面についての記述もあるので、詳しくはそちらに譲りますが、

    栄養面と、食の教育から考えても和食ほど適した食事はありません。

     

    和食を子どもたちの食事の中心に据え、たくさんの子どもたちがそれによって成績が上がったり、心の面が改善されたりした例がたくさん紹介されています。

    これを読んで、実際に現場でもその効果が証明されていることに心を強くしました。

     

    三、子どもに人気のメニューを出すことは食育ではない

    そのとき私は、親世代が「子どもに食べたいもの、好きなものだけを食べさせるのが愛情」という誤った認識をもってしまっているなら、子どもに正しい食習慣が身に付くはずもない、と妙に納得してしまいました。

    (本書 P. 19〜20)

    子どもが喜ぶものを食べさせる、これは食育ではありません。

    学校給食でも同じで、子どもから人気のないメニューは食べずに残してしまうから、喜んで食べてもらえる人気メニューを出そうというのは、それこそ食育が教育と見られていない証拠です。

     

    これが他の勉強だったらどうでしょう。

    子どもたちに算数の授業が人気がないからといって、子どもたちが喜ぶ体育の授業を増やすでしょうか。

     

    「いいじゃないか、食べものぐらい、好きなものを食べさせてあげれば」

    それは食育を軽視しているから出てくる言葉です。

     

    子どもたちが嫌がることでも、教育ならばやらないといけません。

    どうすれば子どもたちが興味を持って楽しみながら算数を勉強できるかを必死に考えるべきなのです。

     

    僕自身、子どものころは非常に好き嫌いが多かったですが、大学で栄養学を勉強してからそれが一気に変わりました。

    食べものにはそれぞれ別の栄養素が入っており、それが複雑に身体の中で作用しあって生命活動を支えていることを科学的に知った時に、はじめていろんなものを好き嫌いなく食べる意味を理解できました。

     

    食のことを栄養面だけでなく、文化の面や生産の面など、多面的に伝えることで子どもたちがもっと食べものに興味を持つようになります。

    その中で基本にすべきは和食であり、外国の料理を取り上げたり牛乳のカルシウムについて教えるのもいいかもしれませんが、それよりもまずは出汁の引き方やごはんの炊き方を教えないといけないのです。

    今の食育の問題点は食育自体の優先度が低いことと、中身が体系化されておらず、まとまりがなくなっていることがあると思います。

    まとめ

    食育の重要性は、教育の現場で長年子どもと接してきた方ほどよく認識されています。

    以前も僕のファスティングセミナーに、何十年も学習塾を経営されてきて、最近食育に関する団体を立ち上げて理事をされている方がいらしたことがあります。

     

    その方がなぜ学習塾から食育に移ったのか。

    もうおわかりかと思いますが、子どもたちが昔と変わってしまったからです。

     

    「ここ最近子どもたちが明らかにおかしくなった。じっと座っていられない。すぐに疲れて集中できない。なぜだろうと思っていろいろと調べると食が変わったことが原因だという結論に行き着いた。そこで気付いたんです。勉強を教える前に食を変えないといけないと」

     

    僕はその方のお話をなるほどと思って聞いていました。

    国が食育を法律にしてしまうぐらい、この国の食育は急務です。

    僕も、一人の栄養士として少しでも子どもを持つ親御さんに食育の重要性を伝えていきたいと思います。

     

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    タニタ栄養士の「生クリームは食べるプラスチック」発言からの炎上騒ぎについて物申す

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    こんにちは。管理栄養士の圓尾です。

     

    先日、タニタの子会社、タニタヘルスリンクの公式Twitterアカウントが「生クリームは食べるプラスチック」という社内栄養士の発言をツイートし、

    それに対して「健康を推進する企業がそんな科学的根拠のない発言をする栄養士を雇っているのか」「トンデモ栄養士だ」などと批判が相次ぐ、いわゆる炎上が起きました。

    タニタヘルスリンクアカウントは当該ツイートを削除、謝罪を表明するという騒ぎになりました。

     

    僕は当初「アホらしヽ(´ー`)ノ」と一笑に付していたのですが、この事案について解説する記事をいくつか目にし、中には「トランス脂肪酸はそれほど危険ではない」という旨の文章も散見され、「こらあかんわ」と思い、筆を取った次第です。

    僕なりに今回の問題ツイートの内容を解説し、問題の本質に迫りたいと思います。

     

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    そもそも、「生クリーム」とは何か

    まず取り上げたいのが、「生クリーム」という名称についてですが、いわゆる”クリーム”には大きく三つの種類があります。

    一つが「生クリーム」で、これは生乳のみを使用し、乳脂肪分が18%以上のもののみを指します。

    つまり、「生クリーム」は食品添加物も無添加です。

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    (参考までに。こういうのです)

     

    この生クリームは動物性由来の脂肪が100%ですが、この一部を植物性油脂に置き換えたものが「コンパウンドクリーム」です。

    コンパウンドクリームを見分けるポイントは、原材料表示を見ること。

    原材料に「植物油脂」とあれば、それはコンパウンドクリームです。

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    さらに、100%植物性油脂を使用したものが、「純植物性脂肪乳主原」。

    コーヒーに入れるフレッシュなんかに多いです。

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    ただし、コーヒー用のフレッシュでも乳製品原材料を含むものや、最近ではトランス脂肪酸量をゼロにした製品もあります。

    もちろん食品添加物は入っていますが、それでもこういう企業努力は素晴らしいことです。

     

    それぞれのトランス脂肪酸量は?

    さて、それでは次に、それぞれに含まれるトランス脂肪酸量を見ていきましょう。

    まず、生クリームですが、100g当たり1.0〜1.2g(参考:「食品中のトランス脂肪酸量」農林水産省 以下同じ。).

     

    一方、一部が植物油脂に置き換わったコンパウンドクリームでは、9.0〜12gと生クリームに比べて格段に多いことがわかります。

     

    生クリームは食べて安全?

    結論から言うと、質の悪そうな安いものを食べ過ぎなければという条件つきですが、そんなに気にしなくていいんじゃないの?と思います。

     

    トランス脂肪酸の危険性については以前詳しく書いたこちらの記事をご覧いただきたいのですが、ざっくり言うと、トランス脂肪酸は1日当たり2gぐらいまでに抑えるのが良いとされています。

    たとえば、こちらのような一般的なショートケーキの場合、ホールで使用する生クリームは200cc(大体のちゃんとしたケーキ屋さんのケーキは植物油脂ではなく、生クリームを使っています).

    ざっくり計算すると、生クリーム由来のトランス脂肪酸量は全体で2gなので、一切れを食べるぐらいならそんなに多くありません。

     

    ただ、もちろん何事も過ぎたるは及ばざるが如しで、生クリームが入ったものをバクバク食べるとトランス脂肪酸の摂取量は多くなるでしょう(というか、それ以前に糖質も脂質もとり過ぎ笑)。

    また、ケーキに限らずクリームは使われていますが、植物油脂は動物油脂に比べて安価なため、低コストで作られた安いものは警戒した方がいいでしょう。

     

    問題の本質は何か

    さて、ここから今回の騒動についての本題に入りたいと思います。

     

    生クリームは食べるプラスチック?

    問題のツイートの内容ですが、まず、この栄養士は生クリームとコンパウンドクリームのような植物油脂が入ったものに含まれるトランス脂肪酸量の違いを認識していない可能性があります。

    さきほど紹介したように、生クリームと、いわゆるホイップクリームではトランス脂肪酸の量に大きな差があります。

     

    次に、「食べるプラスチック」という表現ですが、僕もこれは過激すぎるように思います。

     

    ただ、ここが大事なのですが、

     

    どうやらこのツイートは、

    タニタヘルスリンクの社内栄養士の発言を公式アカウントがつぶやいたもの

    らしいのです。

     

    これはトランス脂肪酸の害を認識している身として、思わず熱が入って過激な表現をしてしまった気持ちが理解できます。

    僕も「トランス脂肪酸は人によっては『食べるプラスチック』や『狂った油』なんて表現されるんですよ〜」と日常会話レベルでなら話すことがあります。

     

    社内の栄養士がどういう状況で発言したのかまではわかりかねますが、仮にこれが日常会話レベルの発言であれば、何も問題ないのではないでしょうか。

    もっと言うと、この栄養士は生クリームとホイップクリームの違いを認識した上で、わかりやすい表現として生クリームという言葉を使った可能性すらあるのです。

     

    問題はSNSの使い方

    では今回の問題の根っこはどこか。

    それは、「食べるプラスチック」発言をした栄養士ではなく、企業のTwitter運営方法にあります。

     

    タニタといえば、「タニタ食堂」が一躍有名になり、「タニタ」という企業名を聞いただけですぐに「健康」を連想するようなブランドになりました。

    その企業アカウントがどういう形にしろ「生クリームは食べるプラスチック」というツイートをしてしまうと、生クリーム業界に関わる人々から反感を買うのは火を見るより明らかです。

     

    健康産業に関わる大企業の公式アカウントが、社内栄養士の他愛のない発言を公につぶやいてしまったことだけが問題なのです。

    つまり、今回の事案は昨今よくある企業がSNSの使い方を間違っちゃったという一件に過ぎず、それ以上でもそれ以下でもありません。

    当該発言をした栄養士にまったく非はありません。

     

     

    トランス脂肪酸が有害であることは変わりないぞ、と

    僕が今回の一件で恐ろしく思ったのは、このどさくさの中で「トランス脂肪酸が有害である」という事実までもが”トンデモ”扱いをされている側面があることです。

     

    くどいようですが、こちらの記事で説明したように、トランス脂肪酸は完全にクロです。

    そして、日本のトランス脂肪酸への対応は先進国とは思えないほど、明らかに諸外国に遅れを取っています。

     

    日本もこれから諸外国並みにトランス脂肪酸への規制を強化していかなければならない時に、「トランス脂肪酸はエセ科学でトンデモ栄養学だ」などというイメージが広がることが恐ろしいのです。

     

    それがこの長〜い記事を書いた理由です。

     

    皆さんは今回の炎上騒ぎを見て、どう思いましたか?


     

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  • 避けられない有害ミネラルを普段の食事で防ぐ方法とは

    避けられない有害ミネラルを普段の食事で防ぐ方法とは

    bsGREEN_kamehameha

    これまで、代表的な有害ミネラル(金属)である、「水銀」「鉛」「ヒ素」「カドミウム」について解説してきました。

     

    詳しくは各記事をご参照いただきたいのですが、これらは日常生活の中で、水、空気、食べ物からあらゆる形で体の中に入ってくるため、防ごうと思っても防ぎきれるものではありません。

    よって、「入ってくるものをゼロにする」という思考から「入ってきたものを出す」という”デトックス”の思考へとチェンジする必要があります。

     

    今回は、普段の食生活の中でもできるデトックスの方法をご紹介したいと思います。

     

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    防ぎきれない有害ミネラルをデトックスする方法

    ミネラルファスティング

    まず一番は、ファスティングです。

    ファスティングについては、過去にたくさん記事があるので、こちらからお読みください。

    ただし、自己流のファスティングは逆に健康を損なう危険性もあるため、実施の際は専門家の指導を仰ぎましょう。

    今回はあくまで、日常生活でできるデトックスのポイントをメインにお話します。

     

    水や食物繊維、乳酸菌などをとる

    有害ミネラルはなかなか出て行かないものもありますが、日々の排便(便、尿)や汗でいくらかはデトックスすることが可能です。

    そのためにはしっかりと水分をとることと、腸内環境を整えておくことが重要です。

     

    無理なダイエットなどで食事量が少ない女性や、野菜・海藻・きのこ・果物などの摂取が少ない男性では食物繊維が不足している可能性があり、これが便秘の原因になります。

    また、乳酸菌などの腸内の善玉菌が元気になる栄養素をとることも大事。

    ヨーグルトなどの動物性乳酸菌よりも、味噌や糠漬けなどの植物性乳酸菌の方が胃酸などにも負けずに腸で能力を発揮できます。

     

    必須ミネラルを十分に補給する

    有害ミネラルは体にとって害のなすミネラルですが、鉄やカルシウム、亜鉛、マグネシウムなど、健康を維持するために必要なミネラルのことを必須ミネラルと言います。

    必須ミネラルは骨や歯などの体の一部の構成要素になったり、代謝酵素が働くために必要な、とっても大事な栄養素ですが、現代人が不足しやすい栄養素です。

     

    この必須ミネラルには、有害ミネラルの吸収を妨げたり、排出を促したりして、体の外に追い出す働きがあります。

    たとえば、カルシウムや鉄はカドミウムの吸収を抑えたり、セレンは硫黄と結びつくと、水銀、ヒ素、鉛、カドミウムを無害化してくれます。

     

    さらに、亜鉛をとることによって、メタロチオネインという、デトックスたんぱく質が作られます。

    メタロチオネインは有害ミネラルとくっつき、無毒化させる働きを持っています(ただし、体の外に出してくれるわけではないため、体のデトックス能力も高い状態に維持しておく必要があります)。

     

    必須ミネラルはさまざまな食品に含まれていますが、特に野菜、海藻などを意識してとりたいところです。

    いつも食べている白米に雑穀を混ぜると手軽にミネラルが補えます。

    土壌中のミネラルが不足して野菜に含まれるミネラルが減っているので、食事で補いきれない部分は良質なサプリメントで補給するのもおすすめ。

     

    薬味をたっぷりと使う

    ニンニク、ネギ、ショウガなどの香味野菜には、血行を促進させたり、代謝を向上させる働きがあり、これがデトックスにつながると言われています。

    昔からこういった薬味は”毒消し”の効能があると言われてきましたが、まさにその通りの働きがあることがわかってきたのです。

     

    食事をする時はなるべくこういう香味野菜をたっぷりと使うようにすると、デトックス効果が向上するだけでなく、料理が薄味でも美味しくなったりして減塩効果もあります。

     

    まとめ

    食品添加物や残留農薬、トランス脂肪酸などに比べて取り上げられる機会の少ない、地味な有害ミネラルですが、意外と身近に存在していて、人体にさまざまな影響があるということがわかっていただけたかと思います。

     

    あなたがより健康的になったり、今抱えている不調を解決できる鍵は有害ミネラルにあるかもしれません。

    心配な方は、ぜひ一度、毛髪ミネラル検査を受けてチェックしてみましょう。

     

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