投稿者: カズキ

  • 「中国のここがスゴい!」中国3都市を回って発見した日本が見習いたいすばらしい健康食習慣3つ

    「中国のここがスゴい!」中国3都市を回って発見した日本が見習いたいすばらしい健康食習慣3つ

    こんにちは。

    管理栄養士の圓尾(まるお)です。

    (初めての方は、こちらからどうぞ)

     

    5/6〜5/11まで、5泊6日で中国に出張に行ってきました。

     

    中国のエステティシャンに対しての講義で、北京、武漢、上海の3都市を回ってきました。

     

    中国へは以前上海に一度行ったことがあるのですが、それも仕事でしかも滞在期間が短かったので、現地の食事情を観察することができませんでした。

     

    しかし、今回は割りと自由時間があったり、同行した中国人にいろいろと案内してもらったり、話を聴くことができ、食に関してたくさんの気づきがありました。

     

    日本と中国の食事情を比べてみて、日本のほうがいいなと思う点もあれば、これは中国に見習いたいなと思うこともたくさんありました。

     

    そこで今回は、実際に僕が中国に行って感じた、日本人が中国人に見習いたい食習慣を3つご紹介したいと思います。

     

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    中国3都市を回って発見した日本が中国に見習いたいすばらしい健康食習慣3つ

    1、当たり前のように中国料理を食べている

    中国人にとっては、中華料理が当たり前です。

     

    日本の場合は「和食」という言葉があります。

     

    「ごはん行こうか」

    「何にしよう」

    「和食にする?」

    「いいね、和食にしよう」

     

    と、こんな感じですよね。

     

    街中にある飲食店も決して日本食のお店が多いわけではなく、

    ハンバーガーショップ、イタリアン、フレンチ、ビストロ、パンケーキ、ラーメン、中華、韓国など、とにかくいろんな国の料理があります。

     

    日本人にとって「ごはん」=「日本食」ではありません。

    しかし、中国に行って感じたのは中国人にとっては「ごはん」=「中国料理」なのです。

     

    日常が自国の料理で、海外の食事は非日常。

    この感覚が日本と大きく異ると感じました。

     

    空港のラウンジに行っても、選べる選択肢はほとんどが中国料理です。

    炒飯、おかゆ、麺。

    パンはほとんど置いていませんし、もちろんパスタやピザ、ハンバーガーはおろか、サラダすらありません。

     

    こちらは武漢のホテルの朝食。

    観光客が少なく、現地の人が利用することが多いホテルでは中国料理しか置いていません。

    パンのかけらすら見当たりませんでした。

     

    とても印象的だったのは、北京でとあるオフィスに伺ったときのことです。

    お昼時で皆さん食事をとられていたのですが、一つの机を囲んで上司も部下も一緒に8人ぐらいが集まり、タッパーに入った中国料理(野菜のナムルみたいなもの)にみんなで箸をつっこみながら、左手には饅頭(肉まんの皮だけみたいなやつ)を持ち、むしゃむしゃすごい勢いで皆さん会話をしながら召し上がっていたのです。

     

    日本で例えると、おむすびを片手に漬物を食べながらおむすびをほおばる、といったところでしょうか。

     

    その姿がとても印象的で、「自分も混ざりたいなあ…」なんて思いながらしばらく呆然と眺めてしまいました。

     

    日本でも一昔前まではこのように自国の食事が第一選択だったのでしょうが、いまではパンの消費量がごはんを上回るなど、完全に西洋化してしまいました。

     

    自国の伝統食に勝る健康食はありません。

    日本人ももっと伝統食を食べるべきなのです。

     

    2、ファーストフードでも伝統食が注文できる

    北京で簡単に朝食を済ませようということなり、ケンタッキーに行きました。

    最初は「朝からコッテリだなあ…」と思ったのですが、行ってみてビックリ。

     

    中国のケンタッキーでは、朝からおかゆが食べられるのです。

     

    しかも、飲み物で豆乳まで用意されています。

     

    「うわ〜〜〜、完全に日本負けた…」と思いました。

     

    日本のファーストフード店でおむすびが選べるなんて、想像もできません。

    モスバーガーにライスバーガーがあるのが関の山です。

     

    もし日本のファーストフード店でおむすびがメニューにあったらビックリすることでしょう。

    それが普通に中国で行われているということは、やはり中国人にとって自国の食事が当たり前という意識が根底にあるからだと思います。

     

    中国のフードガイドピラミッド。日本では駒ですが、中国では中国の宮殿みたいなデザインになっているのがおもしろい。

     

    日本のファーストフード店でもおむすびが注文できる。

    そんな日が来るといいなあ…。

     

    3、トランス脂肪酸量が表示されている

    今年からアメリカで実質使用禁止になるトランス脂肪酸。

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    中国では使用は禁止されていないものの、表示がされています。

    商品のラベルを見ると、反式脂肪酸(トランス脂肪酸量)を見て取ることができます。

     

    こちらは中国の伝統的なお菓子ですが、しっかりとトランス脂肪酸が0だという表示があります。

    ちなみに美味しいですが、口の中の水分が全部持っていかれてカラカラになります。

     

    お店で見かけたチョコレートには100g当たり0.5gのトランス脂肪酸が入っているものもありました。

     

    トランス脂肪酸の摂取上限は一日約2gですから、この表示を見ると、やはり買うのを躊躇します。

    表示があることでトランス脂肪酸が入っているものを食べる機会は減らせるのです。

     

    日本も早急に表示の導入を検討して実行してほしいものです。

     

    まとめ

    中国に行って、一番いいなと思った食習慣は、やはり自国の料理をきちんと食べていることです。

    完全に西洋化された(そして現在も進行している)食事、和食離れの現状にため息が出ました。

     

    一度変わってしまったこの状況をひっくり返すのは非常に難しいと思いますが、気づいた人から少しずつ、少しずつ状況を変えていくしかないです。

    より日本食の普及、食育に力を注ごうという思いを改めて強くした中国滞在でした。

     

    良いところは残しつつ、伸ばしつつ、他国を見て良いところは取り入れて、さらに豊かになれる食の状況を作っていきたいですね。

     

     

    番外編

    ここからは番外編ということで、食事を含め、中国で撮った写真を紹介していきます。

     

    中国の航空会社の機内食。ここでもマーガリンではなく当然バターです。

     

    本場北京の北京ダック。皮は砂糖で食べます。美味しすぎる!!ずるい!

     

    豆苗みたいなものを炒めたもの。炒め方が全然違うのか、ただ炒めただけなのにメチャメチャ美味しい。

     

    北京では羊肉をよく食べます。香辛料が効いてる!

     

    なぜかお菓子を最初に食べる。日本で飲食店に行ってまず大福や羊羹は食べない。これも食文化の違い。

    日本の羊羹よりだいず甘さ控え目です。「日本のお菓子は甘すぎる」と言っていました。

     

    武漢の景色。「名前聞いたことあるかな?」ぐらいの都市だったのにこの発展具合…。中国の経済発展、おそるべし。

     

    北京のホテル。高級ホテルを準備してくださいました。

     

    いままで食べた小籠包の中でいちばん美味しい。中華料理は中国。

     

    上海の夜景。映画「ブレードランナー」の世界です。近未来感が胸熱。

     

    かたや反対側は古い西洋建築が並ぶ。昔西洋人が居住していた。このあたりは神戸に似ている。

    ちなみに、講義の最初に参加者100人ぐらいに質問して、北京と武漢の人は神戸を知りませんでしたが、上海では神戸が知られていました。嬉しい!

     

    もちもち蒸し饅頭。日本の酒饅頭に似て、酒粕の香りがして美味です。

     

    これが美味しかった!パンみたいな感じなんだけど、ほのかに甘く、しょっぱい、ねぎが良い香りです。

    これ日本で売ったら流行ると思うな。

     

    こんなにうまい酢豚は食べたことがない!

    「日本人は酢豚のパイナップルが嫌いな人が多い」と伝えると驚かれました。僕は大好きです。

     

    牛肉のしゃぶしゃぶみたいなもの。美味しいのですが、激辛!!

    見た目で辛さが判断できないので、中国料理は食べるときは注意が必要。

    僕だけ汗かいてひいひい言いました。なんで中国の人はこれが平気なんだ?!

     

    羽田近くの飛行機からの夜景。やっぱり日本がいちばんほっとする…。

  • テレビ東京系列「ソレダメ!」に出演させていただきました!

    テレビ東京系列「ソレダメ!」に出演させていただきました!

    こんにちは。

    管理栄養士の圓尾(まるお)です。

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    25日放送のテレビ東京系列「ソレダメ!」に出演させていただきました。

     

     

    ありがたいことに本も紹介していただきました!

     

     

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    今回は、いまが旬の「ニラ」についてお話をさせていただきました。

     

    自宅での撮影で、後ろに寺田本家さんの「五人娘」が映っています笑。

     

    ニラって、一見するとねぎと同じようなものに見えますが、

    実はかなり栄養豊富な食材なんです。

     

    美容に役立つビタミンA、C、Eなどの栄養素や

    疲労回復効果のあるビタミンB1の働きを助けるアリシンなどを含んでいます。

     

    加熱するとかさが減ってたくさん食べられます。

     

    僕もこの撮影があってから頭の中でニラの存在感が増して

    豚肉と炒めたりニラ玉を作ったり、味噌汁に入れたりしてたくさん食べてます。

     

    皆さんもぜひ、ご活用くださいね。

  • 新しい講座を開講します!「腸内環境攻略講座」実践レッスンつき2DAYs開催!

    新しい講座を開講します!「腸内環境攻略講座」実践レッスンつき2DAYs開催!

    こんにちは。

    管理栄養士の圓尾(まるお)です。

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    新しい講座を開講します!

     

     

    腸が変われば人生が変わる?!

     

    みんなのお腹の中にいる

    100000000000000個(100兆個)の小さな生きもののはなし。

     

    遺伝子は変えられないけど、

    腸内環境は変えられるんです!

     

    「健康」「美容」「ダイエット」

    すべてに関わる腸内環境の講座になります。

     

    座学だけでなく、日常生活で実践するための実技レッスンつきで

    腸内環境を完全攻略します!

     

    この二日間で腸内環境をバッチリマスターできる内容になっています。

     

    こんな人にオススメの講座です

    ・食生活に気をつけているのに太りやすい

    ・腸内環境に興味がある

    ・腸内環境を良くするための実践法をマスターしたい

    ・腸の中からキレイになりたい(インナービューティー)

    ・最新の腸内環境に関する情報を得たい

     

    いま、世界中の研究者が熱視線を注ぐ一つの分野が、腸内環境(マイクロバイオーム)です。

     

    私たちの腸の中にいる1000種類、100兆個とも言われる腸内細菌。

     

    そんな小さな生物が、

    ダイエット、美容、健康に大きく関与している事実が次々と明らかになってきました。

     

     

    その関係をちゃんと理解すると、

    日々の食事に対する考え方がガラッと変わります。

     

    自分のために食べるのではなく、

    腸内細菌のために何を食べるのかという考え方。

     

    この講座では、座学に加えて

    日常の食生活で実践できる腸活食事レッスンもセットで受けられるので、

    知識に加えて、実際の食事への活かし方までしっかり習得することができます。

     

    腸内環境を意識した生活が送れるようになると、

    あなたがいま抱えている体の悩みにもアプローチでき、

    いまよりもっと豊かで快適な毎日が待っています。

     

    “ここでしか聞けない話“が満載の本講座。

    ぜひ、奮ってご参加ください!

     

    日時

    DAY1(講座)

    5月27日(日)11:00〜13:00

     

    DAY2(実践レッスン)

    6月2日(土)

    ①11:00〜14:00 ⇒ 残り1席

    ②16:00〜19:00 ⇒ 残り1席

    ※ お好きな時間を選んでご参加ください(先着順)

    ※※ 実践レッスンは、食事付きです。ご自分で作った塩麹、醤油麹もお持ち帰りいただきます。

     

    備考

    ・本講座は座学と実践形式セットの2Days講座になります。

    ・講座のみの受講も可能ですが、実践レッスンとのセット受講をオススメいたします。

     

    場所

    講座:渋谷

    実践レッスン:中目黒

    ※ お申込みされた方に詳細をお伝えいたします

     

    受講料

    講座、レッスン二日参加で7,980円

    ※ 講座のみは5,000円

    ※※ キャンセル料は、開催日の二週間前以降は50%、一週間前以降は100%となります。

     

    定員

    実践レッスンは場所の関係上、それぞれの時間帯で4名様ずつ。

    合計先着8名までとなります。

     

    お申込み

    こちらのフォームからお申込みください。

     

     

    何かご質問などございましたら、こちらからご連絡ください。

     

    皆様のご受講、心よりお待ちしております!

  • 皐月(五月)の和ごはん食育料理教室 参加者募集します!

    皐月(五月)の和ごはん食育料理教室 参加者募集します!

     

    こんにちは。

    管理栄養士の圓尾(まるお)です。

    (初めての方は、こちらからどうぞ)

     

    肌寒い日や風の強い日があったり、

    季節が動いているのを感じますね。

     

    野菜たちも春から初夏のものへと少しずつ移り変わっています。

    食べ物で季節を感じられることって、豊かなことですよね。

     

    さて、来月の「和ごはん食育料理教室」のご案内です。

     

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    皐月(五月)の和ごはん食育料理教室

    献立

    * 土鍋で炊いたおひつごはん(朝日米・五分づき)

    * ニラと舞茸の味噌汁

    * 高野豆腐と絹さやの卵とじ

    * アスパラガスの焼きびたし

    * ミニトマトの蜂蜜漬け

    ※ 献立は食材調達の関係上、変更になる場合がございます。

     

    今回も旬の野菜を使った一汁三菜献立です。

     

    なかなか手間と時間がかかってハードルの高い一汁三菜も

    この組み合わせならサッと作れる!という内容です。

     

    もちろん、栄養バランスもバッチリ◎

     

    高野豆腐は「レジスタントプロテイン」という成分の健康効果が注目されている食材。

    その製法や栄養成分の特徴を学んだうえで調理のポイントを学びます。

     

    アスパラガスは卵やチーズ、ベーコンなどと合わせてももちろん美味しいのですが、

    素材のシンプルなうま味を味わえるのが焼きびたしです。

     

    洋野菜を和風に仕上げていきます。

    あまりの美味しさにペロリと何本も食べられてしまいますよ〜!

     

    特徴

    * 30分の食育講座付き

    * 鰹節問屋「タイコウ」さんより鰹節ご提供

    * オンラインファーマーズマーケット「ボンジュール!」さんから野菜ご提供

    * 基本的に調味料や加工品などは無添加です

    * 盛り付けの器は生徒さんに自由に選んでいただきます

    * 食事中は食生活相談や質問など、自由に聞いていただけます

     

    日時

    * 5月19日(土)11:00〜14:00 ⇒ 残り3席

    * 5月19日(土)16:00〜19:00 ⇒ 残り3席

     

    場所

    中目黒周辺

    ※ お申込みいただいた方に詳細をご連絡いたします

     

    参加費

    5000円

    ※ 開催日一週間前を過ぎてのキャンセルはキャンセル料がかかります

     

    参加申し込み

    こちらのフォームよりお申込みください。

     

    もっと手軽に料理を楽しみたい!

    簡単な自炊ぐらいは作れるようになりたい!

    ただ美味しいだけじゃなく、健康的な料理を作りたい!

     

    そんな方のご参加をお待ちしております(^^)

  • 「食と健康の一億年史」 スティーブン・レ【書評】

    「食と健康の一億年史」 スティーブン・レ【書評】

    こんにちは。

    管理栄養士の圓尾(まるお)です。

    (初めての方は、こちらからどうぞ)

     

    久しぶりに書評を書いてみます。

    僕は割りと本を読むほうだと思うのですが、その中でも書評を書くのは特に良かったもの、人にオススメしたいものに限っています。なので、今回の本も例に漏れず、超おもしろかったのでオススメです。

     

    今回ご紹介する本がこちら。

     

     

    カナダ人で生物学教授のスティーブンさんが書かれた本の訳本です。

     

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    この本のテーマは、

    現代の多くの健康問題(肥満、糖尿病、痛風、高血圧、乳がん、食物アレルギーなど)は、我々の祖先が守ってきた生活習慣を変えたことや、取り巻く環境の変化によって引き起こされているのではないか、

    という疑問を解き明かすというものです。

     

    おもしろいのが、最新の健康や栄養に関する研究にもとづいていることに加えて、進化生物学、つまり”人類の進化の歴史”という視点が盛り込まれていること。

     

    現代の科学的な研究も重要ですが、それはまだ発展途上で日進月歩の状態。

    それから比べると何百万年とある人類が歩んできた歴史は確かで、そこから読み解けることも多くあります。

     

    著者は世界中のいろんな地を実際に訪れ、その地域の食文化や人々の生活習慣などを調査しているところも特筆すべき点です。日本の沖縄についても書かれています。

     

    僕の中では、自分の健康的な食事に対する考えにより自信が持てたのと、新しい発見もあり大変楽しい読書でした。

    さあ、それでは紹介していきましょう。

     

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    「食と健康の一億年史」 スティーブン・レ【書評】

    日本人は日本の伝統食を見直すことで健康になれる

    僕はいつも、日本の伝統食の良さを現代に活かす食事法を伝えていますが、この本でも伝統食の良さが何度も出てきました。

    たとえば、次のような箇所です。

     

    栄養をバランスよく摂るためには伝統食を食べるべきで、それも長い歴史をもつものほどよい(たとえば五百年前から食べ続けられているもの)。伝統食は、試行錯誤を繰り返しながら慎重に作り上げられたものだからだ。

    (P. 271)

     

    特に日本の場合は、他の地域に類を見ない食生活を長い歴史の中で受け継いできました。

    それが崩れたのが先の戦争以降で、その後の健康問題の噴出はみんなが知るところです。

     

    さらに、

     

    あなたの祖先がでんぷんや乳製品を大量に摂っていなかったなら、あなたも摂るべきではない。祖先が食べていたものを食べる。それだけはぜひ覚えておいてほしい。

    (P. 317)

     

    昔の日本の庶民はでんぷんを大量にとり、乳製品は口にしていませんでした。

    つまり、日本人にとって祖先の食べていたものを食べるとは、主食であるお米を中心とした穀物をしっかり食べることなのです。

     

    逆に、乳製品に対しては慎重にならなければなりません。

    なにせ日本では牛肉を食べることと付随してその乳を飲むことも根付かず、これだけ乳製品が広まったのも戦後になってからだからです。

     

    僕はいろんな場面で日本人がどんなものを食べてきたのかをお話することもありますが、ほとんどの方は「へえ〜、そうだったんだ」と驚きの声を上げられます。

    健康的な食事について知ろうと思ったら、科学的な栄養学や最新の研究を勉強することも大事ですが、その前段階の基礎として、まず自分たちの祖先の食生活について知ることが必要です。

     

    短期的な健康と長期的な健康は違う

    僕はいつも思うのですが、一口に栄養士といっても誰を対象とするのか、どんな結果を望むのかによって必要な知識が異なるので、大学の学部を三年生ぐらいから分けたほうがいいのではないでしょうか(すでにそういう学校もあるのかもしれませんが)。

     

    それぐらい、どんな結果を得たいのかという目的によって答えとなる食事は変わってきます。

     

    人の身長を伸ばし、重量挙げ選手を強くし、女性の生殖力を高める食事はある意味健康的だが、概して人の寿命を延ばす食事ではない。

    (P. 10)

     

    分かりやすいのがスポーツ栄養で、スポーツの世界で結果を出す、身体を大きくするための食事というのは、健康的な食事とイコールではない場合があります。

     

    この本の中では、若いときに肉を多く食べるリスクについて書かれています。

     

    肉をたっぷり食べることによって、少女たちはより低年齢で性的に成熟しやすくなり、つまりはより早く寿命を迎えることにもなる。(中略)つまり、若い時の強健さは長寿を犠牲にすることの上に成り立っている。

    (P. 92)

     

    たんぱく質をとりすぎること(その中でも特に肉からとること)が寿命を縮める結果になる。

    興味深いことに、世界の長寿地域には高炭水化物、低たんぱく質食のところが多くあります。

     

    特に日本人の場合は最近まで肉をほとんど食べておらず、その分大豆を多く食べていました。

    たんぱく質をしっかりとるために肉を食べよう!というなんとなく持っている間違ったイメージを捨て去る時が来ています。

     

    現代人と祖先の大きな違い

    さて、ここが僕がこの本を読んでいて一番おもしろかったところをご紹介します。

     

    突然ですが、質問です。

     

    祖先に太っている人はいなかったのに、なぜ現代人はこんなに肥満の人が増えたのでしょうか?

     

    予想できる答えが二つあります。

     

    一つは、「食べ過ぎ」、つまりはカロリー過多。

     

    もう一つは、「運動不足」、つまり消費カロリーの減少。

     

    僕もそう思っていました。

    それが、信じられないことに、そうではなかったのです。

     

    どういうことでしょうか。

     

    現代人は食べ過ぎなのではない。食べ続けすぎなのだ。

    最初に注釈を加えておくと、祖先の生活を正確に知ることはできないため、この本の中ではオーストラリア北部で暮らすアンバラ族やベネズエラの熱帯雨林に住むヒウィ族など、現代に残る狩猟採集社会で原始的な暮らしをしている部族の暮らしぶりを祖先の暮らしとして現代と比較しています。

     

    そのことをふまえた上でまず、一日のカロリー摂取量(kcal)を見てみると、

     

    日本人男性 2300
    日本人女性 1800
    アメリカ人男性 2600
    アメリカ人女性 1900
    アンバラ族 1600〜2500
    ヒウィ族 1400〜2400

     

    と、このように場合によっては狩猟採集民族のほうが摂取量カロリーが多いという結果が得られたのです。

     

    アンバラ族とヒウィ族のエネルギー摂取量に幅があるのは、彼らのエネルギー摂取量は季節によってものすごく変動が大きかったことを表しています。

    まず、ここが大きな違いです。

     

    文明化された社会では一年365日を通して摂取カロリーは大きく変わりませんが、狩猟採集社会では乾季や雨季などがあるため、一年の中でたくさん食べられる時期とそうでない時期に大きな差があったのです。

     

    つまり、祖先たちは飢えと飽食の両方を行き来する生活をしていたということ。

    現代人の問題はカロリー摂取量が多いことではなく、常に飽食の状態こそが問題だという可能性があります。

     

    ちなみに、この本には断食についての考察も書かれています。

    常に飽食の現代にこそ、ファスティングは必要です。

     

    僕は今回この本を読んで、改めて現代人にってファスティングが健康を守る上で必要不可欠なものであることの確信を深めました。

     

    現代人は運動しないのではない。座り過ぎなのだ。

    次に二つ目の話題。運動についてです。

     

    これも普通に考えると昔の祖先はカロリーをたくさん消費してたから太らなくて、現代人はカロリーを消費しないから太っている、と考えがちです。

     

    ところが、これも予想外の結果が得られています。

     

    現代の産業化社会で暮らす太りすぎの人々のエネルギー消費量は、引き締まった身体の狩猟採集社会の人々のエネルギー消費量とほぼ変わらない。

    (P. 234)

     

    なんと、エネルギー消費量に差はなかったというのです。

     

    ただ、一つ大きく違うことがありました。

    それが、じっと座っている時間の長さです。

     

    狩猟採集社会に暮らす人々も、我々の祖先も、何時間もじっとしていることはめったにありませんでした。

    しかし現代では机があり、椅子があり、そしてテレビやパソコンがあります。

    これが肥満の原因ではないかと考察されています。

     

    これは目からウロコでした。

    「じっと座っていると運動不足になるから、その分ジムで走って運動すれば解消できる」これが通用しないわけです。

     

    いくら運動しようと、じっと座っている時間が長ければ、それは帳消しにはされず、身体に悪い影響を与える可能性があるのです。

    これからはパソコンで作業しているときになるべくこまめに立ち上がったり、立ったまま本を読むようにしようと思いました。

     

    まとめ

    多くの現代人を悩ませる健康問題。

    それを防ぐ手立ては、祖先の暮らしにあるのかもしれません。

     

    ここには書ききれない、食の歴史や文化、健康にまつわる話が盛り沢山でした。

    なかなか他にはない食の本だと思います。ぜひ、読んでみてください。

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  • フリーランス生活6年目に突入。節目に際して思うこと

    フリーランス生活6年目に突入。節目に際して思うこと

    こんにちは。

    管理栄養士の圓尾(まるお)です。

    (初めての方は、こちらからどうぞ)

     

    4月に入り、新年度が始まりましたね。

     

    進学、就職、異動など、新しい環境での生活を始められた方も多いかと思います。

     

    僕は毎年この時期になると、5年前に独立したときのことを思い出します。

     

    2013年に独立してこの4月で丸5年経ち、6年目に入りました。

    本当にありがたいことに、独立した当時に描いていた理想を遥かに上回るような日々を送ることができています。

     

    テレビや雑誌などのメディア出演や本の出版、仕事で地方や海外に行くなど、

    当時はただの夢物語でしかなかったことが次々と実現できています。

    心身ともに豊かな生活ができていることに、改めて「ありがたいなあ」という感謝の気持ちがわいてきます。

     

    でも、独立した当時はというと、今でも苦い思いがよみがえるような大変な苦労を味わいました。

     

    貯金がない中で独立した上に、思うように収入が入って来ない。

     

    とにかくお金がなくて、「来月の生活費どうしよう…」と不安で眠れなかったり、

    食費を浮かせるために●野屋さんにもかなりお世話になりました(300円で牛丼が食べられるなんてありがたすぎる!!)。

     

    遊ぶ余裕もなく、欲しいものを買う余裕もなく、友達とごはんに行く余裕すらありませんでした。

     

    「自分はなんて甘かったんだ……」

     

    毎日朝起きて職場に行って、与えられた仕事をこなして夜帰って家でごはん作って食べる。

    土日は自由に休める。そしてちゃんと決まった日に安定して給料が入ってくる。

     

    あの頃は……サラリーマンやってた時は何て楽だったんだ……。

    あの生活に戻りたい…。

     

    うまくいかなくて、そう思ったこともありました。

    実は、以前に働いていた職場に再度雇ってもらえないか、掛け合ったことすらあります。

    それぐらい追い詰められていました。

     

    でも、結局その職場には雇ってもらえず(今思うと本当にそのことに感謝しているのですが)、また自活の道を何とか見出そうと必死で頑張りました。

     

    この時はよく頑張ったなあ…と今でも思います。

    そして話し出すと長くなるのですが、いろんなことがあり、そんな中で少しずつ収入が増えてきて、軌道に乗ることができました。

     

    この苦難を乗り切れたのは、相談に乗ってくれるメンターがいたからですし、一緒に頑張れる仲間がいたからです。

     

    いまもそうですが、決して自力ではなく、引き上げてくれる人たちが周りにいたからいろんなチャンスを手にすることができました。本当に人のおかげ。おかげさまです。

     

    そもそも、自力で上がれる人は10代や20代の早い段階ですでに頭角を現しているはずです。

    そうじゃないということは、「自分は凡人なんだ」ということを自覚して、自力だけで頑張らずに上の人に引き上げてもらえるような人になるしか成功の道はありません。

    いまフリーランスになるための塾をやっていて、ここに気づく人とそうじゃない人の差は大きいなあと感じていたりします。

     

    さて、独立当時に思い描いていた夢はたくさん叶えることができたのですが、決してこれで達成ではなく、まだまだやりたいことがあります。

    いま与えられている資源を活かして自分をもっと高め、いろんな人とつながって、さらに世の中に貢献していけるように邁進していこうと思います。

     

    僕が生きているうちに、栄養士に対するイメージを変える。

    栄養士をカッコよくてクールでイケてる職業にします。

     

    小学生の「将来なりたい職業ランキング」で男女ともに上位に栄養士があがってくるような世界。

    「僕のお父さん(お母さん)は栄養士なんだぞ〜!」と子供が自慢したくなるような職業に。

     

    栄養士に憧れる若者が増え、栄養学部は高倍率、簡単には栄養士にはなれない。

    そうなると、栄養士のレベルももっと上昇します。

     

    各分野で活躍する栄養士が増えて、人生を豊かに健康で元気に過ごせる人が増えて、食を大事にする人が増えて、日本人の幸福度が上がる。

     

    そんな世界が作れたら最高です。

    そんな未来を思い描いていると、日々の活動もさらに楽しいものになります。

     

    フリーランス6年目。次の理想を叶えるための一歩、そんな年にしたいと思っています。

     

    いつもこのブログを読んでくださっている読者の皆さんにも心より御礼を申し上げます。

    いつも応援していただき、ありがとうございます。すごく、力になってます。これからもよろしくお願いいたします。