タグ: 食育

  • 梅干し、梅酒を自分でつくる!「うめしごと」はじめてみませんか?

    梅干し、梅酒を自分でつくる!「うめしごと」はじめてみませんか?

    全国的に梅雨入りを迎えまして、ここ東京でも昨日から雨模様です。

     

    雨が続いてジメジメする、ちょっとヤな感じのこの時期ですが、

    一つの楽しみが梅仕事です。

     

    この時期に出回る梅を使って梅干しや梅酒など、いろんなものを仕込むことを”梅仕事”と言います。

    あなたは何か梅を使って作ったことはありますか?

     

    (管理栄養士 圓尾のプロフィールはこちらから)

    [adsense]

     

    梅ジュースや梅酒は初心者でも簡単にできるので、やってみると楽しいですよ。

    自分で選んだ材料で仕込んでできるものはホントに美味しいです!

     

    僕もちょうど去年の今ぐらいの時期に梅ジュースと梅酒を仕込みました。

     

    仕込むとこんな感じ。左側が梅ジュース。右側が梅酒です。

     

    左側の梅ジュースが時間が経つとこうなります。どこから水分出てきた?!とビックリしますね。

     

    材料は梅と氷砂糖だけで、瓶などに交互に詰めるだけなので、ホントめっちゃ簡単です。

     

    出来上がりの梅シロップ。これを水や炭酸水で薄めるとジュースになります。

    いま写真見ていてもあの美味しい味が蘇ってくる…。夏に最高です。

     

    梅酒も美味しすぎて、残して一年とか熟成させようと思ったのですが、全部飲んでしまいました(反省…)。

     

     

    今年も梅の季節がやってきたので、ちょうど昨日夜な夜な梅仕事をしました。

     

    まず肝心の梅ですが、Bonjour(ボンジュール)というオンラインのファーマーズマーケットの通販サイトがありまして、

    こちらで以前とっても香りの良い柚子をいただいた高知の猪谷農産さんという農家さんがあり、そちらで無農薬・無肥料の梅を購入させていただきました!

    >>猪谷農産さんの梅はこちらから

     

    見るからに可愛らしい梅たち。優しく洗って水分を拭き取って下準備完了です。

     

    今回は梅酒と、はじめて梅干しにも挑戦することにしました。

     

    梅干しを漬ける最初の段階で必要なのは塩と少しの焼酎。

    今朝見たらすでにうっすらと梅酢があがってきてました!

     

    そして梅酒に必要なのが氷砂糖と焼酎。

    今回は去年とはまた違う材料を選んでみました。

     

    まず氷砂糖は、オリゴ糖がたっぷりのてんさい糖を。

     

    そして焼酎は、よくあるホワイトリカー(原料のデンプンどっから持ってきた?)ではなく、玄米焼酎を。

     

    瓶に氷砂糖と梅を交互に入れて、最後に焼酎を投入!

     

    で〜きた!

    あとは待つだけです。

     

    今年は全部飲みきらずに一部残して熟成酒つくろう〜っと。

     

    [amazonjs asin=”4540031872″ locale=”JP” title=”梅ぢから―びん干し梅干しから梅酢みそまで”]

    こちらは僕が参考にした本です。

    写真入りでとっても解説が詳しいので、初めて作る方にオススメです。

     

    ホントに、自分で厳選した材料で作った梅酒は飛び上がるぐらい美味しいので、やる価値あり、ですよ!

     

    あなたも梅仕事、はじめてみませんか?

  • 「中国のここがスゴい!」中国3都市を回って発見した日本が見習いたいすばらしい健康食習慣3つ

    「中国のここがスゴい!」中国3都市を回って発見した日本が見習いたいすばらしい健康食習慣3つ

    こんにちは。

    管理栄養士の圓尾(まるお)です。

    (初めての方は、こちらからどうぞ)

     

    5/6〜5/11まで、5泊6日で中国に出張に行ってきました。

     

    中国のエステティシャンに対しての講義で、北京、武漢、上海の3都市を回ってきました。

     

    中国へは以前上海に一度行ったことがあるのですが、それも仕事でしかも滞在期間が短かったので、現地の食事情を観察することができませんでした。

     

    しかし、今回は割りと自由時間があったり、同行した中国人にいろいろと案内してもらったり、話を聴くことができ、食に関してたくさんの気づきがありました。

     

    日本と中国の食事情を比べてみて、日本のほうがいいなと思う点もあれば、これは中国に見習いたいなと思うこともたくさんありました。

     

    そこで今回は、実際に僕が中国に行って感じた、日本人が中国人に見習いたい食習慣を3つご紹介したいと思います。

     

    [adsense]

     

    中国3都市を回って発見した日本が中国に見習いたいすばらしい健康食習慣3つ

    1、当たり前のように中国料理を食べている

    中国人にとっては、中華料理が当たり前です。

     

    日本の場合は「和食」という言葉があります。

     

    「ごはん行こうか」

    「何にしよう」

    「和食にする?」

    「いいね、和食にしよう」

     

    と、こんな感じですよね。

     

    街中にある飲食店も決して日本食のお店が多いわけではなく、

    ハンバーガーショップ、イタリアン、フレンチ、ビストロ、パンケーキ、ラーメン、中華、韓国など、とにかくいろんな国の料理があります。

     

    日本人にとって「ごはん」=「日本食」ではありません。

    しかし、中国に行って感じたのは中国人にとっては「ごはん」=「中国料理」なのです。

     

    日常が自国の料理で、海外の食事は非日常。

    この感覚が日本と大きく異ると感じました。

     

    空港のラウンジに行っても、選べる選択肢はほとんどが中国料理です。

    炒飯、おかゆ、麺。

    パンはほとんど置いていませんし、もちろんパスタやピザ、ハンバーガーはおろか、サラダすらありません。

     

    こちらは武漢のホテルの朝食。

    観光客が少なく、現地の人が利用することが多いホテルでは中国料理しか置いていません。

    パンのかけらすら見当たりませんでした。

     

    とても印象的だったのは、北京でとあるオフィスに伺ったときのことです。

    お昼時で皆さん食事をとられていたのですが、一つの机を囲んで上司も部下も一緒に8人ぐらいが集まり、タッパーに入った中国料理(野菜のナムルみたいなもの)にみんなで箸をつっこみながら、左手には饅頭(肉まんの皮だけみたいなやつ)を持ち、むしゃむしゃすごい勢いで皆さん会話をしながら召し上がっていたのです。

     

    日本で例えると、おむすびを片手に漬物を食べながらおむすびをほおばる、といったところでしょうか。

     

    その姿がとても印象的で、「自分も混ざりたいなあ…」なんて思いながらしばらく呆然と眺めてしまいました。

     

    日本でも一昔前まではこのように自国の食事が第一選択だったのでしょうが、いまではパンの消費量がごはんを上回るなど、完全に西洋化してしまいました。

     

    自国の伝統食に勝る健康食はありません。

    日本人ももっと伝統食を食べるべきなのです。

     

    2、ファーストフードでも伝統食が注文できる

    北京で簡単に朝食を済ませようということなり、ケンタッキーに行きました。

    最初は「朝からコッテリだなあ…」と思ったのですが、行ってみてビックリ。

     

    中国のケンタッキーでは、朝からおかゆが食べられるのです。

     

    しかも、飲み物で豆乳まで用意されています。

     

    「うわ〜〜〜、完全に日本負けた…」と思いました。

     

    日本のファーストフード店でおむすびが選べるなんて、想像もできません。

    モスバーガーにライスバーガーがあるのが関の山です。

     

    もし日本のファーストフード店でおむすびがメニューにあったらビックリすることでしょう。

    それが普通に中国で行われているということは、やはり中国人にとって自国の食事が当たり前という意識が根底にあるからだと思います。

     

    中国のフードガイドピラミッド。日本では駒ですが、中国では中国の宮殿みたいなデザインになっているのがおもしろい。

     

    日本のファーストフード店でもおむすびが注文できる。

    そんな日が来るといいなあ…。

     

    3、トランス脂肪酸量が表示されている

    今年からアメリカで実質使用禁止になるトランス脂肪酸。

    [blogcard url=”https://karada465b.minibird.jp/post-2394/”]

     

    中国では使用は禁止されていないものの、表示がされています。

    商品のラベルを見ると、反式脂肪酸(トランス脂肪酸量)を見て取ることができます。

     

    こちらは中国の伝統的なお菓子ですが、しっかりとトランス脂肪酸が0だという表示があります。

    ちなみに美味しいですが、口の中の水分が全部持っていかれてカラカラになります。

     

    お店で見かけたチョコレートには100g当たり0.5gのトランス脂肪酸が入っているものもありました。

     

    トランス脂肪酸の摂取上限は一日約2gですから、この表示を見ると、やはり買うのを躊躇します。

    表示があることでトランス脂肪酸が入っているものを食べる機会は減らせるのです。

     

    日本も早急に表示の導入を検討して実行してほしいものです。

     

    まとめ

    中国に行って、一番いいなと思った食習慣は、やはり自国の料理をきちんと食べていることです。

    完全に西洋化された(そして現在も進行している)食事、和食離れの現状にため息が出ました。

     

    一度変わってしまったこの状況をひっくり返すのは非常に難しいと思いますが、気づいた人から少しずつ、少しずつ状況を変えていくしかないです。

    より日本食の普及、食育に力を注ごうという思いを改めて強くした中国滞在でした。

     

    良いところは残しつつ、伸ばしつつ、他国を見て良いところは取り入れて、さらに豊かになれる食の状況を作っていきたいですね。

     

     

    番外編

    ここからは番外編ということで、食事を含め、中国で撮った写真を紹介していきます。

     

    中国の航空会社の機内食。ここでもマーガリンではなく当然バターです。

     

    本場北京の北京ダック。皮は砂糖で食べます。美味しすぎる!!ずるい!

     

    豆苗みたいなものを炒めたもの。炒め方が全然違うのか、ただ炒めただけなのにメチャメチャ美味しい。

     

    北京では羊肉をよく食べます。香辛料が効いてる!

     

    なぜかお菓子を最初に食べる。日本で飲食店に行ってまず大福や羊羹は食べない。これも食文化の違い。

    日本の羊羹よりだいず甘さ控え目です。「日本のお菓子は甘すぎる」と言っていました。

     

    武漢の景色。「名前聞いたことあるかな?」ぐらいの都市だったのにこの発展具合…。中国の経済発展、おそるべし。

     

    北京のホテル。高級ホテルを準備してくださいました。

     

    いままで食べた小籠包の中でいちばん美味しい。中華料理は中国。

     

    上海の夜景。映画「ブレードランナー」の世界です。近未来感が胸熱。

     

    かたや反対側は古い西洋建築が並ぶ。昔西洋人が居住していた。このあたりは神戸に似ている。

    ちなみに、講義の最初に参加者100人ぐらいに質問して、北京と武漢の人は神戸を知りませんでしたが、上海では神戸が知られていました。嬉しい!

     

    もちもち蒸し饅頭。日本の酒饅頭に似て、酒粕の香りがして美味です。

     

    これが美味しかった!パンみたいな感じなんだけど、ほのかに甘く、しょっぱい、ねぎが良い香りです。

    これ日本で売ったら流行ると思うな。

     

    こんなにうまい酢豚は食べたことがない!

    「日本人は酢豚のパイナップルが嫌いな人が多い」と伝えると驚かれました。僕は大好きです。

     

    牛肉のしゃぶしゃぶみたいなもの。美味しいのですが、激辛!!

    見た目で辛さが判断できないので、中国料理は食べるときは注意が必要。

    僕だけ汗かいてひいひい言いました。なんで中国の人はこれが平気なんだ?!

     

    羽田近くの飛行機からの夜景。やっぱり日本がいちばんほっとする…。

  • 新しい講座を開講します!「腸内環境攻略講座」実践レッスンつき2DAYs開催!

    新しい講座を開講します!「腸内環境攻略講座」実践レッスンつき2DAYs開催!

    こんにちは。

    管理栄養士の圓尾(まるお)です。

    (初めての方は、こちらからどうぞ)

     

    [adsense]

     

    新しい講座を開講します!

     

     

    腸が変われば人生が変わる?!

     

    みんなのお腹の中にいる

    100000000000000個(100兆個)の小さな生きもののはなし。

     

    遺伝子は変えられないけど、

    腸内環境は変えられるんです!

     

    「健康」「美容」「ダイエット」

    すべてに関わる腸内環境の講座になります。

     

    座学だけでなく、日常生活で実践するための実技レッスンつきで

    腸内環境を完全攻略します!

     

    この二日間で腸内環境をバッチリマスターできる内容になっています。

     

    こんな人にオススメの講座です

    ・食生活に気をつけているのに太りやすい

    ・腸内環境に興味がある

    ・腸内環境を良くするための実践法をマスターしたい

    ・腸の中からキレイになりたい(インナービューティー)

    ・最新の腸内環境に関する情報を得たい

     

    いま、世界中の研究者が熱視線を注ぐ一つの分野が、腸内環境(マイクロバイオーム)です。

     

    私たちの腸の中にいる1000種類、100兆個とも言われる腸内細菌。

     

    そんな小さな生物が、

    ダイエット、美容、健康に大きく関与している事実が次々と明らかになってきました。

     

     

    その関係をちゃんと理解すると、

    日々の食事に対する考え方がガラッと変わります。

     

    自分のために食べるのではなく、

    腸内細菌のために何を食べるのかという考え方。

     

    この講座では、座学に加えて

    日常の食生活で実践できる腸活食事レッスンもセットで受けられるので、

    知識に加えて、実際の食事への活かし方までしっかり習得することができます。

     

    腸内環境を意識した生活が送れるようになると、

    あなたがいま抱えている体の悩みにもアプローチでき、

    いまよりもっと豊かで快適な毎日が待っています。

     

    “ここでしか聞けない話“が満載の本講座。

    ぜひ、奮ってご参加ください!

     

    日時

    DAY1(講座)

    5月27日(日)11:00〜13:00

     

    DAY2(実践レッスン)

    6月2日(土)

    ①11:00〜14:00 ⇒ 残り1席

    ②16:00〜19:00 ⇒ 残り1席

    ※ お好きな時間を選んでご参加ください(先着順)

    ※※ 実践レッスンは、食事付きです。ご自分で作った塩麹、醤油麹もお持ち帰りいただきます。

     

    備考

    ・本講座は座学と実践形式セットの2Days講座になります。

    ・講座のみの受講も可能ですが、実践レッスンとのセット受講をオススメいたします。

     

    場所

    講座:渋谷

    実践レッスン:中目黒

    ※ お申込みされた方に詳細をお伝えいたします

     

    受講料

    講座、レッスン二日参加で7,980円

    ※ 講座のみは5,000円

    ※※ キャンセル料は、開催日の二週間前以降は50%、一週間前以降は100%となります。

     

    定員

    実践レッスンは場所の関係上、それぞれの時間帯で4名様ずつ。

    合計先着8名までとなります。

     

    お申込み

    こちらのフォームからお申込みください。

     

     

    何かご質問などございましたら、こちらからご連絡ください。

     

    皆様のご受講、心よりお待ちしております!

  • 「食と健康の一億年史」 スティーブン・レ【書評】

    「食と健康の一億年史」 スティーブン・レ【書評】

    こんにちは。

    管理栄養士の圓尾(まるお)です。

    (初めての方は、こちらからどうぞ)

     

    久しぶりに書評を書いてみます。

    僕は割りと本を読むほうだと思うのですが、その中でも書評を書くのは特に良かったもの、人にオススメしたいものに限っています。なので、今回の本も例に漏れず、超おもしろかったのでオススメです。

     

    今回ご紹介する本がこちら。

     

     

    カナダ人で生物学教授のスティーブンさんが書かれた本の訳本です。

     

    [amazonjs asin=”4750515256″ locale=”JP” title=”食と健康の一億年史”]

     

    この本のテーマは、

    現代の多くの健康問題(肥満、糖尿病、痛風、高血圧、乳がん、食物アレルギーなど)は、我々の祖先が守ってきた生活習慣を変えたことや、取り巻く環境の変化によって引き起こされているのではないか、

    という疑問を解き明かすというものです。

     

    おもしろいのが、最新の健康や栄養に関する研究にもとづいていることに加えて、進化生物学、つまり”人類の進化の歴史”という視点が盛り込まれていること。

     

    現代の科学的な研究も重要ですが、それはまだ発展途上で日進月歩の状態。

    それから比べると何百万年とある人類が歩んできた歴史は確かで、そこから読み解けることも多くあります。

     

    著者は世界中のいろんな地を実際に訪れ、その地域の食文化や人々の生活習慣などを調査しているところも特筆すべき点です。日本の沖縄についても書かれています。

     

    僕の中では、自分の健康的な食事に対する考えにより自信が持てたのと、新しい発見もあり大変楽しい読書でした。

    さあ、それでは紹介していきましょう。

     

    [adsense]

     

    「食と健康の一億年史」 スティーブン・レ【書評】

    日本人は日本の伝統食を見直すことで健康になれる

    僕はいつも、日本の伝統食の良さを現代に活かす食事法を伝えていますが、この本でも伝統食の良さが何度も出てきました。

    たとえば、次のような箇所です。

     

    栄養をバランスよく摂るためには伝統食を食べるべきで、それも長い歴史をもつものほどよい(たとえば五百年前から食べ続けられているもの)。伝統食は、試行錯誤を繰り返しながら慎重に作り上げられたものだからだ。

    (P. 271)

     

    特に日本の場合は、他の地域に類を見ない食生活を長い歴史の中で受け継いできました。

    それが崩れたのが先の戦争以降で、その後の健康問題の噴出はみんなが知るところです。

     

    さらに、

     

    あなたの祖先がでんぷんや乳製品を大量に摂っていなかったなら、あなたも摂るべきではない。祖先が食べていたものを食べる。それだけはぜひ覚えておいてほしい。

    (P. 317)

     

    昔の日本の庶民はでんぷんを大量にとり、乳製品は口にしていませんでした。

    つまり、日本人にとって祖先の食べていたものを食べるとは、主食であるお米を中心とした穀物をしっかり食べることなのです。

     

    逆に、乳製品に対しては慎重にならなければなりません。

    なにせ日本では牛肉を食べることと付随してその乳を飲むことも根付かず、これだけ乳製品が広まったのも戦後になってからだからです。

     

    僕はいろんな場面で日本人がどんなものを食べてきたのかをお話することもありますが、ほとんどの方は「へえ〜、そうだったんだ」と驚きの声を上げられます。

    健康的な食事について知ろうと思ったら、科学的な栄養学や最新の研究を勉強することも大事ですが、その前段階の基礎として、まず自分たちの祖先の食生活について知ることが必要です。

     

    短期的な健康と長期的な健康は違う

    僕はいつも思うのですが、一口に栄養士といっても誰を対象とするのか、どんな結果を望むのかによって必要な知識が異なるので、大学の学部を三年生ぐらいから分けたほうがいいのではないでしょうか(すでにそういう学校もあるのかもしれませんが)。

     

    それぐらい、どんな結果を得たいのかという目的によって答えとなる食事は変わってきます。

     

    人の身長を伸ばし、重量挙げ選手を強くし、女性の生殖力を高める食事はある意味健康的だが、概して人の寿命を延ばす食事ではない。

    (P. 10)

     

    分かりやすいのがスポーツ栄養で、スポーツの世界で結果を出す、身体を大きくするための食事というのは、健康的な食事とイコールではない場合があります。

     

    この本の中では、若いときに肉を多く食べるリスクについて書かれています。

     

    肉をたっぷり食べることによって、少女たちはより低年齢で性的に成熟しやすくなり、つまりはより早く寿命を迎えることにもなる。(中略)つまり、若い時の強健さは長寿を犠牲にすることの上に成り立っている。

    (P. 92)

     

    たんぱく質をとりすぎること(その中でも特に肉からとること)が寿命を縮める結果になる。

    興味深いことに、世界の長寿地域には高炭水化物、低たんぱく質食のところが多くあります。

     

    特に日本人の場合は最近まで肉をほとんど食べておらず、その分大豆を多く食べていました。

    たんぱく質をしっかりとるために肉を食べよう!というなんとなく持っている間違ったイメージを捨て去る時が来ています。

     

    現代人と祖先の大きな違い

    さて、ここが僕がこの本を読んでいて一番おもしろかったところをご紹介します。

     

    突然ですが、質問です。

     

    祖先に太っている人はいなかったのに、なぜ現代人はこんなに肥満の人が増えたのでしょうか?

     

    予想できる答えが二つあります。

     

    一つは、「食べ過ぎ」、つまりはカロリー過多。

     

    もう一つは、「運動不足」、つまり消費カロリーの減少。

     

    僕もそう思っていました。

    それが、信じられないことに、そうではなかったのです。

     

    どういうことでしょうか。

     

    現代人は食べ過ぎなのではない。食べ続けすぎなのだ。

    最初に注釈を加えておくと、祖先の生活を正確に知ることはできないため、この本の中ではオーストラリア北部で暮らすアンバラ族やベネズエラの熱帯雨林に住むヒウィ族など、現代に残る狩猟採集社会で原始的な暮らしをしている部族の暮らしぶりを祖先の暮らしとして現代と比較しています。

     

    そのことをふまえた上でまず、一日のカロリー摂取量(kcal)を見てみると、

     

    日本人男性 2300
    日本人女性 1800
    アメリカ人男性 2600
    アメリカ人女性 1900
    アンバラ族 1600〜2500
    ヒウィ族 1400〜2400

     

    と、このように場合によっては狩猟採集民族のほうが摂取量カロリーが多いという結果が得られたのです。

     

    アンバラ族とヒウィ族のエネルギー摂取量に幅があるのは、彼らのエネルギー摂取量は季節によってものすごく変動が大きかったことを表しています。

    まず、ここが大きな違いです。

     

    文明化された社会では一年365日を通して摂取カロリーは大きく変わりませんが、狩猟採集社会では乾季や雨季などがあるため、一年の中でたくさん食べられる時期とそうでない時期に大きな差があったのです。

     

    つまり、祖先たちは飢えと飽食の両方を行き来する生活をしていたということ。

    現代人の問題はカロリー摂取量が多いことではなく、常に飽食の状態こそが問題だという可能性があります。

     

    ちなみに、この本には断食についての考察も書かれています。

    常に飽食の現代にこそ、ファスティングは必要です。

     

    僕は今回この本を読んで、改めて現代人にってファスティングが健康を守る上で必要不可欠なものであることの確信を深めました。

     

    現代人は運動しないのではない。座り過ぎなのだ。

    次に二つ目の話題。運動についてです。

     

    これも普通に考えると昔の祖先はカロリーをたくさん消費してたから太らなくて、現代人はカロリーを消費しないから太っている、と考えがちです。

     

    ところが、これも予想外の結果が得られています。

     

    現代の産業化社会で暮らす太りすぎの人々のエネルギー消費量は、引き締まった身体の狩猟採集社会の人々のエネルギー消費量とほぼ変わらない。

    (P. 234)

     

    なんと、エネルギー消費量に差はなかったというのです。

     

    ただ、一つ大きく違うことがありました。

    それが、じっと座っている時間の長さです。

     

    狩猟採集社会に暮らす人々も、我々の祖先も、何時間もじっとしていることはめったにありませんでした。

    しかし現代では机があり、椅子があり、そしてテレビやパソコンがあります。

    これが肥満の原因ではないかと考察されています。

     

    これは目からウロコでした。

    「じっと座っていると運動不足になるから、その分ジムで走って運動すれば解消できる」これが通用しないわけです。

     

    いくら運動しようと、じっと座っている時間が長ければ、それは帳消しにはされず、身体に悪い影響を与える可能性があるのです。

    これからはパソコンで作業しているときになるべくこまめに立ち上がったり、立ったまま本を読むようにしようと思いました。

     

    まとめ

    多くの現代人を悩ませる健康問題。

    それを防ぐ手立ては、祖先の暮らしにあるのかもしれません。

     

    ここには書ききれない、食の歴史や文化、健康にまつわる話が盛り沢山でした。

    なかなか他にはない食の本だと思います。ぜひ、読んでみてください。

    [amazonjs asin=”4750515256″ locale=”JP” title=”食と健康の一億年史”]

  • 8人に1人が該当 糖質制限ダイエットの危険性 腎機能低下につながる恐れあり

    8人に1人が該当 糖質制限ダイエットの危険性 腎機能低下につながる恐れあり

    こんにちは。

    糖質制限ダイエットに警鐘を鳴らす管理栄養士の圓尾(まるお)です。

    (初めての方は、こちらからどうぞ)

     

    前回の記事にかなりの反響をいただきました。

    [blogcard url=”https://karada465b.minibird.jp/post-6075/”]

     

    糖質制限ダイエットに関して「本当のところはどうなの?」と気になっている方が多いようです。

     

    僕の中ではすでに終わった食事法なのですが、

    世の中的にはまだまだ実践している人が多く、ブームを通り越して定着した感じすらあります。

     

    今回の記事でも糖質制限ダイエットの危険性を、

    前回ご紹介した食物繊維不足につながること以外の角度から述べてみたいと思います。

     

    [adsense]

     

    8人に1人が該当 糖質制限ダイエットの危険性 腎機能低下につながる恐れあり

    人間がエネルギーにしている3つの栄養素

    まず、栄養学の基礎的な知識の確認からお付き合いください。

     

    人間は食べものを食べ、そこから生きる糧であるカロリーを得ています。

     

    歩いたり運動をしたりして体を動かすためにもカロリー(エネルギー)は必要ですし、

    体を動かしていなくても、ボーッと寝ているだけでも脳も働いていれば、心臓を動かしたり呼吸をしたりしているので、やはりカロリーが必要です。

     

    で、食べものの中のどの成分からエネルギーを得ているかというと、3つしかありません。

     

    それが、「糖質」「たんぱく質」「脂質」。この3つです。

    これを三大栄養素といいます。

     

    で、この中でたんぱく質だけが持っている特徴があります。

     

    それは、構造の中に窒素が含まれていることです。

     

    このたんぱく質には窒素が含まれているということが後でも出てきますので、覚えておいてください。

     

    多くのエネルギーを糖質に頼っている

    さて、人間は「糖質」「たんぱく質」「脂質」の3つからエネルギーを得ているわけですが、

    どの栄養素からどれぐらいエネルギーを得ているのか、という割合のことをPFC比率といいます。

     

    このPFCとは、Protein(たんぱく質)のP、Fat(脂質)のF、Carbohydrate(炭水化物)の頭文字です。

    (炭水化物と糖質では意味するところが異なりますが、ここでは便宜上同じものと考えてもらって構いません)

     

    そして平均的な日本人の場合、このPFC比率は現在、

    P: 15%、F: 25%、C: 60% となっています。

     

    つまり、一日に摂取するエネルギーのうち、僕たちはその15%をたんぱく質で、25%を脂質で、60%を糖質でまかなっているわけです。

     

    かなりの部分を糖質に頼っており、たんぱく質はそれに比べると随分少ないのが分かります。

     

    なので、仮に糖質制限をして同じだけのカロリーを得ようとすると、

    必然的にたんぱく質と脂質の摂取量を増やして糖質の穴埋めをすることになります。

     

    そしてこのことが大きな問題を生んでしまうのです。

     

    高タンパク質食によって腎機能が低下する

    それが、次の問題です。

     

    高タンパク質食は、腎機能の低下と明らかな関連がみられた。

    (ハーバード大学が実施した女性1624人を対象にしたNurse’s Health Studyより)

     

    糖質を減らすと、必然的にたんぱく質の摂取量が増え、高タンパク質食になります。

    そしてそのことにより、腎機能の低下が引き起こされたというのです。

     

    腎臓といえば、肝臓と並んで”肝腎要(かんじんかなめ)“と表現されるように、まさに体にとって要となる重要な場所。

     

    腎臓はいわばフィルターが入ったろ過装置。汚れた血液を綺麗にしてくれるところです。

     

    もし腎臓の機能が失われて機能しなくなると、人工透析といって、腕の血管に管を通し、一度血液を体外に出して人工的な機械のフィルターでろ過して再び体内に戻すという治療を一生受け続けないと死んでしまいます。

     

    腎機能が低下してしまうというのはとんでもないデメリットです。

     

    たんぱく質は窒素を出し、腎臓を痛めつける

    ではどうしてたんぱく質を多くとると腎臓の機能が低下してしまうのでしょうか。

     

    これには、冒頭で触れた、人間がエネルギー源としている三大栄養素の中でたんぱく質だけが持っている特徴が関係しています。

     

    そう、構造の中に窒素が含まれていることでした。

     

    たんぱく質を燃やしてエネルギーに変えたとき、体はこの窒素の処理にわずらわされるのです。

     

    これが腎臓に余計な負担をかけることにより、腎機能が低下しているのではないかと考えられます。

     

    それに対して糖質や脂質はクリーンな栄養素なので、燃やしても余計なゴミが出ません。

     

    たとえるならたんぱく質はガソリン車のようなもので、走ると二酸化炭素を排出して環境を破壊しますが、

    糖質や脂質は電気自動車のように、走っても空気を汚さないという具合です。

     

     

    その中でも糖質はもっとも優良なエネルギー源であることを人体の構造が物語っています。

     

    体内には「糖質」「たんぱく質」「脂質」をそれぞれ消化して分解し、エネルギーを生み出せるような形に変えるための消化酵素が別々に存在しています。

     

    そのうち、糖質を分解する消化酵素であるアミラーゼは唾液の中に含まれています。

    他のたんぱく質や脂質を分解する酵素は胃に入ったあと、胃や腸の中で初めて分泌されます。

     

    つまり、人間の体は糖質だけは口に食べものが入ったその瞬間から真っ先に消化分解して、一刻も早くエネルギーに変えるための仕組みが備わっているのです。

     

    それほど糖質は効率の良いエネルギー源であり、すぐに利用できる優れた栄養素であると言えます。

     

     意外に多い慢性腎臓病患者

    「高タンパク質食によって腎機能が低下する」という結果を紹介しましたが、一つ付け加えることがあります。

     

    それは、腎機能が低下したのは、「すでに腎機能が低下していた人に限っていた」ということです。

     

    もとから腎機能に問題がなく、正常な人は高タンパク質食をとっても腎機能に影響がありませんでした。

     

    こう聞くと、「な〜んだ。じゃあ健康な人は別にたんぱく質を多くとっても問題がないのではないか」と思うかもしれませんが、

    腎機能が低下している人は、実はものすごく多いのです。

     

    その数は1330万人いるとされ、成人の8人に1人はCKD(慢性腎臓病)という状態に陥っていることがわかっています(出典:日本腎臓学会 CKD診療ガイド2012)。

     

    これはすでに腎臓の病気と診断されるレベルの人がこれだけいるということなので、そこまでいかなくても腎機能が低下気味の人までいれるともっと多い数になるかと思います。

     

    そして腎機能というのは少しぐらい低下しても、さしたる自覚症状としては現れないので気がつきません。

     

    さらに進行して腎不全にまで至ると、腎臓移植以外の回復は不可能になります。取り返しがつきません。

     

    果たして、糖質制限ダイエットを実践している人の中で、実践する前に腎機能の検査を受けている人がどれだけいるでしょうか。

     

    こういうことを考えないまま、安易に糖質を制限してその分肉、卵、乳製品などで高タンパク質な食事をすることの危険性を知っておく必要があるでしょう。

     

     

    ちなみに、もう一点だけ付け加えておくと、

    高タンパク質食は腎機能を低下させたのですが、

    同じたんぱく質でも腎機能に影響しなかったたんぱく質があります。

     

    それが、大豆などに含まれる植物性のたんぱく質です。

    なぜか植物性のたんぱく質だけはたくさんとっても腎機能を低下させるようなことはなかったといいます。不思議な話です。

     

    そういうこともあって、僕は筋トレ後のプロテイン摂取には動物性のホエイプロテインではなく、

    麻の実からとれるヘンププロテインを豆乳に溶いて飲むようにしています。

    [blogcard url=”https://karada465b.minibird.jp/post-5603/”]

     

    これでしたら腎臓に負担をかける心配がありません。

     

    まとめ

    今回は糖質制限ダイエットによってたんぱく質の摂取量が増えることにより、腎機能を損なうリスクがあることについてお話いたしました。

     

    ここまでをちゃんと理解すると、糖質制限ダイエットがいかにリスクをはらんだ食事法であるかがハッキリと見えてきます。

     

    皆さん、安心してモリモリごはんを食べましょう。

     

     

    しかし、

    「そういったリスクがあったとしても、手軽にしっかり痩せられる糖質制限ダイエットはやはり魅力的に思える」という方もいるかもしれません。

     

    そこで次回は、果たして糖質制限ダイエットは他のダイエット法より痩せられるのか?ということについて書いてみたいと思います。

     

    最後までお読みいただき、ありがとうございました。

  • 4月の「ほっとする和ごはん料理教室」参加者募集中!

    4月の「ほっとする和ごはん料理教室」参加者募集中!

    こんにちは。

    管理栄養士の圓尾(まるお)です。

    (初めての方は、こちらからどうぞ)

     

    [adsense]

     

    四月の料理教室の献立が決まりました!

     

    今回は和食の定番料理、肉じゃがです。

    よく男性が女性に作ってもらいたい料理で一位にもあがってくる人気料理ですよね。

     

    一皿でたんぱく質も野菜もいももとれる栄養バランス的にも優良です◎

    この肉じゃがを美味しく作るポイントをマスターしましょう。

    肉は牛肉にして、関西風の味付けにしてみました。

     

    味噌汁はキャベツ、油揚げ、卵の僕がすっごく好きな組み合わせにしました。

    ごはんのおかずにもなる、とっても美味しい組み合わせです。

     

    他にはうどやせりなど、春っぽさあふれる食材を使った料理をご紹介します。

     

    この料理教室は、

    カラダもココロもほっとする和ごはんを

    自宅でも手軽に作れるようになれる教室です。

     

    難しいこと抜き、簡単な献立で、

    初心者大歓迎なので、お気軽にご参加ください。

     

     

    献立

    *土鍋で炊いたおひつごはん(五分づき米)

    *春キャベツと卵の味噌汁

    *関西風肉じゃが

    *うどの酢味噌和え

    *せりのお浸し

    ※ 献立は変更になる場合がございます。

     

    特徴

    ☆鰹節問屋「タイコウ」さんより鰹節ご提供☆

    ★オンラインファーマーズマーケット「ボンジュール!」さんから野菜提供★

    ☆基本的に調味料や加工品などは無添加☆

    ★盛り付けの器は生徒さんに選んでいただきます★

    ☆30分のミニ食育講座付き☆

     

    日時

    *4月14日(土)11:00〜14:00 ⇒ 残り1席

    *4月14日(土)16:00〜19:00 ⇒ 残り3席

    お申込みはこちらから

     

    場所

    中目黒

    (参加者の方に詳細をご連絡いたします)

     

    参加費

    5000円

    ※ 開催日一週間前を過ぎてのキャンセルはキャンセル料がかかります

     

    参加ご希望の方は、こちらからお申込みください。

     

    ご参加、心よりお待ちしております(^^)