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  • 【 実際にやってみた! 】元板前さんと出汁(昆布・鰹節)の味比べ

    【 実際にやってみた! 】元板前さんと出汁(昆布・鰹節)の味比べ

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    こんにちは。管理栄養士の圓尾(まるお)です。

     

    「出汁を引くのに使う昆布っていろんな種類あるけど、やっぱり味も違うの?」

     

    そんな質問を、来月から一緒にイベントをやる元板前さんに聞いてみました。

     

    「全然違うよ!昔いろんな種類の昆布で出汁引いて飲み比べしてみたことあるけど、ホントに全然違うんだから!」

     

    ほう、そんなに違うものなのか。

    「じゃあ一度やってみよう!」ということで、昆布の種類による味と香りの違いを確かめる実験をしてみました。

    他にも水の違いや鰹節、本だしなどとも比べてみました。

     

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    出汁の味比べ実験やってみた

    一、昆布の違い

    まずは昆布。

    代表的な「真昆布」「利尻昆布」「羅臼昆布」「日高昆布」の四種類で実験。

     

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    水出しと煮出しの二つの方法で出汁を引きます。

     

    飲んでみると、ビックリ。

     

    マジで全然違う。

     

    真昆布は最高級と言われているだけあって、一番昆布らしい美味しさが感じられます。

    利尻と羅臼はそれぞれ個性があっておもしろい香り。

    日高は関東では出汁用に使われていますが、関西では食べる昆布というだけあって、出汁よりも昆布だけを食べた時の美味しさが印象的でした。

     

    二、水の違い

    実は出汁と水は密接な関係があります。

    というのも、日本の水は軟水で、出汁は軟水では出やすいのですが、硬水では出ないのです。

     

    今回は①水道水、②ミネラルウォーター(硬度30)、③温泉水(硬度2)で実験。

    ②のミネラルウォーターの硬度30というのは、軟水で、海外産のミネラルウォーターは硬度もっと高いです(コントレックスは1400以上!)。

     

    まず水道水ですが、まずくて飲めません笑。

    「出汁の香りが」とか以前にカルキ臭が強くて吐き出してしまいました。。

     

    軟水のミネラルウォーターはしっかりと出汁が出ていました。

     

    で、驚きが硬度2の超軟水。

    出汁の香りが強く感じられ、口当たりも最高。

    水を変えるだけでこんなに違うのか!!と驚かされました。

     

    昆布は軟水の方が出汁が出やすく、関東は関西に比べると硬度が高いので、昆布ではなく鰹節文化が栄えたと言います。

    今でもこだわった料亭などは関西からわざわざ水を取り寄せているとか。

     

    三、鰹節の違い

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    用意したのは、タイコウさんの本枯節、荒節、そして一般的な花かつおです。

     

    鰹節は直前に削り器でシャコシャコ削りました。

    ファイル_002

    これがなかなか難しい。。

    刃の出加減や、力の入れ具合をうまくやらないと綺麗に削れません。

     

    ちなみに、今は和食の料理人も削れる人が少ないようで、

    というのも、一流料亭ですら、すでに削ったパック詰めの削り節を使っているが現状なのだそうです。

     

    昔は、削りたての香りの良い鰹節を使うために、

    客の顔を見てから削れ

    と言われていたそうです。

     

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    削ると、ふわっと良い香りが広がります。

    食べてみると、鰹の力強い風味とうま味が感じられて美味しい!

     

    出汁をとってみましたが、①の本枯節は複雑な繊細な香りが豊かで、②の荒節はより濃厚の味の強さが感じられました。

    ③の花かつおは酸味が強かったです。

    これが一本釣りとまき網の違いということか。

     

    四、合わせだし

    最後に四種類の昆布と削り節を使って合わせだしを作りました。

    一番美味しかったのが、真昆布と本枯節の合わせだし。

     

    もうこれ絶品です

    涙が出る美味しさ。

     

    昆布のグルタミン酸と鰹節のイノシン酸といううまみ成分が合わさると相乗効果でうま味が7〜8倍になると言われますが、

    それを実体験しました。

     

    もう一つ驚いたのが、市販の花かつおと昆布の合わせだし。

    正直、花かつおだけの出汁は全然美味しいと思わなかったのですが、

    昆布と合わせると一気に美味しくなりました。

     

    これは大発見です。

    質の良い削り節の場合は鰹だけで美味しい出汁がとれますが、

    そこまで良いものではない鰹節の場合は、昆布と一緒に出汁をとらないと美味しくできないことを知りました。

     

    そしておまけの本だし。

    これがね〜、美味しいんですよ!

    でも、美味しいというかオイシイという種類のうま味で…。

    そりゃあうま味の成分を凝縮していますからね、美味しくなるわけです。

     

    でも香りは本物には遠く及びません

    これも本物の出汁と比べて初めてわかることですね。

     

    まとめ

    「百聞は一見にしかず」の言葉通り、本で読んで知った知識だったのが、体験することで身になりました。

    これから始まるイベント「いろは食道」ではこのような体験、気付きを持って帰ってもらい、実生活に活かせる学びを提供していくつもりですので、お楽しみに!

     

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  • ミツル醤油醸造元 城慶典さん お醤油いただきました。

    ミツル醤油醸造元 城慶典さん お醤油いただきました。

    こんにちは。管理栄養士の圓尾(まるお)です。

    週末は気温が二十度を超えるとの予報が出ていますね。

    いくら暦の上では春といっても、急激すぎやしませんでしょうか。

     

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    先日、ご縁あって福岡の醤油蔵の職人さんとごはんをご一緒させていただく機会がありました。

     

    その方は、福岡県糸島市で代々続く醤油蔵「ミツル醤油醸造元」の城慶典さん。

    【 参考 】ミツル醤油醸造元

    僕も知らなかったのですが、

    現在日本中にある醤油蔵の中で、原料の仕込みからすべて自社でやっている蔵はなんと全体の一割程度だそうです。

    城さんは自分の蔵での一からの醤油づくりを復活させようと試みて、26歳の時に自社醸造を復活させます。

    業界でも注目されている、本物を追求する若き造り手です。

     

    年齢も僕と一つしか違わないという…。

    いや、ホントスゴいですね。

     

    そんな城さんから醤油づくりや業界のことについていろいろお話を聞かせていただき、帰り際に

    「あ、そうだ。これお土産で持ってきたんですけど…」

    と、なんとそのお醤油を三種類(濃口、薄口、再仕込み)をいただきました!

     

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    それがこちら!

     

    まずこのラベルが洗練されていてカッコいいんです!

    しかも、醸造した年も刻印されていて、まるでワインのよう。

     

    工場の大量生産なら毎年品質は一定かもしれませんが、

    普通はその年の気候や原料の出来具合いによって味や香りもかわるはず。

    これも手仕事ならでは。

     

     

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    原材料は大豆、小麦、食塩のみ。

    必要なものしか使わない。

     

    しかも、そのすべてが福岡県糸島市産…。

    ここまで自分の思いを形にした醤油があるのだろうか。

    恐れいります。

     

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    早速ゆうげに使ってみました!

     

    ちぢみほうれん草のお浸し。

    もう一口目から美味しい…。

     

    ほうれん草を茹でて、醤油と削り節をかけて作ったこれ以上ないぐらい単純な料理ですが、

    ちぢみほうれん草は「大地を守る会」で購入したもの、

    削り節は昨日の記事でもご紹介したタイコウさんのもの、

    そして城さんのお醤油。

     

    それぞれの人が、それぞれの場所で

    ただただ「いいものを届けたい」という思いを追求し、出来上がった食材たちの共演。

     

    簡単な調理で美味しい料理ができるのは、

    代わりに手塩にかけて食材を作ってくれた人たちの苦労の賜物なのですね。

    これ以上身体と心に良い食事はないです。

     

    城さんのお醤油は、コクがあるけどしつこくなく、ほのかな甘味のまろやかさが口に広がり、芳醇な上品な香りが鼻腔を駆け抜けます。

    こんなお醤油が冷蔵庫に一本あると、さらに和食を作って食べるのが楽しみになっちゃいますね!

     

    城さんのお醤油は、ミツル醤油醸造元のホームページや、少量のものは醤油職人さんからご購入できますので、ぜひこの感動を味わってください。


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  • 来月新イベントキックオフに先立って、鰹節問屋「タイコウ」さんを訪れた

    来月新イベントキックオフに先立って、鰹節問屋「タイコウ」さんを訪れた

    こんにちは。管理栄養士の圓尾(まるお)です。

     

    来月から新しく始めるイベントに向けて、今日は東京都中央区晴海で鰹節問屋のタイコウを営む稲葉社長を訪れました。

    実は、ちょうど一年前にも取材をさせていただいていて、今回もお忙しい中お時間割いてお話を聞かせてくださいました。

     

    鰹節について、消費者について、生産者について、

    稲葉さんのお話は、共感するところあり、学びあり、たくさんの気付きをいただきました。

     

    生産者、加工業者、問屋、卸先、

    この間の良い関係が築けてこそ、いいものが適正な値段で消費者のもとに届く。

    これがみんな自分のことだけを考え、相手のことを考えなかったら成り立たなくなってしまいます。

     

    「よし、倉庫見に行くか」

     

    そんな稲葉さんに連れられて、なかなか入ることのできない倉庫の中へ入らせていただきました。

     

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    倉庫の中は鰹節のいい香りで満ちていました。

    写真は、本枯節。

    おそらく、皆さんがよくイメージする鰹節がこちらではないでしょうか?

     

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    でも、実は「花がつお」としてパックで売られている鰹節は、こちらの荒節(あらぶし)というもの。

    ひとつ前の写真は「枯節(かれぶし)」というもので、カビ付けされている発酵食品です。

    全然風味も違うんですよ〜。

     

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    一緒にイベントをやる相方の元板前さん(左)が、稲葉さんに鰹節の見極め方のレクチャーを受けています。

    一昔前までは、客の顔を見てから鰹節を削るという料理屋さんが正統派でした。

    しかし、今では一流店ですら、最初から削られたパック詰めの鰹節を使っているのが現状です。

     

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    「たとえば、これとこれ。削って比べてごらん。全然香りが違うから」

     

    ええっ?!見た目では全然わからないんですけど!

     

    「まあ十年以上毎日鰹節見てたらわかるよ」

     

    まさに職人技です。

     

     

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    鰹節を割ると、その断面はまるで宝石のルビーのよう。

    魚の身が、カビの力でこうなるなんて………。

    世界一固い食べものの名はダテじゃないです。

     

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    最後にお写真撮っていただきました!

     

    「今日聞かせていただいたこと、見たことを盛り込んでイベントで伝えます!がんばります!」

     

    「がんばんなくていいんだよ。気楽にやりゃいいんだよ」

     

    「そうでした!気楽にやります!」

     

    イベントのコンセプトにも共感していただいて、嬉しかったです。

    鰹節の世界の奥深さを知って体験してもらえるようなイベントにします^^

     

    【 参考 】鰹節のタイコウさんのホームページはこちら

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  • 世界中で食べるのは日本人だけ!ごぼうの栄養とは

    世界中で食べるのは日本人だけ!ごぼうの栄養とは

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    こんにちは。管理栄養士の圓尾です。

    初冬に旬を迎えるごぼうは、冬に食べたい鍋や豚汁にもぜひ入れたい食材ですよね。

    でも、日本人には馴染みのあるごぼうが実は日本でしか食べられていなかったことはご存知ですか?

    今回はごぼうについて栄養面を含めてお伝えします!

     

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    ごぼうについて

    世界中で日本人のみが食すごぼう

    ごぼうは日本原産の植物ではなく、縄文時代に中国から伝わったと言われています。

    しかし、中国では漢方の原料として使われるのが主で、日常生活で食するのは日本人のみです。

     

    韓国など一部の地域で食べるところもあるそうですが、

    それは日本が統治していた時代に広まった名残りだそう。

     

    第二次世界大戦時に外国人に捕虜にごぼうを食べさせたところ、

    「木の根を食べさせるとは虐待だ!」

    ということで騒動になったという話もあります。

     

    僕たちにとっては当たり前の食材も、海外から見ると奇妙な食材に映るようです。

     

    ごぼうの栄養成分

    まず特徴的な成分が食物繊維です。

    ごぼう100g中に含まれる食物繊維の量は、5.7g。

    ごぼうとよく一緒に食べられる他の食材、人参(2.5g)、大根(1.3g)、白菜(1.3g・いずれも100g当たり)などと比べてみてもその多さは頭一つ抜けています。

     

    さらにごぼうのスゴいのが、

    水溶性の食物繊維と、不溶性の食物繊維のバランスが優れていること。

     

    ごぼうは水溶性:不溶性の割合が2:3で両方を豊富に含んでいます。

    食物繊維は水溶性と不溶性で働きが異なる部分があり、

    たとえば、水溶性食物繊維は水に溶けてゲル状になることにより、

    食べたものをゆっくりと胃腸を通過させて血糖値の上昇を抑える効果があります。

     

    一方不溶性食物繊維は、腸の中で水分を吸収して膨らみ、かさを増すことで腸管を刺激し、便通を良くするなどの働きがわかっています。

     

    また、両方の食物繊維に共通した利点として、

    腸内環境の改善に役立つという点も忘れてはいけません。

     

    現代人はほとんどの人が食物繊維不足で、

    国も不足を懸念して「頑張ってこれだけはとりましょうね」という目標量を設定しているぐらいなので、

    ごぼうは積極的にとりたい食材です。

     

    ちなみに、食物繊維はわりと最近まで

    「何の役にも立たない食べもののカス」

    だと思われていました。

     

    しかし、昔の人は栄養学なんてなかった時代から食物繊維の有用性に気づいていたみたいで、

    江戸時代、1764年発行の「料理珍味集」という本には

    和紙を食べると年中悪病を除くなり」といった内容の記述が見られます。

     

    和紙は楮(こうぞ)という植物が原料なので、まさに食物繊維の塊。

    紙を食べるという昔の人の発想力には驚きます。

     

    そしてもう一つ、

    ごぼうにはポリフェノールのクロロゲン酸やタンニンという成分も含まれており、

    これらは抗酸化作用があるため、老化の予防効果も期待できます。

     

    また、アンチエイジング効果のある抗老化成分で注目が集まっているレスベラトロールも含まれています。

     

    料理する時のちょっとした秘訣

    ごぼうは洗って泥を落としたものも売っていますが、ぜひ泥つきのごぼうを買いたいところ。

    ごぼうは皮に特有の風味が含まれているので、たわしを使ってこすりすぎないように泥を落として使いましょう。

    ちなみに、僕は台所にごぼうなどの食材を洗う専用のたわしを置いています。

     

    また、ごぼうはアクが強いのと、空気中に置いておくと黒くなって色が悪くなるので、

    切ったそばから水にさらしていきます。

     

    ただし、つけすぎると香りが損なわれてしまったり、

    さきほど紹介したクロロゲン酸なども流出してしまうので、数分たったら引き上げましょう。

     

    まとめ

    ごぼうって、まさにこれぞ大地の味!って感じの味がしますよね。

    豚汁やけんちん汁はごぼうがいないと、どこか締まりません。

    きんぴらごぼうなんかも、お弁当の食材としても大活躍しますので、

    ぜひ普段の食生活に取り入れてみてください!

     


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    一粒に込められた栄養素の数々 梅干しがもつ力とは?

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    こんにちは。管理栄養士の圓尾です。

     

    皆さんは、梅干しってお好きですか?

    あの独特の酸っぱさが好みの分かれるところですよね。

     

    ちなみに、僕は子どもの頃から酸っぱいものが苦手だったので、ずっと嫌いで、

    お弁当とかに入っていても残していたのですが、梅干しがもつ力を知ってからは常備して食べるようにしています。

    苦手な方も、知識を得ることで食べたくなるかも?

     

    というわけで、今回は梅干しについてお伝えしていきます!

     

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    梅干しについて

    古くから薬効が認められていた

    日本人は梅干しを千年以上前から食べていたようです。

    それも、ただの食べものとしてではなく、病を治す薬として大事にされていたようで、

    丹波康頼という医師が、平安時代の984年書いた日本最古の医学書「医心方」にも、梅干しの薬効が紹介されています。

     

    その後、戦国時代にも傷の消毒や食中毒、伝染病の予防の陣中食として重用され、

    武将たちも梅の植林を奨励したとあります。

     

    梅干しの栄養成分

    梅干しの特徴的な栄養成分が、あの酸味のもとの有機酸というもの。

     

    この有機酸はいろんな酸の総称で、

    クエン酸、リンゴ酸、フマル酸、ピクリン酸、カテキン酸、コハク酸、酒石酸など、

    たくさんの種類の酸が含まれています。

     

    この種々の有機酸が身体にとって、いろいろな良い作用をもたらすのです。

    たとえば、クエン酸は体内のエネルギーを生み出す回路を円滑にしてくれて、疲労回復の効果が期待できます。

     

    さらには、酸味が唾液や胃液の分泌を促し、消化を促してくれます。

    また、有機酸は腸内にも働きかけ、善玉菌にとって心地よい環境を作り出し、腸内環境の改善にも一役買ってくれます。

     

    さらに、有機酸にはカルシウムや鉄分など、不足しがちなミネラルの吸収を促進してくれるという働きも。

     

    鉄分は、レバーや肉に含まれるヘム鉄はまだ吸収が良いのですが、

    野菜や海藻に含まれる非ヘム鉄は吸収が良くありません。

    しかし、この非ヘム鉄も有機酸と一緒にとることで吸収率が向上するので、

    梅干しは、長らく肉を食べてこなかった日本人の鉄分補給を支えていた面もあったのかもしれません。

     

    まさに、先人の知恵ですね。

     

    塩分が心配?

    梅干しというと、気になるのが塩分という方も多いです。

     

    実際、梅干しは塩分濃度が高く、伝統的な製法で作られた梅干しは20%ほどの塩分濃度ですので、

    大粒(20g)の梅干しですと、一粒で4g以上の塩分が含まれます。

     

    厚生労働省が作成した、2015年版の食事摂取基準によると、

    一日の塩分目標量は男性が9.0g未満、女性が7.5g未満。

    高血圧の予防や治療を目的とした場合は6.0g未満とされています。

     

    この数字だけ見ると、梅干しの塩分量は非常に多いとなるのですが、

    だからといって梅干しを食べないのはもったいないと僕は思います。

     

     

    少し話はズレますが、

    栄養学って、いろいろ研究がされて、

    この食品にはどんな栄養素が含まれていて、それがどんな働きをしてるのかってことがわかってきたのですが、

    とは言え、まだまだわかっていないことが多いです。

     

    その発展途上の栄養学だけを根拠に食べるものを選ぶより、

    何百年と前から日本人が築いてきた、身体で証明された栄養学にも目を向けた方が良いように思うのです。

     

    おそらく、梅干しだって、今わかっている栄養成分や効能以上のものが含まれているはず。

     

     

    で、話を戻すと、

    梅干しに塩分が多いことは事実で、

    塩分のとりすぎが身体に良くないことは変わりないので、

    食べる時は一日一粒にした方が良いです。

     

    あとは、それ以外の食事で塩分をとりすぎないこと。

    特に外食やインスタント食品、加工品は塩分が多いものがたくさんありますし、

    食卓塩に精製塩を使っている人も多いでしょう。

     

    とりすぎた塩分を外に出してくれるカリウムを含む野菜や果物を食べることも大事。

     

    すでに普段の食事で塩分をたくさんとっている人は、

    今の食生活に梅干しを加えるのではなく、

    他での塩分摂取量を減らした上で梅干しを食べた方が健康にとっては良いと思います。

     

     

    梅干し風の食べものに注意

    スーパーなどで売られている梅干しをよ〜く見ると、

    「調味梅干」と表示のあるものがほとんどです。

     

    これは、梅干しの塩分濃度を下げて、化学調味料で味付けをしたもので、

    原材料の欄を見ると、「梅」と「食塩」以外にいろんな添加物が記載されています。

     

    こういった食品添加物は、原材料に遺伝子組換え作物を使用していたり、

    安全基準はあるものの、その害については不明確な部分も多いので、なるべく避けたいものです。

     

    ただ、普通の梅干しの味に慣れている人は、本物の梅干しを食べるとその味にビックリするかもしれません。

    塩辛さも酸っぱさも、本物の梅干しは濃い〜です。

    でも、これが日本人が長らく食してきた伝統的な味。

    食べていると、慣れてきます。

     

     

    ということで、今回は梅干しについて書いてみました。

     

    五〜六月に出回る梅を手に入れれば、自宅でも梅干しが作れます。

    ちゃんと作れば梅干しはものすごく日持ちがして、百年たっても食べられるそうです。

    奈良には1576年に作られた梅干しが残っているとか。

    自宅で大量に作って、残しておき、孫に食べさせるなんてのも楽しいかもしれませんね。

     

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  • これを読めば味噌を食べずにはいられない!味噌の栄養・健康効果のすべて

    これを読めば味噌を食べずにはいられない!味噌の栄養・健康効果のすべて

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    味噌シリーズ第三回目の今回は、管理栄養士らしく、味噌の栄養について解説していきたいと思います。

     

    【 過去の味噌シリーズ 】

    ※ 1300年以上、日本人に愛された味噌の起源 最初に作られたのは●味噌だった!

    ※ 豆味噌?白味噌?辛口? 複雑な味噌の分類を3分でまるっと理解しよう

     

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    味噌の栄養成分・健康効果のすべて

    味噌は医者要らず」と言われるほど、味噌には健康増進に貢献する栄養素が満載です。

     

    乳酸菌、麹菌が腸を健康にする

    味噌は製造の過程で発酵しており、乳酸菌麹菌が含まれています。

    乳酸菌は腸内を酸性にすることで悪玉菌の発生を減らし、腸内を良好な状態に保ちます。

    麹菌は食べ物の消化を助けることで、胃腸の仕事の一部を肩代わりし、消化管の働きをサポートしてくれます。

     

    たんぱく質

    味噌の原料である大豆は「畑の肉」に例えられるように、たんぱく質が豊富。

    しかも、発酵熟成の過程で、麹菌の働きにより、たんぱく質がアミノ酸という小さな単位に分解されているため、消化・吸収されやすい状態になっています。

     

    必須アミノ酸と呼ばれる、体内で合成できない重要なアミノ酸は全部で9種類ありますが、これらはどれか一つでも欠けてしまうとうまく機能してくれません。

    肉や魚、卵、牛乳のたんぱく質はこの必須アミノ酸をすべてバランスよく含んでいるのですが、大豆は必須アミノ酸の中でメチオニンやシスチンなどが少ないという欠点があります。

     

    しかし、なんとお米にはこのメチオニンとシスチンが豊富に入っており、一緒に食べることで必須アミノ酸のバランスが整うようになっているのです。

    実は、お米の必須アミノ酸はリジンが不足しており、大豆はそのリジンが豊富という、まさにお互いを補い合うベストパートナーなのです。

    アミノ酸のアの字も知らなかった時代から、日本人は自然とごはんと味噌汁を組み合わせてきたことを考えると、未来人の仕業か?と思えるぐらいの見事な知恵です。

     

    さらに、味噌は発酵によってビタミンB群が増えており、これがごはんの糖質の代謝もサポートしてくれます。

     

    生活習慣病も予防する

    大豆に含まれるサポニンはコレステロール値を下げたり、脂質の吸収を抑える作用が。

    イソフラボンは細胞をサビさせる活性酸素を除去する抗酸化作用を持っています。

    これにより、生活習慣病、ガン、さらには老化までをも予防してくれます。

     

    さらにイソフラボンは女性ホルモンと似た働きをすることで、更年期障害や骨粗相症の予防に。

    男性においても男性ホルモンが過剰に分泌されるのを抑え、前立腺がんを防ぐことが期待できます。

     

    頭の働きをアップさせるレシチン

    レシチンは脳の中で情報の伝達に使われるアセチルコリンという物質の材料。

    これを不足させないことによって脳力アップにつながります。

    また、アルツハイマー病や認知症の予防にも。

     

    さらに、レシチンは水と油を混ざり合わせる”乳化作用“があり、これによってコレステロールが血管の壁にくっつくのを阻止し、動脈硬化予防にも一役買ってくれます。

     

    「でも、塩分が心配…」という方も

    味噌汁というと、「塩分が心配で…」という方もいらっしゃいますが、一般的な味噌汁一杯の塩分は1.4g。

    それほど多い量ではありません。

     

    といっても、味噌を入れすぎて味を濃くすると塩分摂取量が増加するので注意しましょう。

    しっかりと出汁をきかせれば、味噌を入れすぎずとも旨味を感じることができます。

    減塩味噌を使うぐらいなら、普通の塩分濃度の味噌を使う方がいいのではないかと、個人的には思います。

     

    また、具材に野菜や海藻をたっぷり使うことで、そこに含まれるカリウムが摂取でき、余分な塩分を体の外に追い出してくれます。

    茹で野菜だと、カリウムは水に溶けて減ってしまいますが、味噌汁であれば溶け出したカリウムも丸ごととることができます。

    具沢山の場合は、具材から旨味が出るので、出汁を使わずに水で作っても美味しい味噌汁ができます。

     

    味噌汁を作る時は、味噌の香りが飛ばないように、火を止めてから味噌を溶き入れてから再び火をかけ、沸騰させないぐらいで火を止めていただきましょう。

    ちなみに、味噌を買うとついてくる、味噌の上にかぶせられている白い紙は、味噌が空気に触れるのを避け、乾燥や酸化を防止してくれますので、捨てないようにしましょう

    ラップで代用してもオーケーです。

     

    まとめ

    味噌汁は、まさに世界一健康的なスープ。

    欧米から見れば、極東にある小さな小さな島国である日本が、世界が驚くような独自の文化を育むことができた裏には、味噌の功績があったのかもしれません。

     

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